物語の100%がPC画面上で展開されるという斬新きわまりない手法と、観る者を探偵気分にさせるに違いない物語展開を兼ね備え、全世界で7500万ドル以上の興行収入をあげた『search/サーチ』から約5年。その続編、『search/#サーチ2』が4月14日から全国の映画館で公開される。原案・製作を務めるウィル・メリックとニック・ジョンソンのコンビを軸に、前回同様のスタッフが集まり(ただし役割は微妙に異なっている)、いっそうスリリングかつ国際色豊かになったストーリーへと観る者を誘い込む。
主人公は、ロサンゼルスに住む18歳の少女ジューン。幼い頃に父親を亡くし、母親と二人で暮らしている。母にはかなり過保護気味なところがあって、それがジューンにはうっとうしく感じられることもあったが、母は新しい恋をしていて、そのパートナーとコロンビア旅行に行く計画も立てている。「母がコロンビアに行っている間、私は羽を伸ばせる」と嬉しくなるジューンだが、帰国予定日になっても母はロサンゼルスに戻ってこない。警察や大使館を訪ねてもなんだか要領を得ず、どうにかしなければと思ったジューンは、さすがデジタルネイティヴ世代というべきか、Twitter、TikTok、Instagram、Facebook、Google Earthといったデジタルツールを駆使しながら、ときにコロンビア側の人々とコンタクトをとって母と恋人の道のりを探そうとする。
口うるさいとはいっても、やっぱり大好きなお母さん。とはいえその行方を調べていくごとに、娘であるジューンが思いもよらない、母の「女性としての一面」がいやがおうにも明らかになっていく。そこにサスペンスやスリラーの要素が加わり、スクリーン上にいくつも広がるPC画面が鼓動を高める。この画面のどこかに、確実に真実が刻まれているのだ。そして、つい驚嘆の声を出さずにはいられないほどの、どんでん返しへ。
製作のセヴ・オハニアンはこの映画について「トラディショナルな誘拐のストーリーに、今までにないツイスト(=ひねり)を加えた」と語っているが、この「ひねり」の強さが尋常ではない。出演はストーム・リード、ニア・ロング、ヨアキム・デ・アルメイダ、ケン・レオン、ダニエル・ヘニー他。
映画『search/#サーチ2』
4月14日(金)全国の映画館で公開
監督・脚本:ウィル・メリック&ニック・ジョンソン(前作『search/サーチ』編集)
原案:セヴ・オハニアン(前作『search/サーチ』脚本・製作)&アニーシュ・チャガンティ(前作『search/サーチ』監督・脚本)
製作:ナタリー・カサビアン、セヴ・オハニアン、アニーシュ・チャガンティ
出演:ストーム・リード(ジューン役)、ニア・ロング(グレイス役)、ヨアキム・デ・アルメイダ(ハビ役)、ケン・レオン(ケヴィン役)、ダニエル・へニー(パーク捜査官役)