DS Audioは、世界初となるレコードの偏心を検出&調整できる偏心検出スタビライザー「ES-001」(予価¥600,000、税込)を発売する。来週開催されるミュンヘンオーディオショーで世界初展示を行い、6月15日より順次出荷を開始するとのことだ。
ES-001を使ってレコードの偏心を検出・解消することで、システム全体のワウ・フラッター(回転ムラ)を飛躍的に改善することができるという。
ワウ・フラッターの値が高い(回転ムラが大きい)と、主にふたつの問題が発生するそうだ。その第一は回転が不安定なことによって正しい周波数で音が再生されないということ。これは録音されたパッケージを忠実に再生するシステムとしては大きな問題となる。
また偏心しているレコードをアームがトレースする場合、カートリッジは左右に大きく揺さぶられ、動作中心から大きく離れた状態でトレースを行うことになり、左右チャンネル間の位相ずれが発生し、聴感上も音の濁りや音像の不安定さをもたらしてしまいまうという。
新製品の偏心検出スタビライザーは、赤外線LEDとリニアイメージセンサーが90度交差した角度で2セット搭載し、それぞれレコードの最内周のエンドグルーブの位置変化を検出している。
レコードの偏心がない時はスピンドルセンターからみて最内周のエンドグルーブの位置が一定となるはずなので、センサー情報を元に回転の絶対中心からの座標のズレを計算、絶対中心とレコードの回転中心座標とのズレを画面上に表示する仕組みだ。ユーザーはその情報を元にレコードの回転中心座標をプレーヤーの絶対回転中心に近づけるように、レコード盤自体の位置を調整すればいい。
「ES-001」の主なスペック
●素材:アルミニウム&タングステン
●操作方法:タッチパネル(2.4インチ)
●電源:単三電池
●寸法/質量;幅80mmφ×高さ70mm/620g(電池含む)