パナソニックから、ポータブルテレビのプライベート・ビエラシリーズ新製品3モデルが発表された。先に発表された4Kディーガシリーズ同様に、 “推し活” と “タイパ(タイムパフォーマンス)” に役立つ機能を搭載したラインナップとなっている。
UN-15LD12H 市場想定価格¥92,000前後(5月19日発売)
UN-15L12H 市場想定価格¥73,000前後(5月19日発売)
UN-10L12 市場想定価格¥58,000前後(5月19日発売)
同社では「テレビの場所が自由になると、くらしはもっと自由になる」をテーマに掲げ、くらしスタイルシリーズを展開している。プライベート・ビエラもそのひとつで、家じゅうを持ち運んで、好きな時に好きな場所で(推しの動画などを)見ることができる製品ということになる。
製品仕様は、持ち運びのできるモニター部と、無線接続するチューナー部の2筐体からなり、チューナーにアンテナ線をつないでおけば、放送の視聴や録画(UN-15LD12Hは500GバイトHDD内蔵、UN-15L12HとUN-10L12は外付けUSB HDDが必要)も可能となっている。モニター部はバッテリー内蔵で、最長約3時間の視聴もできる。
今回の新製品の一番の変化ポイントは、UN-15LD12HとUN-15L12HにHDMI入力が搭載されたことだろう。これは、従来のプライベート・ビエラシリーズのユーザーからの要望を受けてのこと。これまでのモデルでもYouTubeやHuluといった動画サービスは視聴できたが、Prime VideoやNetflix、Disney+には対応していなかった。そこでHDMI端子を設け、ここにストリーミングデバイスを取り付けて楽しんでもらいたいという狙いだろう。
ちなみにUN-15LD12HとUN-15L12Hは防水モデルで、HDMI端子とその隣のイヤホン端子は防水キャップの奥に設けられている。そのためFire TVStickなどは直挿しはできず、アダプターを使うことになる。またストリーミングデバイスへの給電機能(USBコネクター)はついていないので、別途準備しておくこと。
タイパへの対応としては、録画コンテンツの視聴時に1.3/1.6倍速の再生機能が追加され、プレビューサーチ(1分ごとのプレビュー画面から見たいシーンを選択できる)も可能になった。
加えて、「どこでもディーガ」アプリを使えば、プライベート・ビエラのチューナー部から放送中の番組を転送したり、録画番組の視聴も可能となっている。UN-15LD12Hでは、録画番組の持ち出し再生もできる。
デザイン面では、本体が黒とクリアーのツートーンから、ブラックのモノトーンにまとめられた。背面もきめの細かいマット調のシボ仕上げになり、質感も向上させている。4段階チルトスタンドは上に向けてフックに掛ける、下に向けて立てかけるといった自在な使い方も可能となっている。
なおパナソニックでは、プライベート・ビエラのサブスクサービスもリニューアルする。新製品のUN-15LD12Hは月額¥2,680(税込)で利用可能で、14泊15日で¥3,480(税込)のお試しプランも用意されている。