フォステクスでは、同ブランド初となる「Folded Diaphragm」方式を採用したトゥイーターユニット「T360FD」を2023年1月下旬から販売する。価格は￥49,500（1台、税込）。
Folded Diaphragmは、PI（ポリイミド）の基材にボイスコイルの巻き線に相当するアルミのパターンを形成し、規則的に折り畳んだ時に向かい合う垂直面にそれぞれ反対方向に電流が流れる様にパターンを配している。
発音の原理は、磁束を受けて振動板の向かい合う垂直面が対向して動くことで、垂直面に挟まれた空間の空気が押し出され/引き込まれることで音波が発せられるとのことだ。
この方式は、力強く存在感のある高密度な音像の形成を得意とし、ロックやメタルの表現は特筆モノ。使用下限周波数は約2.5kHzで、10cm〜16cmのウーファーだけでなく、16cm〜20cmのフルレンジユニットにも組み合わせられる、広範囲な再生帯域を有している。
磁気回路及び筐体は、周波数特性などの規格はもとより、完成品の音響状態を重視して、形状寸法から材質まで吟味して設計されている。また、音響性能を存分に発揮する為に、入力端子には金メッキを施した端子を採用。接続用に金メッキを施したファストン端子を圧着したコードも付属している。
「T360FD」の主なスペック
●再生周波数帯域：2kHz〜45kHz（-10dB）
●出力音圧レベル：93.5dB/W/m
●インピーダンス：4.0Ω
●入力：15W
●推奨クロスオーバー周波数：2.5kHz以上（12dB/Oct）
●マグネット重量：45g（NEODYMIUM）
●質量：340g
●バッフル開口寸法：φ68
