ナイコムは、中国のイヤホンブランド、THIEAUDIO（セーオーディオ）のイヤホン新製品「Oracle MKII（オラクル・マーク・ツー）」の取扱を開始する。価格は￥88,600(税込)で、本体カラーは「Black Scarlet」と「Tiger」の2色、どちらも12月22日(木)の発売を予定している。
先代機「Oracle」からダイナミックドライバーを一新。サウンドチューニングを徹底的に見直し、ハウジング形状の再設計を行うことで、さらなる高みへとサウンドを進化させたモデルという。
「Black Scarlet」
まったく新しい10mm液晶ポリマー（LCP）ダイナミックドライバーと、2つのKnowles製バランスド・アーマチュアドライバーを2基、Sonion製EST（静電）ウルトラ・トレブル・トゥイーターを2基、合計5基のドライバーをからなるトライブリッドスピーカーテクノロジーを搭載している。
開発チームは、Oracleらしいニュートラルな中音域を維持しつつ、重低域のパンチ力とインパクトを強化したいと考えたという。そこでOracle MKIIでは、10mm液晶ポリマー（LCP）ダイナミックドライバーを搭載した。LCP振動板は、前世代のポリカーボネート振動板と比較して、表面張力が強くなってる。これにより、ドライバーのスピードが向上し、低音域のパワーアップと中低音域への滲みを抑制することが可能になっている。
Oracle MKIIは、200Hzから1kHzの周波数領域でほぼフラットな中音域を維持している。その中域用には、同社の人気モデル「Monarch MKII」と同じデュアル・Knowles・バランスド・アーマチュア・ドライバーが搭載されている。色付けのないニュートラルな中域を実現することで、スタジオ・エンジニアが意図したとおりのサウンドを奏でるようになるそうだ。
「Tiger」
また同社は高域用のSonion静電型（EST）ドライバーの実装に習熟しており、実際に高音域の伸びを体感できる製品づくりを実現している。40kHzまでの周波数帯域が強化され、ディテイル、空気感、スピード感が明確に改善されるそうだ。
5基のドライバーは、3ウェイ駆動されており、各ドライバーの周波数帯域を最適な仕様で分割している。パッシブクロスオーバーは全高調波歪み（THD）を最小化し、全周波数帯域にわたって音の透明度を最大化している。
モジュラーケーブルには、THIEAUDIOが新たに改良したケーブルが標準装備されており、3.5mm、4.4mm、2.5mmのプラグ交換が可能。26AWG 5N OCC 銀メッキリッツケーブルは、最高品質のワイヤーを使用しており、クリアなオーディオ伝送を保証してくれる。
「Oracle MKII」の主なスペック
●ドライバー構成：2BA+2EST+1DD
●周波数特性：20Hz〜40kHz
●感度：100dB@1kHz
●インピーダンス：11Ω
●ケーブル：26AWG 5N OCC 銀メッキリッツケーブル
●ケーブル長：120cm
●プラグ：2.5/3.5/4.4mmプラグ
●ケーブル接続部：0.78mm 2pinコネクター
※パッケージ内容：キャリーケース・クリーニングクロス・ プラグ3種（2.5/3.5/4.4mm）・ケーブル・イヤーピース2種（S/M/L各1ペア）
