アキュフェーズでは、プリメインアンプの新製品「E-4000」(¥693,000、税込)を11月中旬に発売する。人気モデル「E-480」の後継機で、同社創立50周年記念モデル「E-5000」の技術を踏襲し、セパレートアンプに匹敵するハイパワーと音質を実現している。

画像1: アキュフェーズ、セパレートアンプに匹敵するハイパワーと音質を備えたプリメインアンプ「E-4000」を11月中旬に発売。創立50周年記念モデル「E-5000」の技術を踏襲する

 内部回路は、プリアンプ部とパワーアンプ部が完全に分離されており、スイッチひとつでそれぞれを独立して活用することもできる。

 プリアンプ部には、「AAVA(Accuphase Analog Vari-gain Amplifier)方式ボリューム・コントロール回路」を搭載。これは、一般的な可変抵抗型のボリュウムとは異なり、入力信号から大きさの異なる複数の信号を作り、その信号の組み合わせを切り替えて音量を調整するというものだ。これによりガリなどは発生せず、すべてのボリュウム位置できわめて低いノイズレベルを実現できるという。

 さらにE-4000のAAVAのI-V変換アンプに「ANCC(Accuphase Noise and distortion Cancelling Circuit)」が使われている。ANCCはメインアンプのノイズと歪みを副アンプで打ち消す回路で、これを搭載したことでボリュウムを絞った状態から通常使用の範囲でのノイズ性能が大幅に向上しているそうだ。

 パワーアンプ部も上位機の回路構成を踏襲し、「インスツルメンテーション・アンプ(Instrumentation Amplifier)」方式を採用して信号経路をバランス伝送化した。この結果、機器内で発生する雑音を除去する能力や低歪み率などの特性に優れ、環境変化にも強いという特性を獲得している。

画像2: アキュフェーズ、セパレートアンプに匹敵するハイパワーと音質を備えたプリメインアンプ「E-4000」を11月中旬に発売。創立50周年記念モデル「E-5000」の技術を踏襲する

 出力素子には高周波特性に優れた大電力バイポーラトランジスターを採用。この素子をチャンネル当たり4個パラレル、プッシュプルAB級動作させることで、低負荷インピーダンスの駆動能力を大幅に向上させた。この方式では大電流領域での動作が安定し、諸特性が向上するという。

 これらの動作を支えるために、大型高効率トロイダル・トランスと大容量フィルター・コンデンサーによる強力電源部を搭載した。プリアンプ部には専用電源回路を搭載しており、パワーアンプ部との干渉を防止するなど細かい配慮もなされている。

「E-4000」の主な特長
●「AAVAボリュームコントロール」回路搭載
●ロジック・リレー・コントロール信号切替方式
●「インスツルメンテーション・アンプ」構成のパワーアンプ部
●「カレント・フィードバック増幅回路」搭載
●プリアンプ部出力端子(ライン/バランス)
●パワーアンプ部入力切替(ライン/バランス)
●ヘッドフォン専用アンプ搭載
●-20dBのアッテネーター
●入力端子ごとに位相設定が可能
●DAC入力切替(DAC-60/DAC-50/DAC-40増設時)
●MM/MC切替(AD-50/AD-30/AD-20増設時)
●AAVAによる左右のバランス調整

画像3: アキュフェーズ、セパレートアンプに匹敵するハイパワーと音質を備えたプリメインアンプ「E-4000」を11月中旬に発売。創立50周年記念モデル「E-5000」の技術を踏襲する

「E-4000」の主なスペック

●定格出力(20Hz〜20kHz、0,05%):180W×2(8Ω)、260W×2(4Ω)
●全高調波歪率(20Hz〜20kHz):0.05%
●接続端子:アンバランス入力×5(RCA)、レコーダー入出力×1(RCA)、バランス入力×2(XLR)、プリアウト×2(RCA、XLR)、メインイン×2(RCA、XLR)、オプションボードスロット×2、他
●対応オプションボード:デジタル入力ボード=DAC-60/DAC-50/DAC-40/DAC-30/DAC-20/DAC-10、アナログディスク入力ボード=AD-50/AD-30/AD-20/AD-10/AD-9、ライン入力ボード=LINE-10/LINE-9
●寸法/質量:W465×H181×D428mm/24.4kg

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