Nmode
Nmodeのブースでは、1bitプリメインアンプ「X-PM5」(¥220,000、税込)やマスタークロックジェネレーター「X-CL3 MK II」(¥176,000、税込)を使ったデモが人気だった。
X-PM5は上位モデルの「X-PM9」と同サイズの大型Rコアトランスを搭載し、電源部も新規設計されたモデル(今回は参考出品)。高いS/N と広大なダイナミックレンジ、広帯域かつフラットな周波数特性を実現したという。アナログ入力は3系統(RCA)で、出力は20W×2(4Ω)、16W×2(8Ω)をクリアーする。
一方のX-CL3 MK IIは日本製の高性能OCXを搭載し、44.1/48/88.2/96/176.4/192/352.8/384/705.6/768kHzのワードクロックや10MHzの出力も備えている。%%{bgpink}このスペックで比較的お手頃な価格を実現している点も人気の秘密で、本機のあり/なしで音がどう変化するかを確認したいという熱心なファンも来場していた。
A&Mグループ/SPL JAPAN
A&Mグループではスマホアプリの「EarEffect」の効果を体験できた。iPhoneやAndroid端末にインストールし、それらにつないだイヤホン、ヘッドホンに対して、ドライバーの実力を最大限に引き出す処理を加えて音を送り出すという。
最適化のパラメーターはあらかじめアプリに設定されており、どのイヤホン/ヘッドホンを使うかは自分で選ぶようになっている。現時点でオーディオテクニカ、アップルなどブランド別に40モデルほどのデータが準備されており、今後も追加されていく予定だ。
会場でEarEffectの効果オン/オフによる違いを確認させてもらったが、オンにするとダイナミックレンジが広がり、音に厚みがでてくように感じた。スマホで音楽を聴くことも多い昨今、音にこだわる向きには一度体験していただたきたい。
FOCAL
ラックスマンブースには、フランス・フォーカルのヘッドホン「CLEAR MG」(¥170,500、税込)と「CELESTEE」(¥110,000、税込)の試聴コーナーが準備されていた。
CLEAR MGは同ブランドの人気モデル「CLEAR」の後継機で、40mmマグネシウム・ドーム振動板を搭載したオープン型ヘッドホンとなる。新開発されたM字型振動板により、高い応答性と解像度、自然な音楽表現を実現している。イヤーカップはハニカム構造のグリルを備え、ヘッドバンドはマイクロファイバーとレザーというふたつの素材が使われている。
CELESTEEは、同ブランドの技術とノウハウを結集した40mm口径のアルミニウム/マグネシウム・ドーム振動板を搭載した密閉型ヘッドホンの新製品だ。イヤーカップ内に不要共振を抑える構造を採用し、豊かな低音と緻密な表現を手に入れている。イヤーカップはステンレス製グリルを備え、ヘッドバンドはCLEAR MG同様にマイクロファイバーとレザーが使われている。
タイムロード
タイムロードのブースでは、CHORDやPATHOSといった海外ハイエンドブランドのDACやヘッドホンアンプのサウンドが体験できるようになっていた。
今回の注目アイテムはCHORDの超小型プリメインアンプ「Anni」(市場想定価格¥253,000前後、税込)だろう。これは同ブランドQuestシリーズの最新モデルで、2系統のアナログRCA入力を備える。出力端子は3.5mmと6.35mmのヘッドホンジャックに加え、スピーカー端子(4mmのバナナプラグ)も使用可能という。会場ではUSB DAC「Quest」(市場想定価格¥253,000前後、税込)と組み合わせた音を多くのファンが体験していた。
SPEC
SPECでは、高品質伝送プロトコルDirettaを体験できるアイテムとして、同ブランドのUSBブリッジ「RMP-UB1」(¥272,800、税込)を準備し、その使いやすさと効果をアピールしていた。
DirettaはLAN回線を通じたオーディオ信号伝送技術で、NASに格納した音楽信号をハブ等を経由してRMP-UB1に入力、RMP-UB1からはUSBケーブル経由でUSB DACに信号を送ることで、高音質な音楽再現を実現する。お気に入りのUSB DACをお持ちの方にはぜひ試して欲しいアイテムといえる。
スタジオイクイプメント
ドイツ、VIOLECTRICのDAC内蔵ヘッドホンプリアンプ「DHA V226」(¥275,000、税込)は同ブランドのエントリーモデルとなる。DACチップにはシーラス製「CS43131」を搭載し、最大384kHz/32ビットのリニアPCMとDSD256に対応している。こちらは3月に発売された新製品で、今回のヘッドフォン祭がユーザーへの初お披露目になった模様だ。
他にもW44.5×H10×D25mmという超小型サイズのポータブルDAC「CHRONOS」(¥36,300、税込)も要チェックだ。このサイズで384kHz/32ビットのリニアPCMとDSD256の再生が可能。入力端子はUSB Type-Cを備えている。本体はアルミ削り出しで、本体上下の両面にカラスカバーが取り付けられている。
Sound Leverage,Inc.
Sound Leverage,Inc.では、プリアンプ/ヘッドホンアンプ「Inva」のデモを行っていた。Invaは持ち運ぶハイエンドをコンセプトに開発されたアナログ入出力モデルだ。入力端子はXLRバランスと3.5mmミニジャックが各1系統で、出力端子はXLRバランスと4.4mm/6.3mmのヘッドホンジャックを装備。7〜8月の発売を目指して、現在最終の音決めを進めている段階だそうだ。価格は未定だが、30万円前後を目指しているとのこと。