『百円の恋』『愛の渦』『アンダードッグ』など、公開規模の大小にかかわらずウェルメイドな作品で数々の映画賞を獲得してきた東映ビデオが 2021年6月に、新たな才能を発掘する新プロジェクト【TOEI VIDEONEW CINEMA FACTORY】を立ち上げた。キャリアも年齢も多種多様なクリエイターたちから309本の企画と脚本が応募された中、記念すべき第 1回製作作品に選ばれたのは中村貴一朗監督による『神回』

 この度、数えきれないほど繰り返す時間の中で切ない想いと人間の本性とが交錯する新感覚のタイムループを映し出した予告映像、および本ポスターヴィジュアルが解禁された。

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 17歳の夏休み。文化祭の実行委員となった沖芝樹(青木柚)と加藤恵那(坂ノ上茜)は教室で打合せを始めた。すると突然、樹の目の前が真っ暗になり、打合せを始めるときに聞いた恵那の言葉が耳に届く。タイムループに気づいた樹は「時間が戻ってる! 時間がループしてるんだよ!」と恵那に訴えるが「私もそういう小説好きだよ」と、一向に状況を理解してもらえない。

 繰り返す13時に、樹は校内を駆け回ったり、教室の窓から飛び降りたり……何とか状況を打開しようと奮闘するが、抜け出すことができない。そのうち、恵那の髪の毛に白髪が混じっていることに気づき、自分たちがループの中で成長していることが発覚。数えきれないほど繰り返す時間の果てには、どんな真実が待っているのか――。単なる青春映画にとどまらない、新感覚のタイムループを映し出した予告映像となっている。

 ポスターは本作の主な舞台となる教室で、打合せが始まる13時時点の二人を切り取ったもの。「この時間は、監獄か天国か――!?」というキャッチコピーでも表現される通り、今から始まるタイムループがどんな方向に進むのか想像がつかないヴィジュアルに仕上がっている。

画像: 東映ビデオの新プロジェクト第1回選定作『神回』の、予告編とポスターヴィジュアルが解禁

 「タイムループもの」という洋画・邦画ともに数多くの作品が存在するジャンルに挑みつつも、凡庸な青春ストーリーにとどまらず、学校という閉鎖空間の中で人間のさまざまな感情をあぶりだした脚本が、特別審査員を務めた足立紳(監督・脚本家)ほか、多くの審査員から絶賛された。

 監督・脚本を務めるのは、短編『GUNKANJIMA -Traveler in Time-』が国内外の映画祭で評価された新鋭・中村貴一朗。プロジェクションマッピングやドローン撮影などの先端技術を駆使した映像表現を得意とし、ストーリー、映像ともに斬新な表現で日本映画界に新風を巻き起こすこと必至! 

 主人公・樹に扮するのは、NHK連続テレビ小説「カムカムエブリバディ」<ひなた編>でヒロインの弟・桃太郎役を好演し注目を集め、今後も続々と出演作を控える青木柚。その同級生・恵那役を、2021年ぴあフィルムフェスティバルで高評価を得た自主制作映画『愛ちゃん物語』や『ぬけろ、メビウス!!』と主演が続く坂ノ上茜が演じ、樹の心情が変遷していく中でループし続ける時間に対峙し続ける。なぜ、樹はタイムループにハマってしまったのか。抜け出すことはできるのか…!? 数えきれないほど繰り返す時間の果てに炙り出される切ない想いと人間の本性とが交錯する新感覚タイムループ青春映画、に期待されたし。

TOEI VIDEO NEW CINEMA FACTORY第一回製作作品
映画『神回』

7月21日(金)新宿シネマカリテほか全国公開

<物語>
夏季休校中の高校。文化祭の実行委員となった 2年生の沖芝樹は、打合せのため教室に向かっていた。夏休みだけに校舎に人気は少ない。教室でもう一人の実行委員・加藤恵那と合流し、打合せを始める。しかし、しばらくすると、打合せを始めたはずの13時に戻ってしまうことに樹だけが気付く。タイムループに陥った樹は何とかその状況から抜け出そうと奮闘するが、なかなか脱出することができない。数えきれないほど同じ時間を繰り返していくうちに樹の精神は混乱を極め、物語はあらぬ方向へ加速していく。果たして樹は無事に“時の監獄”から抜け出すことができるのか ――。

<キャスト>
青木柚 坂ノ上茜 新納慎也 桜まゆみ 岩永洋昭 平山繁史 渡辺綾子 横江泰宣 井上想良 日下玉巳 三浦健人 平山由梨 藤堂日向 岡部ひろき 森一 南一恵 

<スタッフ>
監督・脚本:中村貴一朗 音楽:稲見喜彦、木幡太郎 製作:與田尚志 プロデューサー:佐藤現 岡田真 久保和明 撮影:松井宏樹 照明:陸浦康公 録音:飴田秀彦 美術:吉際健 編集:瀧田隆一 製作:東映ビデオ 制作プロダクション:レオーネ 特別協力:ソニーPCL 配給:東映ビデオ
2023年/ 日本/ 88分/5.1ch/シネマスコープ/カラー/デジタル
(C)2023東映ビデオ

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