アキュフェーズからクリーン電源の新製品「PS-550」(¥616,000、税込)が発売された。これまでの技術・デザインを踏襲しつつ、全回路を見直してフルモデルチェンジが施されている。

 同社では1996年にクリーン電源の「PS-500」を発売した。PS-500は、理想的な正弦波である基準波形と電源波形を比較し、不足分は補い、余剰分は取り除くことで波形を成形、歪みやノイズの少ないクリーンな電源を供給することで、ハイエンドオーディオの音質を始め、映像機器の画質にも絶大な効果を発揮し、世界中で高い評価を得てきた。

画像: アキュフェーズが、低歪み率と510VAの大出力容量を実現したクリーン電源「PS-550」を発売。波形成形の効果をひと目で確認できる液晶パネルを搭載

 新製品のPS-550は、PS-500から数えて6代目となるクリーン電源。入出力波形の観測を実現するために液晶パネル(LCD)を搭載、波形成形の効果をひと目で確認できるようになっている。

 発振機を使わずに生成した高精度な基準信号をバランス伝送で波形補正アンプへ入力、波形補正アンプには「バイポーラ・パワートランジスターによるパラレル・プッシュプル増幅回路」を採用し、低歪み率と同時に510VAの大出力容量を実現している。

 さらに、厳しい規格をクリアーし、高品質で安全性や信頼性の高いホスピタル・グレードのAC出力端子を8個搭載。出力回路から各AC出力端子までの配線は同じ長さで、AC出力端子によって音質に差が出ないように配慮されている。

 PS-550の主な特長は以下の通り。

●波形成形技術を主体とした交流定電圧装置
●液晶パネルを搭載し入出力波形表示が可能
●最大510VAの高純度エネルギーを供給
●低歪み率の基準波形発生器
●優れた波形成形能力
●抜群の電流供給能力
●優れた妨害排除能力
●出力電力、入・出力電圧、入・出力ひずみ率などをメーターによりモニター可能
●万全のプロテクション機能
●高効率大型トロイダル・トランス採用
●ホスピタル・グレードの出力端子を8個装備

「PS-550」の主なスペック

●定格出力容量:510VA(連続出力)
●定格出力電圧:AC100V±1V
●定格出力電流:5.1A
●定格周波数:50/60Hz(入力周波数に同期)
●出力波形全高調波歪み率:0.08%以下
●AC出力コンセント:8口(背面)
●定格入力電圧:AC100V(入力電圧範囲AC90V〜110V)
●寸法/質量:W465×H181×D385mm/24.4kg

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