LGエレクトロニクス・ジャパンから、画面の曲がり具合を調整できる42インチの有機ELテレビ「LG OLED Flex」(43LX3QPJA)が発表された。発売は2023年1月18日。価格はオープンで、想定市場価格は¥440,000前後となる。
LGエレクトロニクス・ジャパンでは、2013年に世界初の曲面OLED(有機ELディスプレイ)を発表して以降、4K/8K対応、あるいは巻き取れるフレキシブル仕様の製品など、多岐にわたるモデルを開発・市場に投入してきたが、今回のLG OLED Flexは、通常の平面仕様のテレビと、曲面仕様のテレビを、一台で可能にしたものとなる。
製品は写真を見て分かるように、少し大きめのスタンドにディスプレイが固定されており、スタンド部分から画面両端に伸びるアームの動きによって、画面(ディスプレイ)の曲面(曲がり具合)を20段階(5度刻み)で可変できる構造となっているのが注目点だ。
加えて、スタンドには、高さ調整(140mm)、チルト(前10°~後ろ5°)、回転機構も採用されていて、視聴スタイル(環境・距離など)に合わせて、画面の位置や向きをアジャストできるようになっている。
メインとするターゲットは、ゲーミングユーザーに振っているようで、ゲーミング向けの機能も、専用ディスプレイ並みに搭載している。駆動は2倍速の120Hzであり、動きの速いゲームでも滑らかな表示が可能(応答速度は0.1ms)。VRRやALLMにも対応し、AMDのFreeSyncテクノロジー、NVIDIAのG-SYNCもサポートしている。HDMI入力端子は4系統あり、4系統とも4K/120Hzの映像の入力に対応しているので、接続時にどこが対応端子だっけ? と悩むこともない(eARCは入力2が対応)。Wi-Fi6にも対応する。
また、ゲーム専用のダッシュボード(メニュー表示一覧)も用意されていて、よく使う機能・設定には素早く到達できるようデザインされているし、通常の画面いっぱいを使う4K表示だけでなく、よりプレイに集中できるように画面を小さく表示する「32/27インチ表示」機能も使える。スタンド背面にはライティング機能(LED)も内蔵されていて、(ゲーミング時に)映像や音声に合わせて光り方をカスタマイズする楽しみに味わえる。クラウドゲーム「GeForce NOW」にも対応しており、無料を含む1000以上のタイトル(ゲーム)を楽しむことができるという。
一方、テレビとしての性能(パネル)は、現行42インチモデル「OLED42C2PJA」と同等だそうで、表面の映り込み防止フィルムについては、より低減性能の素材に変更されているそうで、従来比25%アップした反射低減が見込まれるそうだ。映像エンジンも同等で、「α9 Gen5 AI Processor 4K」が搭載されており、ダイレクト4Kアップスケーリング、オブジェクト型リアルタイム処理などが可能。2.1chのスピーカーシステムによる立体的な音響再生(バーチャル7.1.2サラウンド、Bluetoothスピーカーを組み合わせての再生chの拡大)も楽しめるようになっている。