ノアから、イタリアSonus faber(ソナス・ファベール)のHomage(オマージュ)コレクション第一弾となる「Amati G5」(¥5,940,000、ペア、税込)が発表された。7月6日の発売を予定している。

 オマージュは、ソナス・ファベールが育んできた歴史や哲学、そして同社技術の粋が注ぎ込まれた象徴的なコレクションとなる。新製品のAmati G5は、創業以来継承されている伝統から、最新の音響工学を用いた新たなサウンドアプローチまで、同社のDNAに忠実でありながら更なるイノベーションをもたらす渾身の作品とのことだ。

画像: 「Amati G5」左から Wenge(ウェンゲ)、Red(レッド)、Graphite(グラファイト)

「Amati G5」左から Wenge(ウェンゲ)、Red(レッド)、Graphite(グラファイト)

 ソナス・ファベールは、1983年にFranco Serblin(フランコ・セルブリン)氏によって創業された。1987年に初代モデルとなる「Electa Amator」を、1990年には「Minima」を発表。そして1993年には弦楽器製作の名工の名前を冠した「Guarneri Homage」を送り出している。

 そして初代機から30年の時を経て、第5世代となる新たなオマージュが登場した。そのラインナップは、Amati G5と今秋発売予定の「Serafino G2」(セラフィーノ)、「Guarneri G5」(ガルネリ)の3モデル。偉大な弦楽器製作者をオマージュしながら、同社が永年培ってきた伝統と本機のために開発された革新的な技術が惜しみなく注ぎ込まれている。

 その主な特長は以下の通り。

●卓越した技術の継承によるキャビネット・デザイン
 キャビネット側面は、上級モデルで採用されているプライウッド構造を継承。厚みの違うシート状の木材を木目の角度を交互に90度変えて8層に積層させ、プレス機で加圧しながら美しさと強靭さを兼ね備えた曲面を造形している。

●剛性に優れたアルミニウム素材によるメタル・ワーク
 アルマイト処理とラウンド・エッジ処理を施したCNC加工アルミニウムプレートを天然木キャビネットの天地に取り付け、背面もアルミニウムパーツを装着、強靭なパーツで挟み込む独自構造「エキソ・スケルトン・クランプ」を採用。

画像: イタリア、ソナス・ファベールから新たなHomageコレクション「Amati G5」が登場。同社が育んできた歴史や哲学、技術の粋が注ぎ込まれた象徴的なラインナップの第一弾モデル

●改良が施されたバスレフシステム
 バスレフポートのダクトに適度なダンプをかけ、ポートのチューニングを施すことで低域をコントロールして再生レンジの拡大を図る「Stealth Ultraflex」(ステルス・ウルトラフレックス)機構を継承。

●不要な振動を抑制する独自設計のスパイク部
 床面からの振動伝播とキャビネット全体をデカップリングする手法として、同社による近年の研究成果である「Z.V.T.」(ゼロ・ヴァイブレーション・トランスミッション)テクノロジーを踏襲。

●革新的な新技術「Intono Technology」(イントノ・テクノロジー)
 密閉とポート両方の長所を兼ね備えた独自の解決策イントノ・テクノロジーを採用。ミッドレンジ、及びトゥイーターのチェンバーをそれぞれ密閉型とし、ミッドレンジ・チェンバー内でインピーダンス・ピークが発生する特定の周波数と同じ共鳴周波数となる孔を設けることで、ミッドレンジ・チェンバー内のインピーダンス・ピークを減少させている。

●専用設計のドライバー・ユニット
・28mm径アローポイントDAD(Damped Apex Dome)搭載シルク・ソフトドーム・トゥイーター …… 強靭なアルミニウム・ダイキャストのフレームに搭載されたソフトドーム型トゥイーターの頂点を部分的にダンピングさせ、ダイアフラムの逆相挙動を抑制した。
・独自ダイアフラム150mm径ペーパーコーン …… 強力なネオジウム・マグネットが、銅クラッド・アルミニウム巻線(CCAW)で構成されたムービングコイルの高速かつ最短で正確な応答を実現。スパイダーには高耐久なBIMAX特殊素材を使用し、バスケットは強靭なアルミニウム・ダイキャスト・フレームにより、理想的なハイスピード駆動と高いコントロール性を兼ね備えた事で、淀みのないナチュラルなサウンドを提供する。
・専用設計された220mm ウーファー …… ふたつの超軽量CCAW ボイスコイルは、超高速駆動を実現するため2個のエア・ギャップを備えたカスタムメイドのデュアル・ネオジム・ドライバーに搭載。新開発センターキャップは、剛性に優れたABS樹脂で構成。

画像: 左がウーファー、右下がミッドレンジ、右上がトゥイーター

左がウーファー、右下がミッドレンジ、右上がトゥイーター

●新設計のクロスオーバー・ネットワーク
 「Aida Ⅱ」にも採用されている「PARACROSS TOPOLOGY」(パラクロス・トポロジー=位相幾何学)と、新たに開発した「Interactive Fusion Filtering」(インタラクティブ・フュージョン・フィルタリング)に基づく回路設計を採用。各ドライバー・ユニットの振幅/位相特性、空間/時間特性を最適化する一方、低周波数のインピーダンスを最適に制御してアンプとのマッチングに配慮した。また高周波干渉を抑え、トランジェント特性を改善させることで、本機のポテンシャルを存分に発揮させることができるようになっている。

「Amati G5」の主なスペック

●形式:3.5ウェイ4スピーカー、バスレフ型
●使用ドライバー:28mmアローポイントDAD シルク・ソフトドーム型トゥイーター、150mmダンピング・フェーズプラグ搭載コーン型ミッドレンジ、220mmコーン型ウーファー×2
●周波数特性:28Hz〜35kHz(ステルス・ウルトラフレックス含む)
●出力音圧レベル:91dB/W/m
●公称インピーダンス:4Ω
●クロスオーバー周波数:200Hz、270Hz、2,200Hz
●寸法/質量:W416×H1180×D516mm(本体部、突起部含む)/56kg

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