ステレオサウンドは、テイチクエンタテインメントが制作・発売する石川さゆり歌手活動50周年を記念したアルバム「Transcend」(通常版CDは発売中)のシングルレイヤーSACDを、本日3月31日に発売します。
石川さゆり「Transcend」
本作は、石川さゆりのボーカリストとしての魅力を最大限に伝えるべく、“より良い音”にこだわり、贅を尽くした制作体制がとられているのが大きな特徴です。
膨大なレパートリーの中から石川さゆりの代表曲6曲を厳選し、3曲を豪華ビッグバンド、3曲を大編成ストリングスオーケストラによる新アレンジ・新録音で収録しています。
しかも、石川さゆりの歌はバックの演奏と同時録音するという、音楽的に大変にスリリングで、オーディオ的にも聴きごたえのあるレコーディングが行なわれました。
ビッグバンド・ジャズ・スタイルで制作されたのは「津軽海峡・冬景色」「ウイスキーが、お好きでしょ」「天城越え」の3曲。演奏は角田健一ビッグバンドで、編曲は船山基紀、村田陽一、斎藤ネコの3名がそれぞれ1曲ずつを分け合うという何とも豪華な人選となっています。
ストリングス編成によるアレンジで制作されたのは「風の盆恋歌」「人間模様」「朝花」の3曲。演奏は、グレート栄田ストリングスで、ストリングス編成の3曲はヴァイオリニストとしても名高い斎藤ネコが全曲編曲を手掛けました。また、斎藤はアルバム全体のミュージカル・プロデューサーも務めています。
「人間模様」では吉川忠英のアコースティック・ギター、「朝花」では里アンナの奄美三線と坂本雅幸のチジン(奄美の鼓)がサウンドに彩を加えているのも聴きどころになります。
そして、本アルバムのサウンド・プロデュースを務めたのは、日本を代表するレコーディング界の巨匠、ミキサーズラボの内沼映二。レコーディングからミックスダウンのみならず、マスタリングを含め音に関わるすべての制作プロセスで監修を行なっています。
今回、ステレオサウンドから販売するシングルレイヤーSACDの音源は、内沼の手によってミックスダウンする際にハーフインチのアナログテープに記録したそのものをマスターテープとし、そこから直接フラット・トランスファーした、初のシングルレイヤーSACDとなります。
音質にこだわり抜いて製作した本ディスクで、石川さゆりの生々しい歌声と、抑揚感あるダイナミックなサウンドをお楽しみください。
<収録曲>
01. 津軽海峡・冬景色
作詞:阿久 悠 作曲:三木たかし 編曲:船山基紀
02. 風の盆恋歌
作詩:なかにし礼 作曲:三木たかし 編曲:斎藤ネコ
03. ウイスキーが、お好きでしょ
作詞:田口 俊 曲:杉 真理 編曲:村田陽一
04. 人間模様
作詞:阿久 悠 作曲:杉本眞人 編曲:斎藤ネコ
05. 朝花
作詞・作曲:樋口了一 編曲:斎藤ネコ
06. 天城越え
作詞:吉岡 治 作曲:弦 哲也 編曲:斎藤ネコ