ナスペックは、イギリスMonitor Audio(モニターオーディオ)の新製品として、Platinumシリーズの技術を踏襲したフラッグシップ・シアタースピーカー「Cinergy(シナジー)」シリーズを発売する。ラインナップと税込価格は以下の通りで、2月1日(水)の発売予定。
●3ウェイ3スピーカー、バスレフ型:CINERGY 100 ¥517,000(1本)
●3ウェイ4スピーカー、バスレフ型:CINERGY 200 ¥935,000(1本)
●3ウェイ4スピーカー、バスレフ型:CINERGY 300 ¥1,210,000(1本)
●パッシブサブウーファー:CINERGY SUB15 ¥517,000(1本)
同社では50年以上もの間、あらゆるシリーズでマルチチャンネルのラインナップを揃え、没入感を持った映画のサラウンドシステムにも注力してきている。今回のCinergyは、ハイエンドオーディオに迫る数々の高音質化技術、柔軟な設置方法と振動対策に優れたアクセサリーを備えたシリーズだ。In-wall/On-wall及び縦置・横置両方に対応したキャビネットが特長で、THX Ultraの認証も取得済み。
高域用にはPlatinum IIのMPD(マイクロ・プリーテッド・ダイアフラム)トランスデューサーをカスタマイズして搭載した。超軽量素材を折りたたんだ振動板は超高速で伸び縮みするアコーディオンに似た動作で駆動される。磁気回路にはネオジウム・マグネットを搭載し、高いパワーハンドリングと能率を獲得している。
中・低域域用ユニットは、同じくPlatinum IIのRDT(リジッド・ダイアフラム・テクノロジー) IIドライバーのカスタマイズ仕様を搭載。振動板はNomexのハニカム素材の表面にC-CAM(セラミック・コーテッド・アルミニウム/マグネシウム)、裏面はカーボンファイバー織布というサンドイッチ構造の素材が採用されている。
なおCINERGY 100/200/300は高域と中域ユニットを取り付けたポッドアレイが90度回転できるようになっており、縦置/横置のどちらで使うかに応じて向きを切り替え可能だ。またCINERGY 300は、本来はポッドアレイを中央に配した仮想同軸配置だが、ポッドアレイと上側のウーファーを入れ替えて使うこともできる。そのCINERGY 300にはフロアースタンディング用の台座も付属している。
サブウーファーのCINERGY SUB15は、380mm C-CAMウーファーを搭載したパッシブタイプで、奥行280mmという薄型仕上げになっている。本体の高さはCINERGY 300の半分(540mm)に設定されており、CINERGY 300と組み合わせてサウンドウォールも構築可能という。
なおCinergyシリーズはインストール用なので、壁掛設置で使われる場合が多いと思われる。その場合に壁等の共振で再生音に影響がでないよう、壁取付けブラケットと壁面の間に取り付けるアイソレーションアクセサリーなども同梱されている。
Cinergyシリーズの主なスペック
CINERGY 100
●型式:3ウェイ3スピーカー、バスレフ型
●使用ユニット:MPDトランスデューサー、64mmコーン型ミッドレンジ、200mmコーン型ウーファー
●能率:89dB/2.83V/m
●インピーダンス:4Ω
●寸法/質量:W350×H460×D174.1mm(端子部含む)/18.4kg
CINERGY 200
●型式:3ウェイ5スピーカー、バスレフ型
●使用ユニット:MPDトランスデューサー、64mmコーン型ミッドレンジ×2、200mmコーン型ウーファー×2
●能率:90dB/2.83V/m
●インピーダンス:4Ω
●寸法/質量:W300×H904×D173.6mm(端子部含む)/30.0kg
CINERGY 300
●型式:3ウェイ5スピーカー、バスレフ型
●使用ユニット:MPDトランスデューサー、64mmコーン型ミッドレンジ×2、200mmコーン型ウーファー×2
●能率:90dB/2.83V/m
●インピーダンス:4Ω
●寸法/質量:W300×H1080×D253.6mm(端子部含む)/40.4kg
CINERGY SUB15
●型式:サブウーファー、パッシブ型
●使用ユニット:380mmコーン型ウーファー
●能率:86dB@100Hz
●インピーダンス:4Ω
●寸法/質量:W540×H540×D280mm/38.5kg