MediaTek(メディアテック)は、テレビ向けSoC(System-on-a-chip)ベンダーとして初めて、「Dolby Vision IQ Precision Detail」に対応すると発表した。この機能は、8Kおよび4KのスマートTV向けのSoC「Pentonic」シリーズに搭載される。

 Precision Detailは、Dolby Vision IQによって利用可能なAdvanced Imagingテクノロジースイートに加わる機能で、明るい部分と暗い部分の両方で精細な映像を表示し、Dolby Visionコンテンツの魅力をさらに引き立ててくれる。質感と深みの向上により、8Kおよび4KのスマートTVで輪郭のシャープさが際立つようになり、新たな次元の映像を体験できるそうだ。

 Precision Detailに加え、メディアテックのIntelligent Viewテクノロジーとドルビーの最新の映像テクノロジーを組み合わせることで、複数のDolby Visionのストリームを同時に処理できる。ユーザーはDolbyVisionで、異なったメディアソースを同時に複数のウィンドウで視聴可能だ。

 Pentonicシリーズは、Dolby Visionのゲーミング向け機能にも対応しているので、このSoCを使うことでテレビのOEMメーカーは、4K/120HzでのDolbyVisionゲーミングなどの機能を実装できるようになる。さらにDolby Visionでのゲームプレイ時には、自動低遅延モード(ALLM)および可変リフレッシュレート(VRR)により遅延とディスプレイ機能が強化され、ゲーミング体験が大幅に向上するという。

 メディアテックとドルビーは、これらのテクノロジーの実装について協業しており、テレビのOEMメーカー向けに2022年下半期に提供を開始する予定だ。

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