スマートホンは、いまや世代、性別、地域の垣根を越えて広く浸透し、コミュニケーションツールとしてのみならず、日々の生活に欠かせないキーデバイスになっています。その傑出した能力は、当然ながら音楽再生の分野でも遺憾なく発揮されています。

ここでは、6月に小社から発行したムック「かんたん、わかりやすい スマホで始めるオーディオ&ネット動画再生読本」の中から、スマホを音楽の再生機として、ハイレゾ音源の醍醐味を体験するための知識、ノウハウ、システムづくりのあり方などを紹介した記事を、順次掲載していきます(全36回を予定)。

今回は、CDの音源をスマホで聴きたい!というテーマのなかで、ストリーミング再生とダウンロード再生の違いを解説します。

 

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ストリーミング再生とダウンロード再生の違いは?

 ここでは、スマホによるハイレゾ音源のダウンロード再生について見ていきたい。「スマホでハイレゾを聴く」という行為は、大きく「ストリーミング再生」と「ダウンロード再生」のふたつに分けられる。

 「ストリーミング再生」は、インターネットに接続しながら音楽をリアルタイムに再生する方法で、本誌で主として取り扱っている音楽サブスクによる再生はこれにあたる。基本的にスマホ内に音源のデータが残ることはなく、サブスク(Subscription/定額制)という呼び名が示す通り、ユーザーは「サービス」に対して月々の利用料を支払うというイメージだ。音楽サブスクの各サービスには、一時的にスマホ内にデータを保存できる「オフライン再生機能」も備わっているが、契約を解除すれば保存した音源は消えてしまうので、これは音源を「所有」していることにはならない。

 いっぽうの「ダウンロード再生」は、ネットワーク上のサーバーから音源のデータをスマホなどの何らかの保存媒体(ストレージ)に丸ごと転送して再生する方法。インターネットへの接続が必要である点はストリーミング再生と同じだが、スマホ/ストレージが壊れない限りデータが消滅することはないし、データ転送(つまりダウンロード)が終了すればインターネットの接続がなくても音源は再生することができる。

 加えてダウンロード再生の場合、ユーザーはサービスではなく「音源そのもの」に対して課金しており、これは形こそないものの、CDやレコード盤を買い、所有するという意味では同じ。そういったこともあり、音楽サブスクが普及した現在も「mora」「e-onkyo music」「OTOTOY」といったダウンロードサイトでハイレゾを購入する音楽ファン、オーディオファンはいまも多く、根強い人気を保っている。ただし、ストリーミング再生がスマホのストレージを基本的には使用しないのに対して、ダウンロード再生はかなり大きなデータ量を使うことになる。気を抜けばすぐにスマホのストレージが満杯になってしまうので注意が必要だ。

 では、スマホによるハイレゾ音源のダウンロード再生にはどのような形があるのか。iPhone/Androidスマホにかかわらず、もっともシンプルな方法はテーマ3などで採り上げたハイレゾ対応のコンパクトなUSB DAC/ヘッドホンアンプと上質な有線イヤホン&ヘッドホンを組み合わせるスタイルだろう。もちろん将来的にはテーマ6で扱ったような据置型のオーディオ機器に発展させることもできる。まずは自分の志向が「ストリーミング再生派」「ダウンロード再生派」どちらかを見極め、そのうえで自分が心地よくハイレゾの高音質に浸れるシステムを考えたい。

ストリーミング再生を行なうには、インターネット環境への常時接続が必須で、データを順にダウンロードしながら再生(=ストリーミング)する仕組み。ダウンロード再生は、事前にすべてのデータをスマホ本体に転送してから再生を行なう。スマホ内にデータを転送するため、再生時はインターネットにつなげる必要はない

 

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