タクトシュトックから、EPOSブランドの新作ブックシェルフスピーカー「ES14N」が、3月1日に発売される。価格は¥748,000(ペア、税込)。専用スタンド「ES14N STAND」も用意され、こちらの価格は¥187,000(ペア、税込)。なお、スピーカーとスタンドをセットにした「ES14 SET」もラインナップされる。価格は¥880,000(ペア、税込)。

画像1: EPOSのブックシェルフスピーカー「ES14N」が遂に3月1日に発売。価格は¥748,000。専用スタンドもラインナップされる

 今回発表のES14Nは、昨年開催のオーディオショー「ミュンヘンHIGHEND2022」にて華々しくお披露目された製品で、同ブランドの最も有名なモデルである「ES14」をリファイン、ブックシェルフとしては少し大きめの、クラシックな外観をもつ2ウェイ・スピーカー。オリジナルと同じく、7インチのウーファーを搭載し、8インチに近い低域のドライブ感と、6.5インチに近い中域の魅力的なサウンドが楽しめるという。

 また、キャビネットの容量はオリジナルES14とほぼ同じとなっているが、形状は大きく変更されていて、ウーファーとトゥイーターの時間軸を合わせ、さらに前後の定在波モードを助けるためにフロントバッフルは後方へと傾斜がつけられている。

画像2: EPOSのブックシェルフスピーカー「ES14N」が遂に3月1日に発売。価格は¥748,000。専用スタンドもラインナップされる

 キャビネット素材は2層のMDF構造で、最新世代のダンピング・グルー(接着剤)で2層が接着されており、さらにパネルの振動モードを制御して、キャビネット全体の不要輻射を低減するために、ブレーシングが追加されているという。

 また、フロントにはメインキャビネットに接着・ネジ止めされる追加プレートがあり、2~3kHzの回析をコントールするため、45度の面取りが施されている。なお、キャビネットは多くのリスニングルームのボトムエンドゲインにマッチするよう、チューニング周波数は38Hzに設定されているそうだ。

 バスレフポートについては、空気の流れによるノイズが最小になるように形状から緻密に設計されていて、ポートの共振を補正するために中央部に開口部が設けられ、その開口部はポートの不要な共振を抑制するように、ソフトな素材で形作られている。

 スピーカーターミナルは、ドイツ製の4mmバナナソケットタイプで、内部の金属プレートにマウントされているといい、オリジナルからのインスパイアと同時に、音質面でも有利であることから採用されたものになるという。接続用のバナナプラグは付属する。

 さて、次に搭載されたユニットについて紹介すると、トゥイーターは、本ES14Nのために専用設計されたオリジナル品であり、口径は、低域パフォーマンスの向上と、7インチ・ウーファーとの自然な繋がりを実現するため28mmと決定。さらに、アルミニウム合金ドームをセラミックでコーティングし剛性を高めているそうだ。また、ファブリック・サラウンドと特殊形状のコントロールリングの採用で、共振ピークは約30kHzと、聴覚の限界である20kHzから大きく外されている。

 マグネットには、フェライトマグネットを採用し、カッパー(銅)キャップを追加することで、超高周波でのレベルを向上させているそうだ。なお、ウェーブガイドは採用しておらず、これは一般的な部屋、試聴距離においては音の開放感が損なわれてしまうというマイナス面を考慮しての措置になるということだ。ちなみに、トゥイーターの金属プレートは、バッフル面とのエネルギー伝達を低減するために、ネジ周りの4点のみがキャビネットに接触しているという。

 一方、Mid/Bass用のドライバーも、本ES14Nのために新設計されており、オリジナルと同じ7インチのポリプロピレン・ドライバーとなる。そのポリプロピレンは、特製に合わせた成型が可能という特性を持ち、ES14Nにおいても特殊な形状になるよう射出成型し、マイカを10%混入させることで、理想的な剛性を実現したという。

 ボイスコイルについては、非金属のTILフォーマー(TIL:グラスファイバー/エポキシレジン混合物)に18mm長の銅線を2層巻きにしたそう。マグネットの形状も、シミュレーションによって、リニアな挙動を示すように最適化されている。

 用意される専用スタンドは、支柱部は4層の木材が組み合わされていて、ES14Nのキャビネットと同様に、最新世代のダンピング・グルーで接着されている。トッププレートはビチューメン層を挟み込んだ2層のスチール・プレート、ボトムプレートはアジャスタブル・スパイクを固定可能な重厚スチール・プレートで構成。スタンドとスピーカー本体はボルトで固定可能なため、落下の心配も不要だ。

 スピーカーの本体カラーは、ベーシックな「ブラック(BLK)」、木目が美しい「ウォールナット(WLT)」、そして華やかな「ホワイト(WHT)」の3色を用意する。

画像3: EPOSのブックシェルフスピーカー「ES14N」が遂に3月1日に発売。価格は¥748,000。専用スタンドもラインナップされる

ES14Nの主な仕様
型式:2ウエイ・バスレフ型
ユニット:1×28mmアルミ/セラミック・ドーム(No Ferrofluid/磁性流体無し)、1×178mmインジェクションモールド・ポリプロピレン・コーン(36mm径ボイスコイル)
周波数特性:40Hz~23kHz(-6dB)/ 33Hz~25kHz(-10dB)
能率:87dB @ 2.83 V / 1 m
全高調波歪:0.2 %THD @1W
クロスオーバー:2,700Hz
平均インピーダンス:6Ω以下
最低インピーダンス:4.3Ω@160Hz
ターミナル:シングルワイヤ 4mmバナナ・ターミナル
寸法:H491×W250×D385mm
質量:16kg/台
付属品:接続用バナナプラグ
仕上げ:BLK(ブラック) / WHT(ホワイト) / ウォールナット(WNA)

ES14N STANDの主な仕様
別売りスタンド
寸法:H515×W250×D350mm(スパイク部含まず)
質量:15kg /台

This article is a sponsored article by
''.