前回は、SONOSの小型サウンドバー「Ray」(¥39,800、税込)と有機ELテレビTVS REGZA「55X9400S」を組み合わせて、テレビ放送やパッケージソフトの音がどんな風に体験できるかをチェック、その詳細をお届けした。後編ではさらに小型サブウーファー「Sub Mini」(¥64,800、税込)を追加することで、ホームシアターの世界がどこまで発展するのかを確認したい。

画像1: SONOSの小型サウンドバー「Ray」を55インチテレビに組み合わせたら、映画のセリフやキョンキョンのヴォーカルが厚みを増した! ホームシアター第一歩に最適なアイテムを使いこなす(後)

 Sub Miniとは、直径230mm×高さ305mmの円柱状のフォルムを持ったワイヤレスサブウーファー。本体中央部に縦方向にスリットが設けられ、その内側に150mmウーファーが向かい合わせに取り付けられている。密閉型エンクロージャーに取り付けられた2つのウーファーによってフォースキャンセリング効果を実現、振動を抑えることでリビング等でも使いやすいよう配慮されている。

 接続端子はLANと電源のみで、無線/有線でネットワークにつないで、自社製サウンドバーやワイヤレススピーカーの低音を受け持つ仕組みだ。同社ではRayや「Beam」「One」「One SL」との組み合わせを推奨している。

 Sub Miniのセットアップはひじょうに簡単で、電源を入れてSONOSアプリを起動すると、Sub Miniが新しいデバイスとして認識される。そこから画面の指示に従ってシステムにSub Miniを追加していくだけで完了。Rayとのクロスオーバー周波数等は自動で設定される。

画像2: SONOSの小型サウンドバー「Ray」を55インチテレビに組み合わせたら、映画のセリフやキョンキョンのヴォーカルが厚みを増した! ホームシアター第一歩に最適なアイテムを使いこなす(後)

 ということでRay+Sub Miniで改めてBS 4Kの『鎌倉殿の13人』をチェック。Ray単体で視聴した時はオープニングもリズムが軽やかな印象だったが、Sub Miniを組み合わせると太鼓の音がより力強く響き、楽曲の深みが増してくる。

 音場もRay単体ではどちらかというと画面に寄った密度の濃いイメージだったが、Sub Miniを追加すると空間的にもほぐれて、さらに広くなってきた。小栗 旬や山本耕史のセリフの印象は大きくは変わらないが、低域にゆとりがでてきたことで、よりウェルバランスに思えた。

 これは『小泉今日子 40周年スペシャル』の録画コンテンツでも同様で、キョンキョンのヴォーカルはSub Miniの有無で影響を受けるとは考えにくいのだが、楽器の鳴り方にゆとりが出てきた効果か、ステージ空間が広がったように感じられる。ライブとしての満足度もSub Miniありの方が高い。

画像3: SONOSの小型サウンドバー「Ray」を55インチテレビに組み合わせたら、映画のセリフやキョンキョンのヴォーカルが厚みを増した! ホームシアター第一歩に最適なアイテムを使いこなす(後)

 せっかくなので『FIFAワールドカップ2020』から日本VSドイツ戦(BS 4K)と日本 VS コスタリカ戦(地デジ)を確認した。BS 4KはMPEG-4 AAC、地デジはMPEG-2 AACという違いはあるが、いずれもレコーダーやテレビ側でデコードしてリニアPCMでRayに入力されている。

 が、どちらも低音の迫力はそこまで変わらない。Sub Miniのユニットに触ってみても、ゴール前の競り合いでスタジアムが盛り上がった場面を除いて、ほとんど振動していなかった。雰囲気は味わえるのだが、期待したほどの変化量ではなかったのがちょっと残念。ただし、ハーフタイムにオンエアされたCMではSub Miniから低音がしっかり再生されていたので、どうやらもともとの放送音声に低音成分が少ないのが原因のようだ。

 こうなるとパッケージメディアへの期待が高まる。UHDブルーレイ『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を見返すと、戦闘シーンでの銃撃や爆音といったわかりやすい低音はもちろん、要所要所での効果音が心地よく響き、SFアクションとしての魅力が増している。ラストのベイダー卿が大暴れするシーンも、呼吸音が一層不気味に響いて怖さが増す。やはり映画作品はサブウーファーの効果絶大だ。

画像4: SONOSの小型サウンドバー「Ray」を55インチテレビに組み合わせたら、映画のセリフやキョンキョンのヴォーカルが厚みを増した! ホームシアター第一歩に最適なアイテムを使いこなす(後)

 なおSONOSでは独自の配信サービスとして「SONOS Radio」を提供しており、アプリの操作で「音楽」「ニュース&トーク」などの色々な番組を再生可能だ。試しに「地域」→「アジア」→「日本」→「鹿児島市」と選ぶと「あまみFM」を聴くこともできた。全国のローカルラジオを楽しめるのは、なかなかユニーク。

 加えてAirPlay 2(iOS 11.4以降)の再生にも対応しているので、iPhone等に保存した楽曲やストリーミング音源をRayから再生するのもアリ。がっつり音楽を聴くという使い方ではないが、BGMとして音楽を流す、ポッドキャストを楽しむといった用途にはぴったりだろう。サウンドバーだからといって、テレビ音声専用ではないのだから。

 Ray+Sub Miniでテレビ放送やパッケージ、音楽コンテンツをどんな風に楽しめるか検証してみたが、リビングのサウンドクォリティを向上させるアイテムとして有効なことが確認できた。テレビの大画面化が進む昨今、4K映像に相応しいサウンドを楽しめるモデルとしてぜひチェックしていただきたい。

画像5: SONOSの小型サウンドバー「Ray」を55インチテレビに組み合わせたら、映画のセリフやキョンキョンのヴォーカルが厚みを増した! ホームシアター第一歩に最適なアイテムを使いこなす(後)

 現在SONOSでは12月1日(木)23:59までの期間限定でAmazonブラックフライデーに参加、以下の製品を約20%OFFで販売している(Prime会員限定)。残念ながらRayやSub Miniは含まれていないが、ドルビーアトモスに対応したサウンドバーの上位モデルがお得に手に入る貴重な機会なので、ぜひ関連リンクをチェックしていただきたい。

●開催期間:2022年11月25日(金)00:01〜12月1日(木)23:59まで
●対象モデル:Sonos Arc、Sonos Beam (Gen 2)、Sonos Sub (Gen 3)、Sonos Roam

(取材・文:泉 哲也)

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