日本電気(以下、NEC)から、ビジネス向けのノートパソコンVersaPro&デスクトップパソコンMate&の新製品9シリーズ、33モデルが発表された。本日より順次発売となる。ラインナップは下記の通り。

ノートパソコンVersaProシリーズ
UltraLite タイプVB ¥291,500~ 8月19日発売
タイプVD ¥260,000~ 7月13日発売
タイプVX ¥233,000~ 同上
タイプVA ¥230,000~ 同上

デスクトップパソコンMateシリーズ
タイプME ¥216,000~ 7月13日発売
タイプMB ¥177,500~ 同上
タイプMA ¥169,500~ 同上
タイプMC ¥160,400~ 7月19日発売
タイプML オープン   7月13日発売

画像: NEC、ビジネス向けパソコンの新製品9シリーズ33モデルを発表。セキュリティ、モビリティ、利便性を向上させた

 今回のラインナップは、コロナ禍を経たニューノーマル時代の働き方――在宅・出社を両立させたハイブリッドワーク――に合わせた機能・性能を強化しているのがポイントとなる。

 そうした働き方で求められるのが、モビリティ(持ち運びやすさ)、セキュリティ、そして利便性といった項目となる。

 今回の新製品群の中では、インテルの最新12世代のCPU搭載に合わせてセキュリティの強化を行なったモデルや、筐体を刷新しモバイル性能の向上を図ったモデルも多くラインナップされている。

 最新世代のCPU採用によって、インテルの提唱するvProプラットフォームへの対応も強化され、インテルの提唱するセキュリティレベル3の項目が、「vPro Enterprise」と「vPro Essential」の2種類に増え、そのvPro Essentialをサポートするモデルが拡充されている。デスクトップラインではタイプMB/MC、ノートラインではタイプVXとなる。なお、最高峰のvPro Enterpriseについては、デスクトップではタイプME、ノートではタイプVB/VDがサポートしている。

 加えて、マイクロソフトの提唱するセキュリティ要件「Secured-core PC」についても、ノートラインのタイプVD/VX/VBが対応している。これは、PC内部(ファームウェアやBIOS)への不正アクセスや改ざんを防御する仕組みとなっており、ネットワーク時代の安全性がより一段高められることになる。

 ちなみに、BIOS自己回復機能も装備されており、マルウェアによるBIOSの不正な改ざんを防ぐようになっているため、安全な(パソコンの)起動が可能になるとしている。

 また、利便性の面では、かねてより同社パソコンに搭載されているミーティング機能(オンライン会議での音声の聴き取りやすさを支援してくれるもの)の対象機種が拡大されたことも特筆できるだろう。現行で対応済みのタイプVG/VC/VM/VE/VF/VWに加え、VD/VX/VAが新たに加えられた。

 以下、上記機能への対応や、新筐体を備えたノートラインVersaProの注目モデルについていくつか紹介していきたい。

 まずはノートラインのモバイル特化型モデルUltraLite タイプVBについて。これは、13.3型液晶を備えたA4サイズのノートで、12インチサイズのコンパクトさを実現。解像度は1920×1200の16:10のアスペクト比で、ビジネス書類などの見やすさを向上させている。スペック的にもインテル最新12世代CPUの搭載、LPDDR5メモリー搭載で高速アクセス対応、LTE選択可、Thuderbolt4対応端子装備、などのフィーチャーを有している。

画像: UltraLite タイプVB

UltraLite タイプVB

 同じVersaProラインのタイプVD/VX/VAの3モデルは新筐体が与えられ、対応VBと同じくインテル12世代CPUを採用する。ミーティング機能も搭載。上に紹介したSecure-Core PC対応(VD/VX)、BIOS自己回復機能搭載、vPro Essential対応(VX)となる。

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