ソニーから、APS-C仕様のミラーレス一眼カメラ「α6700」、およびカメラ用マイク「ECM-M1」、望遠ズームレンズ「FE70-200mm F4 Macro G OSS II」が7月28日に発売される。価格は下記の通り。

「α6700/ILCE-6700」(ボディのみ)
 オープン価格(想定市場価格¥220,000前後)
「α6700レンズキット/ILCE6700M」(ボディ+E18-135mm F3.5-5.6 OSSレンズ)
 オープン価格(想定市場価格¥260,000前後)
「FDA-EP20」(アイピースカップ)
 ¥1,980(税込)
「ECM-M1」(ショットガンマイクロホン)
 ¥45,100(税込)
「FE70-200mm F4 Macro G OSS II」(35mmフルサイズ対応αeマウントレンズ)
 オープン価格(想定市場価格¥250,000前後)

 α6700は、ソニーミラーレス一眼の最新機種で、vlogカメラを除けば、2019年発売の「α6600」以来の、APS-Cサイズセンサー搭載の製品となる。そのセンサーは、裏面照射型のCMOSで、有効画素数は約2600万。そこに、ソニーオリジナルの画像処理エンジンの最新verでもある「BIONZ XR」を組み合わせて、高画質を訴求している。

画像1: ソニー、APS-Cセンサー搭載のプレミアムミラーレス一眼「α6700」を7月28日発売。全域でマクロ撮影可能な望遠ズームレンズ「FE70-200mm F4 Macro G OSS II」も

 ソニーでは、APS-Cセンサーによって本体を小型化できること、クロップ撮影ができること、というメリットがあることから、フルサイズαのこの4年間の進化を、本α6700に凝縮して搭載した、としている。

 さて、大きな特徴となるのは、2019年以降に発売された同社フルサイズミラーレス機に搭載された各種新機能を踏襲しているところ。「α7R V」と同じAIプロセッシングユニットの搭載による「リアルタイムAF(オートフォーカス)」にて、高精度に被写体を認識できるようになったほか、その被写体への追尾をより精度よく行なえるようになったという。同時に、認識できる被写体も、新たに鳥、昆虫、車、列車、飛行機などが追加され、撮影者の好みに合わせた使い方が、より便利になっている。

 動画機能も強化されている。4K解像度の撮影では、最大120fpsのハイフレームレート動画撮影が可能になったほか、14+ストップの豊かな色階調の撮影に対応、映像制作用カメラ群「Cinema Line」で培った画作り「S-Cinetone(エスシネトーン)」対応などもポイントだ。S-Cinetoneにより、人肌をより美しく描写できるようになったとしている。さらに、カメラが自動的に構図を変更する「オートフレーミング」機能も搭載する。

 また、動画撮影時の音声を強化するために、ショットガンマイクロホンECM-M1も同時発売される。これは、マルチインターフェースシュー(MI)対応のマイクで、α6700と組み合わせると、収録音声をデジタル信号のままダイレクトにカメラに転送・録音できるようになる。

画像2: ソニー、APS-Cセンサー搭載のプレミアムミラーレス一眼「α6700」を7月28日発売。全域でマクロ撮影可能な望遠ズームレンズ「FE70-200mm F4 Macro G OSS II」も
画像: マイクの装着例

マイクの装着例

 製品の特徴としては、業界初という8種類の収音モードに対応している点が挙げられ、本体装備のダイヤルによって、直観的に機能の切り替えを行なえるようデザインされている。なお、マイクカプセルは4つ搭載し、近年では完全ワイヤレスイヤホンで語られることも多くなってきたビームフォーミング技術によって、先述した8つのモードの選択により、狙った範囲・方向の音声を的確に集音できるようになっている。ショットガンマイクでありながら、ステレオ録音も可能となっている。

画像3: ソニー、APS-Cセンサー搭載のプレミアムミラーレス一眼「α6700」を7月28日発売。全域でマクロ撮影可能な望遠ズームレンズ「FE70-200mm F4 Macro G OSS II」も
画像4: ソニー、APS-Cセンサー搭載のプレミアムミラーレス一眼「α6700」を7月28日発売。全域でマクロ撮影可能な望遠ズームレンズ「FE70-200mm F4 Macro G OSS II」も

 さて、望遠ズームレンズFE70-200mm F4 Macro G OSS IIは、35mmフルサイズ対応のEマウントレンズ。型番の通り、開放値はF4、焦点距離は70~200mmをカバーし、OSSとあるようにレンズ内の光学式手ブレ補正機能を搭載している。ソニー35mmフルサイズ対応のEマウントレンズとしては、記念の50本目の製品になるそうだ。

画像: 左が新型。旧型モデルよりも全長が短くなっている(ただし繰り出し式なので、望遠側ではレンズがせり出してくる)

左が新型。旧型モデルよりも全長が短くなっている(ただし繰り出し式なので、望遠側ではレンズがせり出してくる)

 特徴は二つ。世界初というズーム全域でのマクロ撮影(0.5倍)が可能になったこと。ソニー独自のXD(extreme dynamic)リニアモーターによる高速駆動(AFの合焦が約20%高速化しているという)を実現したこと、となる。開発担当者に話を聞くと、このモーターによってフォーカスの精度が上がったことも、マクロ撮影の実現に大きく寄与しているそうだ。なお、テレコンにも対応していて、2倍品を組み合わせれば、等倍マクロ(1.0倍)も可能になるそうだ。また、手ブレ補正には、動体撮影時のアルゴリズムを最適化した「MODE3」も搭載している。

This article is a sponsored article by
''.