デンマークに本社を構えるSteelSeriesは本日、ゲーミングスピーカー「Arena」シリーズを発表した。2.0ch〜5.1chの3モデルをラインナップし、3月10日（金）から家電量販店やAmazon.co.jpで発売する。
Arena 3 参考価格￥19,990（税込、ペア）
Arena 7 参考価格￥43,970（税込、2.1chセット）
Arena 9 参考価格￥80,270（税込、5.1chセット）
Arena 3は4インチフルレンジのバスレフ型
SteelSeriesは2001年にデンマーク・コペンハーゲンで創業したゲーミングギアのブランドで、ゲーミングマウスパッドやヘッドセット、キーボードなどを発売している。今回の3モデルは、同社初となるサラウンド対応ゲーミングスピーカーだ。
Arena 3はもっともシンプルな2.0chスピーカーシステムで、ユニットには4インチフルレンジを搭載する。右スピーカーにアンプなどの電気回路を内蔵しており、左スピーカーとは3.5mmケーブルでつなぐ仕組みだ。
右スピーカーの背面には3.5mmアナログ入力端子（PC、AUX）や電源ケーブルを備えており、音声信号は3.5mmアナログとBluetooth経由での2ch信号を受け付けることになる。Arena 3側ではプロセッシング処理は行わず、ストレートに音を再生する。
Arena 3の背面端子部
2.1chシステムのArena 7と5.1chシステムのArena 9は、フロントL/Rスピーカーとサブウーファーは同一。L/Rスピーカーは4インチウーファーにドーム型トゥイーターを加えた2ウェイ2スピーカー構成で、サブウーファーは6.5インチユニットが下向きに搭載されている。
Arena 9はこれにダブルウーファー＋ドーム型トゥイーターの2ウェイ3スピーカー構成センタースピーカーと、フロントL/Rより一回り小さいサイズのウーファー＋トゥイーターを搭載した2ウェイ2スピーカー構成のリアスピーカーが付属する。リアスピーカーはサブウーファーからワイヤレス（無線帯域）で信号を受け取る仕組みで、右スピーカーに電気回路やアンプを内蔵しているので、こちらに電源を供給することになる。
Arena 7はフロントL/Rスピーカー＋サブウーファーの2.1chシステム
ちなみにArena 7とArena 9のサブウーファーは同じものだが、内部の設定が異なるようで、Arena 7にリアスピーカーを追加しても5.1chシステムとして使うことはできないそうだ（リアスピーカーの単品販売もされていない）。
入力端子は、サブウーファー背面にUSB Type-Cと3.5mmアナログ入力、光デジタル入出力を搭載する。Arena 7、Arena 9ともドルビーデジタル等のデコード機能は備えていないので、デジタル入力もリニアPCMのみの対応となる（光デジタルは2chまで、USB Type-Cでは5.1chまで）。
Arena 7とArena 9の使いこなしでポイントになるのが、基本的には入力された信号をそのまま再生すること（バスマネジメントは行う）。つまり2chソースは2.1chで再生するので、その場合Arena 9のセンターとリアスピーカーからは音が出ないということだ。
Arena 9のフロント3ch。左スピーカー前にあるのがコントローラー
ただしArena 7、Arena 9は、ゲーミングPCとUBS Type-Cでつないで使うことを前提にしており、PCにSteelSeriesの専用アプリ「Sonar」をインストールしていれば、Sonarのアップコンバート機能が活用できる。その場合は2chソースを5.1ch（Arena 9）やバーチャル2.1ch（Arena 7）で楽しめるそうだ。
Arena 3、Arena7、Arena 9ともサテライトスピーカーはコンパクトなサイズにまとめられており、サブウーファーも幅20cm強なので、デスクトップでも使いやすいだろう。ゲームがメインで、映画も配信で見ることが多いというユーザーが32インチや40インチ前後のモニターと組み合わせてシステムを構築する場合には有力な選択肢になるかもしれない。
Arena 9のリアスピーカーは、サブウーファーからワイヤレスで信号を伝送する
