演劇などの舞台芸術を8Kで収録・上映する取り組みを進めているEPAD(Eternal Performing Arts Archives and Digital Theatre)では、7月12日から渋谷のパルコ劇場で演劇作品上映イベントを開催している。
EPADは、2020年より舞台に関わる資料の収集・デジタルアーカイブ化やそれらの利活用のサポートを行なっている。その事業の中核として「上演された時間」を残していくために、舞台作品の高画質&高音質収録や、各所に散らばっている舞台映像の収集を行なってきている。
今回は「舞台芸術」を未来につなげて残していくために、舞台映像上映の可能性を探る連続上映会を実施、三谷幸喜氏やいのうえひでのり氏、野田秀樹氏など豪華演劇作家の過去作を大スクリーンで上映される。なかでも三谷氏が2023年2月に上演したばかりの傑作二人芝居『笑の大学』は、8Kカメラで収録した無編集の映像を、PARCO劇場の舞台上スクリーンに、立体音響を用いて映写する。
上映システムは、8Kワンカメ固定撮影の映像をアストロデザインの8Kプロジェクターを使って400インチスクリーンにリア投写。立体音響はドルビーアトモスを前提に収録した音源を、演劇用劇場独自のイマーシブ音響として再生しているそうだ。なお他のコンテンツはHD/SD収録コンテンツとのことだ。
EPAD Re LIVE THEATER in PARCO 〜時を越える舞台映像の世界〜
●開催日時:2023年7月12日(水)〜7月16日(日)
●会場:PARCO劇場 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 8階
●上映スケジュール:
7月13日(木)17:00「天保十二年のシェイクスピア」
7月14日(金)18:30「THE BEE」Japanese Version
7月15日(土)12:00「天保十二年のシェイクスピア」、18:00「THE BEE」Japanese Version
※18時の終演後にデジタルアーカイブ学会会長 吉見俊哉氏と一般社団法人EPAD共同代表理事 福井健策氏のトークイベントあり
7月16日(日)14:00「笑の大学」
※終演後に演出家 三谷幸喜氏と舞台美術家 堀尾幸男氏のトークイベントあり
●チケット料金:全席指定/要予約/無料
※プレイガイドにおいて、システム手数料(220円)と発券手数料(110円)が発生します。スマチケ利用の場合は、スマチケ利用料(330円)が発生します。