東急株式会社と株式会社東急レクリエーションは、新宿歌舞伎町で開発を進めている「東急歌舞伎町タワー」を2023年4月にオープンすると発表、その施設概要を公開した。

 東急歌舞伎町タワーは、ホテルおよび映画館、劇場、ライブホールなどのエンタテインメント施設などからなる、地上48階、地下5階、塔屋1階、約225mの超高層複合施設だ。

画像1: 「東急歌舞伎町タワー」が2023年4月にオープン。ミラノ座の名前を受け継ぐ劇場や、プレミアムな109シネマズも入った、“好きを極める”エンタテインメント空間

 同社では、東急歌舞伎町タワーをリアル&オンラインを通じた “好きを極める場” に育てたいと考えている。コロナ禍もあり、個々人が自分の趣味、好きなことに向かい合う時間も増え、好きを深めることが消費につながっているという。さらにリアルだけでなく、仮想空間での好きの追究も普通になってきている。

 東急歌舞伎町タワーはその両方の世界観を共有できる場を創出するという。例えばライブハウスの出演者に関連した内装をホテルの部屋に準備したり、あるいは宿泊者だけの特典も準備する。また上映中の映画に関連したレストランやバーのメニューも準備できる。ここに来るだけで、好きを極める体験ができる場所ということだ。

画像2: 「東急歌舞伎町タワー」が2023年4月にオープン。ミラノ座の名前を受け継ぐ劇場や、プレミアムな109シネマズも入った、“好きを極める”エンタテインメント空間
画像: 「Zepp Shinjuku(TOKYO)」はエントランスから普段と違う空間を演出する

「Zepp Shinjuku(TOKYO)」はエントランスから普段と違う空間を演出する

 まずB1〜B4にはライブホール「Zepp Shinjuku(TOKYO)」が入る。新宿エリア最大級の1,500名(スタンディング)のキャパシティをもつライブホールで、アーティストとの距離が近く、ここでしか味わえない臨場感あふれる音楽体験が可能になる。

 Zeppは、株式会社Zeppホールネットワークが運営するライブホールとして、日本国内8ヵ所、海外2ヵ所で展開している。今回のZeppShinjuku(TOKYO)は、新宿駅徒歩7分ほどと、都心にあってアクセスが便利なのが一番の魅力。仕事帰り、学校帰りにライブに参加しようという場合にも、とても便利だろう。

 ステージ正面には6m×10mのLEDビジョンを備え、さらにその両サイドや後方のLEDビジョンと合わせて様々な演出もできるそうだ。エントランスなどのデザインにもこだわっており、非日常を演出してくれる。

画像3: 「東急歌舞伎町タワー」が2023年4月にオープン。ミラノ座の名前を受け継ぐ劇場や、プレミアムな109シネマズも入った、“好きを極める”エンタテインメント空間
画像: 演劇やミュージカルなどの上演も可能な「THEATER MILANO-Za」。広いホワイエも準備される

演劇やミュージカルなどの上演も可能な「THEATER MILANO-Za」。広いホワイエも準備される

 6F〜8Fは「THEATER MILANO-Za」だ。そもそも歌舞伎町には東急文化会館があり、そこには絶大な人気を誇った映画館「新宿ミラノ座」があった。THEATER MILANO-Zaはその名前を受け継ぐライブエンタテインメントシアターとなる。アーティストと観客がお互いの鼓動や息遣いを感じられる約900席の空間で、演劇・音楽・映像などの多彩なコンテンツを発信する場になるそうだ。

 THEATER MILANO-Zaは、ステージから客席の最後列までが最長19mと、他のホールに比べて距離が近い点も特徴だ。ちなみに山手線や東急線の電車1両の長さが約20mとのことで、ある程度の視力があれば肉眼で出演者をしっかり識別できるはずだ。

 ここでは演劇、ミュージカル、2.5次元作品などを上演する予定だが、その際には1週間とか、あるいはもっと長いスパンでの公開も検討していくそうだ。ラスベガスのロングラン公演をイメージしているようで、宙づりや水を使った舞台演出も可能。客席の移動などにも対応する。これまで日本のエンタテインメント施設でできなかったことができる場所を目指すという。

画像4: 「東急歌舞伎町タワー」が2023年4月にオープン。ミラノ座の名前を受け継ぐ劇場や、プレミアムな109シネマズも入った、“好きを極める”エンタテインメント空間
画像: 「109シネマズプレミアム新宿」の劇場内は落ち着いたトーンで、視覚ノイズを排除

「109シネマズプレミアム新宿」の劇場内は落ち着いたトーンで、視覚ノイズを排除

 そして9F〜10Fが映画館の「109シネマズプレミアム新宿」となる。上質な鑑賞環境とおもてなしを提供する、109シネマズの新しいブランドとなる劇場で、映画作品にとどまらない多様なエンタテインメントコンテンツを提供する。

 東急リクリエーションでは1956年から新宿東急文化会館を運営し、なかでも新宿ミラノ座は2014年までの58年間、この地で文化を発信し続けてきた。同社にとって、歌舞伎町での映画館復興は悲願だったそうだ。

 今回の109シネマズプレミアム新宿は、世代を問わず、どこまでも広がる感動を提案する。シネコンの設備は、8スクリーン、全752席で、9Fと10Fにそれぞれ4スクリーンを準備する。全シアターともプレミアムシートのみ(A席とS席の2種類)で、ゆったりとした配置がなされている。ちなみに同じ広さに通常の映画館を作った場合、1600席の規模になるという。

 ホワイエには来場者用のラウンジも準備され、タイムレスモダンをテーマにした内装が施される。名作のワンシーンを感じる演出も心がけるそうだ。映画館内部は視覚的ノイズを排除したモノトーンで構成、サウンド環境にも配慮するという。現時点では6番シアターにSCREEN Xが採用されることのみ予定されており、IMAXやドルビーアトモスに対応するかなどは今後発表される模様だ。

画像: BELLUSTAR TOKYOの標準客室のイメージ © CGworks Inc.

BELLUSTAR TOKYOの標準客室のイメージ © CGworks Inc.

 その他18F〜47Fはホテルフロアーで、13F〜38Fは「HOTEL GROOVE SHINJUKU」、39F〜47Fは「BELLUSTAR TOKYO」になる。HOTEL GROOVE SHINJUKUはエンタテインメント施設・まちと繋がるホテルとして、BELLUSTAR TOKYOは多様性に溢れる場所で最上級の空間とおもてなしができるホテルとして展開する。新宿は東急ホテルとして初めての出展で、しかもふたつのホテルを同時に運営するのも初の試みのようだ。

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