世界有数の楽器メーカー フェンダー ミュージカル インストゥルメンツ コーポレーショ ン(以下フェンダー)。そのブランド名を聞いただけで、エリック・クラプトン、ジェフ・ベック、リッチー・ブラクモアなど、世界の名だたるロック・アイコンの姿が眼に浮かんでくる。そんなフェンダーがこの度、世界初となる旗艦店「FENDER FLAGSHIP TOKYO」を東京 原宿・表参道にオープンした。

 6月29日(木)に開かれたオープニング記念セレモニーや内覧会の様子はこちらの記事を参考にしていただくとして、事前にアジアパシフィックを統括するエドワード・コール氏に直接インタビューをする機会を得た。 

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画像: オープニングセレモニーに駆けつけたフェンダーのサポートするアーティストたち

オープニングセレモニーに駆けつけたフェンダーのサポートするアーティストたち

 ブランド初の旗艦店「FENDER FLAGSHIP TOKYO」についての話はもちろん、2015年以降連続2桁の成長率を遂げる日本市場の今後の展望、さらには音楽業界全体の未来についても語ってもらった。 

 

「FENDER FLAGSHIP TOKYO」のオープンおめでとうございます。ここ東京に世界初の旗艦店をオープンする理由をお聞かせください。

画像: フェンダーミュージック株式会社 代表取締役社長 アジアパシフィック統括 エドワード・コール氏

フェンダーミュージック株式会社 代表取締役社長 アジアパシフィック統括 エドワード・コール氏

 ありがとうございます。フェンダー社は1946年に設立され77年の歴史があります。日本においても創業当時から今日まで50年近くの素晴らしい関係性があります。東京に旗艦店をオープンした理由は3つあります。

 1つ目は日本の中でも東京という都市は、世界の他の都市と比較しても非常に洗練されていて、そしてダイナミックな街であるということ。これはブランドの展開、そして販売という観点からもとても重要だと思っています。

  2つ目は消費者という点から見てもブランドに対する愛着(ロイヤリティ)が非常に高い点です。洗練されていて、世界の他の国の消費者と比較してもブランドについて非常によく理解していただいています。

 そして3つ目としては、日本には世界最高のカスタマーサービスがある点です。今、訪日観光客の数がおよそ300万人、2030年に向けて4,000万、5,000万という大きな規模まで拡大していくということが見込まれています。それを考えた時に日本には非常に大きな可能性があるということ、そして事業がしやすい環境でもあるということです。

 こういったところから、世界初の旗艦店をオープンする場として、東京が適切な場所であるという考えにいたりました。

他のアジアの国や都市は候補に挙がりましたか。

 私はフェンダー社に入社する前はラルフローレン・ジャパンで社長をしていました。フェンダー社からお声がけいただいたのは、日本を中心として日本からアジアの各地に向けて、フェンダーの事業をさらに展開していって欲しいといった理由からでした。
 
 日本に本部を置く理由としては、日本がアジア太平洋地域だけではなく世界においてトレンドを牽引する存在であるということ。そしてここには、日本の方々さらには訪日される方々も含めて素晴らしい顧客ベースがあるということ。

 アジアだけではなく全世界のさまざまなロケーションを検討もしましたが、そういった地域にはまたそれぞれ異なる投資をしていくことにして、旗艦店に関しては東京でのオープン決めました。個人的にも大変理にかなった判断だと思います。

 私は20年以上日本に住んでいますので、少しバイアスがかかっているかもしれませんが、今まで申し上げたような理由から、今回旗艦店を東京にオープンできることを大変誇りに思っています。

画像: 東京 原宿・表参道にオープンした「FENDER FLAGSHIP TOKYO」。建物前面に大型のLEDディスプレイを設置。店内のミュージカルシステムと連携し、地下1階で行われる予定のライブイベントなどの様子も映し出されるとのこと

東京 原宿・表参道にオープンした「FENDER FLAGSHIP TOKYO」。建物前面に大型のLEDディスプレイを設置。店内のミュージカルシステムと連携し、地下1階で行われる予定のライブイベントなどの様子も映し出されるとのこと

「FENDER FLAGSHIP TOKYO」についてご説明いただけますでしょうか。

 まず前提として、この建物はアーティストたちの活躍の場として、そして彼らの音楽活動の全てをサポートしていくという、私たちのミッションを叶えるため設計されています。

<地下1階>

画像1: 「FENDER FLAGSHIP TOKYO」についてご説明いただけますでしょうか。

 地下1階は、アコースティックギターとウクレレを中心とした展開になっています。フロアには木材をたくさん使っていて、まるで自分がアコースティックギターの中に入ったような、天井も床も木を感じることができる設計になっています。実際、アコースティックギターの中というのは本当に美しい作りになっていて、それを感じることができる内装になっています。また、“アコスタソニック”というエレキギターとアコースティックを融合したフェンダーオリジナルのギターシリーズも展示販売しているので、ぜひチェックいただきたいです。さらに、地下にはフェンダーカフェもありまして、こちらではコーヒーやその他の飲み物、そして軽食もお楽しみ頂くことができます。

 そしてこの階にはフェンダーケアというサービスセンターもあります。こちらに関しては、例えばオンラインでギターを購入された方がこちらに来店して店舗で商品を受け取る、あるいは店舗でお買い求めになった方がここから発送して、ご自宅で商品お受け取りになるといったことが可能です。

 また、ここでは修理なども受け付けており、保証期間内あるいは保証期間外のものに関しても、お持ちいただきましたらこちらで状態を見させていただいて、その状態によっては自社の修理工場に送りフェンダーのスタッフが修理をさせていただきます。

 他にも、もっとシンプルな内容としては、ギターの扱い方や弾き方、あるいは弦をどのように張るのかとか、そういったことも含めてさまざまなイベントを開き、ギターに触れていただく機会をたくさん作って、フェンダーコミュニティを広げていきたいと考えています。

 ここでは定期的にライブイベントなども開催していきたいと思っています。地下のこのフロアに、日本そして世界の様々なアーティストの方々にお越しいただいて、ここでライブをやっていただこうと思っています。

<1階>

 そしてそこから上に行くには、私が「Rock'n'Roll Stairway to Heaven」と呼んでいる螺旋階段を登っていただくかたちになります。

画像2: 「FENDER FLAGSHIP TOKYO」についてご説明いただけますでしょうか。

 1階に行っていただきますと、こちらは外からも目立つ形でご覧いただけますが、最新のプロダクトやギターを紹介しています。フェンダーギターの最新のプロダクトラインであったり、限定モデルであったり、あるいはシグネチャーモデルであったり、こういったところを1階で展開しています。

画像3: 「FENDER FLAGSHIP TOKYO」についてご説明いただけますでしょうか。

 1階から2階にかけてピック、ストラップなど、フェンダーのアクセサリー類の展開もしています。つまりギターを弾く時に必要になるものを、全てをこの階では取り揃えています。

 また、オーディオ製品も揃えています。ヘッドホン、イヤフォンもそうですし、Bluetoothに対応しアンプとしての機能も果たす素晴らしいスピーカーなどもご用意しています。

 そしてギターだけではなく、音楽を愛する皆様に向けて、Tシャツ、コーヒーカップ、グラス、カットボードあとはクッションといったようなフェンダーの様々なグッズを「FENDER FLAGSHIP TOKYO」では取り揃えております。

画像4: 「FENDER FLAGSHIP TOKYO」についてご説明いただけますでしょうか。

 例えば「FENDER FLAGSHIP TOKYO」のTシャツを着ていれば「FENDER FLAGSHIP TOKYO」に行って買い物をしたということが分かるわけです。旗艦店でしか手に入れることができない限定品の展開もあります。

 1階に関しては新しいファッションブランドとして「F IS FOR FENDER」というブランドの展開があります。この「F IS FOR FENDER」ですが、こちらブランドとしても音楽を演奏すること、聴くこと、あるいはフェスとか、そういったさまざまなことを感じていただけるプロダクトラインでの展開となっています。

 男性女性どちらにもご利用いただけるTシャツ、ズボン、これを日本の素晴らしい素材を使って、全て日本製の最高品質の物として提供します。着心地も非常にフィットして素晴らしいですし、スタイルとしても日本のデザインの素晴らしさ、そして細部への気配りを感じることができる製品となっています。

画像5: 「FENDER FLAGSHIP TOKYO」についてご説明いただけますでしょうか。

<2階>

 そして2階に行っていただきますと、こちらにはギャラリーがあります。日本、そして海外のアーティストを紹介するディスプレイやLEDディスプレイがあるので、ここでギターに関すること、アーティストに関すること、あるいは音楽全般に関するコンテンツを取り上げていきます。

 そこから左に行っていただきますと「MADE IN JAPAN」製品のギャラリーがあります。こちらは「MADE IN JAPAN」のギター/ベースを揃えたコレクションとしては世界最大のものになるでしょう。限定の物もありますしアーティストのシグネチャーモデルもあります。まさに旗艦店ならではのエリアとなります。

 そしてそこから逆側に行っていただきますとアメリカ製、そしてメキシコ製のギターとギター/ベースアンプが並ぶエリアになります。

 「MADE ID USA」のギターですが、こちらも非常に素晴らしいものを取り揃えています。例えば「American Professional II」「American Ultra」そして「American Vintage II」など、アメリカのカリフォルニアで作られた物です。

 そして「Playerシリーズ」もあります。こちらはメキシコ製の物になりますが、アーティストが演奏をしたり、あるいは練習したり録音したり、こういった時に使うものというのは信頼性が高く卓越していますが、楽器としてはオーソドックスで、価格としてはある程度リーズナブルなものが求められます。

画像6: 「FENDER FLAGSHIP TOKYO」についてご説明いただけますでしょうか。

 そしてもう一つ、防音のルームもご用意しています。こちらではデジタルから真空管までフェンダーのアンプの完全なコレクションを取り揃えています。アンプセクションのエリアでは、アンプはもちろんエフェクターペダルなど色々調整いただきまして、実際にサウンドを試していただくことができるエリアになっています。その他にも本当にクールな素晴らしいギターのコレクションを擁しています。

<3階>

 2階から螺旋階段を登っていただいて3階のギャラリーに入っていただくと、ここに価格が付けられないほど貴重なカスタムショップのギター/ベースを揃えたエリアになっています。こちらではフェンダーの持つ最先端で、他にはないフェンダーだけの技術を詰め込んだカスタムショップの製品がご覧いただけます。

 ギャラリーの中に入っていただきますと部屋が2つあります。まず価格としても非常に高額なそして希少なカスタムショップ・マスタービルトの製品、チームビルトの製品がご覧いただける部屋があります。

 こちらはフェンダーの本当にベストなものを求めているお客様、そして他には手に入らない、ここだけのものを求めていらっしゃるお客様、そういった非常に要求の高いお客様に対する製品があります。

 中でも特に素晴らしいものが幾つかありまし、まずマスタービルダー、ユーリ・シスコフの制作したものが2本あります。そのうちの1本がファベルジェのジュエリーにインスピレーションを受けたものです。こちらに関しては9,800万円程度の価格になっています。もう一つストラディバリウスからインスピレーションを受けたカスタムショップのもの(※)になりまして、こちらも非常に素晴らしいギターになっています。

※取材後こちらのギターには注文が入り、現在は販売していないとのこと。

画像1: 「われわれの使命はアーティストに羽ばたくための翼を与えること。1000%の力でコミットします!」フェンダーミュージック アジアパシフィック統括 エドワード・コール氏に、世界初となる旗艦店「FENDER FLAGSHIP TOKYO」オープンについて聞く
画像2: 「われわれの使命はアーティストに羽ばたくための翼を与えること。1000%の力でコミットします!」フェンダーミュージック アジアパシフィック統括 エドワード・コール氏に、世界初となる旗艦店「FENDER FLAGSHIP TOKYO」オープンについて聞く

 そしてその他にも、ここに置くことすら不可能と思えるほど非常に希少性の高いカスタムショップのギターもあります。価格帯としては90万から100万というのがエントリーポイント、そこから価格の高いものに関しましては数億円レベルのところまで展開をしています。

 この階では、お客様のショッピング体験を最高に高めた形でご提供したいと考えています。こちらのカスタムショップ・ギャラリーからお部屋に入られるお客様に関しては数組に限定して、そしてその中でベストのサービスを提供していこうと考えています。
 
 そしてもう一つの部屋、こちらは米カリフォルニアのカスタムショップ以外で、唯一「ドリームファクトリー」という名称の部屋となります。ここでカスタムショップのエキスパートと一緒に話をしながらデザインを作り、どういったギター/ベースを制作したいかというところを考えていただき、お客様が思い浮かべるありとあらゆる要望にお応えして、そこからギターを制作していくということができます。 

 カスタムショップの製品となるので制作には時間はかかりますが、ここではまさに世界に1本だけの製品をデザインして形にしていくことができます。

画像7: 「FENDER FLAGSHIP TOKYO」についてご説明いただけますでしょうか。

 店舗についてもう一言申し上げますとLEDディスプレイが建物の正面、2階、1階、地下にあります。こちらは全てフロアに備えているミュージカルシステムと連携をしており、例えば店舗内1階、2階、地下で何かイベントを行っている時に、それと連動してこの建物の中にあります全てのLEDディスプレイに対して配信ができます。それだけではなくライブストリーミングの配信も可能になっていて、この建物のどこかで何かが行われていたら、それが他の階にも連動をして配信されます。さらにはそれがインターネットによって例えば2000マイル離れた遠いところにもお届けすることができるようになっています。

アジア、および世界でのFenderのビジネスの現状について教えてください。

 アジア太平洋地域というのは、世界中のフェンダーのビジネスの中で最も速い成長を遂げている地域です。2030年までにこの楽器分野において最大の市場になると我々は見込んでいます。

 日本においては「FENDER FLAGSHIP TOKYO」のような対顧客に対する直接のビジネスもそうですし、ディーラーを通した一般流通のビジネスも展開しています。これはオーストラリアや中国も同様です。我々はアジア太平洋地域全体において、広範なディストリビューターのネットワークも擁しています。

 アーティストに関しても、アジア太平洋地域、日本、韓国、中国、タイ、シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランドなどの様々なローカルのアーティストが、国際的なアーティストにもなってきています。

 こういったところからフェンダーだけではなく、このギター業界全体として見た時に、アジア太平洋地域の将来性というのが非常に高いと考えています。

フェンダー初の直営店を運営するメリットは何ですか。

 このフェンダーの旗艦店を今回オープンした理由ですが、これは業界全体の成長のためという理由もあります。

 このようなマーケティング活動を行うことによって、様々な注意関心を喚起することができますし、そしてより多くの方々にキギターに興味を持っていただくことになります。これは私たちの直接的なセールスだけではなく、ディーラーネットワーク全体を考えた時にも非常に大きな意味を持つと思います。そう言った意味から、この旗艦店オープンというのは、私たちが行っているマーケティングミックスの一部であると考えています。

 さらに直営店は、お客様あるいはギター/ベースプレイヤーの皆様にとって、製品をオンラインで購入されても、あるいは旗艦店で購入されても、そしてディーラーネットワークで購入されても、どこで購入されても素晴らしい体験を享受していただける場所になるとも思っています。

画像: オープニングセレモニーのために来日した フェンダー ミュージカル インストゥルメンツ コーポレーショ ン CEO アンディ・ムーニー氏(右)、フェンダーミュージック株式会社 代表取締役社長 アジアパシフィック統括 エドワード・コール氏(左)

オープニングセレモニーのために来日した フェンダー ミュージカル インストゥルメンツ コーポレーショ ン CEO アンディ・ムーニー氏(右)、フェンダーミュージック株式会社 代表取締役社長 アジアパシフィック統括 エドワード・コール氏(左)

「FENDER FLAGSHIP TOKYO」の今後の予定や
計画で決まっていることなどありましたら教えてください。

 どのアーティストかということは現時点ではちょっとお話しすることができないですが、夏のフェスに出演するアーティストの中でフェンダーを愛用してくださっているアーティストがいるので、そのアーティストの方々がこちらでサイン会、あるいはライブパフォーマンス、ミート&グリートなどの機会を作ってくれることになっています。特にこれからフェスシーズンにも入っていきますので、今それに向けて様々な調整を行っているところです。
  
 「FENDER FLAGSHIP TOKYO」の活用に関しては、ここからが始まりということになります。直近の計画に関しては、今お話しした内容になりますが、ライブパフォーマンスやサイン会、ミート&グリートなど、世界中のアーティストの方々にここに来ていただいて、皆様がインスピレーションを受けることができる場になればと思っています

 多くのアーティストはレコード会社とかマネジメント、あるいはエージェントでなど、本当に日々たくさんの方々からサポートを受けています。その中でも「フェンダーが一番アーティストをサポートしてくれている。」といったような、ありがたいお声をいただくことがあります。

 私たちはこのアーティストをサポートしていくということに関しても、しっかりとコミットメントをしていきたいと思います。ここに関してはミート&グリートそうですし、アルバムのローンチですとか、トークショー、あるいは店舗のLEDディスプレイを使って、そこにアーティストのプロモーションになるようなコンテンツを流すことも考えています。

 ここ原宿・表参道はたくさんの人が通りますので、そういった意味でも「FENDER FLAGSHIP TOKYO」は非常に目に付く場所です。単に消費者の皆様に向けてギターを販売したり、あるいはインスピレーションを提供するというだけではなく、フェンダーのアーティストの方々のキャリアもしっかりとサポートしていくということに関して、私たちは100%のコミットメントで取り組んでいく所存です。

 いや、1000%のコミットメントで取り組んでゆきます(笑)。

画像: 「ARTIST ARE ANGELS AND OUR JOB IS TO GIVE THEM WINGS TO FLY(アーティストは天使であり、彼らに羽ばたくための翼を与えることこそが、我々の使命である)」創業者であるレオ・フェンダーの言葉が刻まれたタペストリー。これもメイドイン・ジャパン(群馬県伊勢崎市)のこだわりの物

「ARTIST ARE ANGELS AND OUR JOB IS TO GIVE THEM WINGS TO FLY(アーティストは天使であり、彼らに羽ばたくための翼を与えることこそが、我々の使命である)」創業者であるレオ・フェンダーの言葉が刻まれたタペストリー。これもメイドイン・ジャパン(群馬県伊勢崎市)のこだわりの物

音楽業界の全体の将来についてどのように考えていますか。

 数年前、どの新聞かは忘れましたが、ギターは死んだギターは終わったというような記事が出たことがありました。しかし、それとは対照的に、今ギターの世界というのはこれまでにないほど繁栄しています。そして音楽の世界もこれまでにないほど繁栄していると言えると思います。

 音楽を聴く人の数というのが、この人類の歴史上これまでにないほど多くなっています。これは毎年毎年増加するライブストリーミングの数字もそうですし、制作された楽曲の数という点からも、これまでにないほど多くなっています。

 ライブを行うアーティスト、そして見る側も増えていいます。これは全世界的に言えることです、近年、フェス、ライブハウス、そしてスタジアムでのライブなどが、非常に多く開かれています。日本においては、あまりにも多くの方々がライブをやっているので、バンドが演奏するときにライブハウスを見つけてくるのが難しいというような話も聞きます。

 ただ、状況は変わっていきます。ギターによる表現の仕方も変わってきました。40年前、50年前を考えてみてもそうです。でも、でもギターは依然として存在し続けています。

 そういった意味から私たちはエレキギター/ベース、アンプ、そしてアコースティックギターこういった全てのもの、そして私たちのアーティストの未来というところに関してポジティブな考え方を持っています。

 Stereo Soundさんがいるオーディオ業界も同様だと思っています。これまでにないほど多くの方々が音楽を聴くようになり、そしてライブで演奏したり、歌ったりするようになっている。こういった中で、より高音質で、より良い機材、そしてデザインの美しい機材で、もっと音楽を楽しみたいという思いを持つユーザーが増えているのではないでしょうか。個人的には、オーディオ業界にとっても今はポジティブな状況だと思っています。

 テクノロジーなど様々なイノベーションはありますが、人々が求めているのは、よく作られた素晴らしい音楽を、忠実な音にしっかりと聴きたいということなのではないかと考えています。

 Fenderも、ポータブルBluetoothスピーカー「RIFF」という製品を発表したところです。これはギター/ベースアンプ、およびオーディオスピーカーの両方の機能を兼ね備えたポータブルBluetoothスピーカーです。これまでのBluetoothスピーカーというのは、とてもアンプに匹敵するようなものとは言えなかったのですがこの商品は違います。この製品であればギターを簡単につないで演奏することができますし、壁からコードを引っ張ってこなくてもアンプにつないで、ビーチとか様々な場所で演奏することができます。

画像: 音楽業界の全体の将来についてどのように考えていますか。

 重要なのは、いかに人々をこの音楽というチャネルに取り込むかということだと思います。

 単にギターをお買い求めいただくということだけではなくて、長くギターを使い続けていただく。例えば、ギターを買ってそして6ヶ月、あるいは1年ぐらい弾いていたら、おそらくその方というのは今後一生ギターを弾かれる方になってくれると思います。

 そうなると、生涯で10本〜12本ぐらいのギターをお買い求めになるということにもなるでしょう、毎回毎回購入されるものをどんどんどんどん高めてゆき、最終的には「Rock'n'Roll Stairway to Heaven」の一番上にあるカスタムショップにまで辿り着くということもあるかと思いますし、そうなることを願っています。

FENDER FLAGSHIP TOKYO(フェンダー フラッグシップ トウキョウ)
所在地:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前 1-8-10
交通:JR山手線 原宿駅 徒歩5分、東京メトロ 千代田線・副都心線 明治神宮前駅 徒歩2分、東京メトロ 千代田線・半蔵門線・銀座線 表参道駅 徒歩 8 分

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