ソニーは、主に業務用の映像機器のB2B向けの展示会「ビジネスソリューション内見会2022」を開催。報道陣に向けて、ディスプレイ事業の説明を含めた説明会を行なった。

 同展示会では、法人向けのブラビア(ディスプレイ)やプロジェクター、Crystal LEDを使った各種の映像ソリューションが一堂に集められており、企業や商業施設、ホテル、文教関連など、さまざまな業種・業態へ向けて、映像を核にした機器の用途提案が行なわれていた。

 内見会に先立って行なわれたプレス向け説明会では、ソニーマーケティングのプロダクツビジネス本部 B2B統合ビジネス推進部の福田氏が市況をプレゼンしてくれた。

 同社では、上述した各種映像機器を用いて「LDS」(=大型ディスプレイを使って、問題を解決する=システムを提案する)というキーワードにて事業を展開しているそうで、近年では、業務用途における大型ディスプレイのニーズは、主にデジタルサイネージの普及などによって大幅な伸長が見込まれているといい、その市場へ向けてソニーの持てる技術を集めたソリューションを提供する、ということだ。

 ソニー調べでは、2019年度にはおよそ35万台だった市場は、今年2022年度は41.4万台へと伸長。中でも55インチ以上の大型ディスプレイがそれを牽引していると分析している。

画像: ▲法人向けブラビアのラインナップ一覧。一番右のBT30Kシリーズが新製品。デジタルチューナー内蔵モデルとなる

▲法人向けブラビアのラインナップ一覧。一番右のBT30Kシリーズが新製品。デジタルチューナー内蔵モデルとなる

 100インチを超えるサイズでは、Crystal LEDを使ったシステムを、ホール・講堂・商業施設ではプロジェクターを、会議室や文教施設、デジタルサイネージでは薄型ディスプレイ=法人向けブラビアを、という提案を行ない、後述する展示会では、さまざまなシーンを想定した展示にて、同社製品を使う利点を説明していた。

 なお、本人向けブラビアでは、7月4日に4K液晶モデル「BT30K/BZ」シリーズが発表されており、これは4K/地デジチューナーを内蔵し、画面サイズも43、50、55、65、75という5ラインを揃えるなど、導入のしやすさ、使いやすさを訴求している。

 合わせて、先日発表されたばかりの業務用パワードラインアレイスピーカー「SLS-1A」を組み合わせた展示も行なわれていた。これは最大6台まで組み合わせてのラインアレイ駆動が可能な製品で、小型なため、大型ディスプレイに設置しても視界の邪魔にならないばかりか、ビームコントールも可能で、広いサウンドエリアの構築のみならず、スポット的に音を届ける、という使い方もできるスピーカー。

画像: ▲「ホテル客室向けソリューション」 少し前の40インチ台のディスプレイなら、ほぼ同じ寸法で50インチ台にサイズアップできますよ、という提案

▲「ホテル客室向けソリューション」 少し前の40インチ台のディスプレイなら、ほぼ同じ寸法で50インチ台にサイズアップできますよ、という提案

画像: ▲「ホテル客室向けソリューション」 miniLED搭載で、画質にこだわったディスプレイも簡単に壁掛けできますよ、という提案。展示モデルは「XRJ-65X95K」

▲「ホテル客室向けソリューション」 miniLED搭載で、画質にこだわったディスプレイも簡単に壁掛けできますよ、という提案。展示モデルは「XRJ-65X95K」

画像: ▲「学校教室向けソリューション」 65インチの電子黒板は、画面タッチ式で、表示される映像に直接書き込みながらの授業ができますよ、という展示

▲「学校教室向けソリューション」 65インチの電子黒板は、画面タッチ式で、表示される映像に直接書き込みながらの授業ができますよ、という展示

画像: ▲「Crystal LED Bシリーズ xRソリューション」 ブライトネス(明るさ)が高いCrystal LED Bシリーズを使った大型ディスプレイの構築と(写真右 220インチ 4K解像度)、それを背景画に使ったバーチャルプレゼンテーションのデモ。手前のカメラで撮影し、左奥にあるディスプレイのように、バーチャル映像が作成できる、というシステム

▲「Crystal LED Bシリーズ xRソリューション」 ブライトネス(明るさ)が高いCrystal LED Bシリーズを使った大型ディスプレイの構築と(写真右 220インチ 4K解像度)、それを背景画に使ったバーチャルプレゼンテーションのデモ。手前のカメラで撮影し、左奥にあるディスプレイのように、バーチャル映像が作成できる、というシステム

画像: ▲「ウェビナー配信ソリューション」 配信時にクロマキーレスで背景を合成できるというシステムのデモ。少し分かりにくいが画面中央下にある四角い黒のボックスがその機械(REA-C1000)で、別売りのアプリを使うことで、背景合成の仕方を選択できるようになる。右下の画面が合成のサンプル

▲「ウェビナー配信ソリューション」 配信時にクロマキーレスで背景を合成できるというシステムのデモ。少し分かりにくいが画面中央下にある四角い黒のボックスがその機械(REA-C1000)で、別売りのアプリを使うことで、背景合成の仕方を選択できるようになる。右下の画面が合成のサンプル

画像: ▲「法人向けブラビアラインアップ」 新製品「BT30K」の75インチモデル

▲「法人向けブラビアラインアップ」 新製品「BT30K」の75インチモデル

画像: ▲右から100インチ、85インチ、65インチ、75インチ、65インチの展示

▲右から100インチ、85インチ、65インチ、75インチ、65インチの展示

画像: ▲「会議室用途 サイズアップ提案」 会議に使うディスプレイの、画面サイズによる見え方を確認できる展示。写真の製品は85インチで、ここにエクセルなどのビジネスデータを表示させ、インチ数を変化させていって(⇒75⇒65⇒43など)、その見え方をチェックできる、という展示

▲「会議室用途 サイズアップ提案」 会議に使うディスプレイの、画面サイズによる見え方を確認できる展示。写真の製品は85インチで、ここにエクセルなどのビジネスデータを表示させ、インチ数を変化させていって(⇒75⇒65⇒43など)、その見え方をチェックできる、という展示

画像: ▲「ハイブリッド会議室ソリューション」 会議にオンラインで参加している人にも、リアルで参加している雰囲気を味わってもらえる(=会議の一体感が得られる)という展示。カメラが発言者の顔を追うことで、オンライン参加者にも誰が発言しているのか確認できる、という使い方の提案がされていた

▲「ハイブリッド会議室ソリューション」 会議にオンラインで参加している人にも、リアルで参加している雰囲気を味わってもらえる(=会議の一体感が得られる)という展示。カメラが発言者の顔を追うことで、オンライン参加者にも誰が発言しているのか確認できる、という使い方の提案がされていた

画像: ▲収音用のマイクは天井付近にアトモススピーカーのように設置。前2つ、後ろ2つ。天井付近に設置することで、多人数の参加者の声を的確に拾うことができるという

▲収音用のマイクは天井付近にアトモススピーカーのように設置。前2つ、後ろ2つ。天井付近に設置することで、多人数の参加者の声を的確に拾うことができるという

画像: ▲モニター用のスピーカーは、部屋の前方、両端にステレオ状態で設置。ハウリングが起きないような設定をしているそう。このスピーカーは後述するラインアレイスピーカー「SLS-1A」

▲モニター用のスピーカーは、部屋の前方、両端にステレオ状態で設置。ハウリングが起きないような設定をしているそう。このスピーカーは後述するラインアレイスピーカー「SLS-1A」

画像: ▲「大画面×ラインアレイスピーカー」 Crystal LEDのCシリーズを使った137.5インチの画面に、パワードラインアレイスピーカー「SLS-1A」を組み合わせた展示。SLS-1Aは上、下、右、左の4辺に、それぞれ3ユニットを組み合わせた(結合)した状態で設置している。デモでは、左右のスピーカーを使った通常のステレオ再生と、上下のユニットを使ってビームコントロールによって聞こえる範囲を指定しての再生(指定された範囲内を動き回っても、音像が画面に定位するようになる)が行なわれていた

▲「大画面×ラインアレイスピーカー」 Crystal LEDのCシリーズを使った137.5インチの画面に、パワードラインアレイスピーカー「SLS-1A」を組み合わせた展示。SLS-1Aは上、下、右、左の4辺に、それぞれ3ユニットを組み合わせた(結合)した状態で設置している。デモでは、左右のスピーカーを使った通常のステレオ再生と、上下のユニットを使ってビームコントロールによって聞こえる範囲を指定しての再生(指定された範囲内を動き回っても、音像が画面に定位するようになる)が行なわれていた

画像: ▲パワードラインアレイスピーカー「SLS-1A」。8個の矩形ユニットを搭載する。円形ユニットに対して、矩形のほうがユニット間の干渉が抑制でき、ビームコントロールもしやすい、ということだ。発売は来年1月の予定で、これは受注生産だから、とのこと

▲パワードラインアレイスピーカー「SLS-1A」。8個の矩形ユニットを搭載する。円形ユニットに対して、矩形のほうがユニット間の干渉が抑制でき、ビームコントロールもしやすい、ということだ。発売は来年1月の予定で、これは受注生産だから、とのこと

画像: ▲「SLS-1A」は付属のアタッチメントを使うことで、最大6台まで組み合わせる(接続する)ことができる。いわゆる直列つなぎのみで、並列つなぎはNGとか

▲「SLS-1A」は付属のアタッチメントを使うことで、最大6台まで組み合わせる(接続する)ことができる。いわゆる直列つなぎのみで、並列つなぎはNGとか

画像: ▲「4K SXRDモデル」 10000ルーメンの明るさを持つ4Kモデル「VPL-GTZ380」にて、150インチのスクリーンに4K映像を投写していた

▲「4K SXRDモデル」 10000ルーメンの明るさを持つ4Kモデル「VPL-GTZ380」にて、150インチのスクリーンに4K映像を投写していた

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