JOLED(ジェイオーレッド)は、同社のRGB印刷方式による4K有機ELパネルを使った新コンセプトの次世代インテリアモニター「glancy」(グランシー)を開発、クラウドファンディングで先行予約をスタートする。

 JOLEDは有機ELディスプレイのエキスパートであり、印刷方式で4K有機ELディスプレイを製造する国内唯一のブランドだ。2017年末に出荷をスタートした21.6型パネルは、業務用モニターやEIZOの「FORIS NOVA」に採用され注目を集めた。その後2020年のCESでは27型と32型の4K有機ELパネルを発表、ラインナップを拡充している。

 今回発表されたglancyは、美しいアートや風景の映像を、デジタルで自由に飾り替えることで、自分だけの思い通りの空間演出ができる次世代インテリアとして開発されている。

 画面サイズは26.9インチ。薄くて軽いという有機ELパネルの特長を活かし、部屋の壁に飾っても違和感なく溶け込む大きさで、その映像美と表現力は作品のこだわりをリアルに再現してくれるだろう。

画像: RGB方式の4K有機ELパネルを使った新コンセプトの次世代インテリア「glancy」。JOLEDが、クラウドファンディングで先行予約開始

 ライフスタイルが大きく変化し、自宅で過ごす時間が増える中、部屋の雰囲気をその日の気分によって変えたり、部屋に居ながらにしてギャラリーに訪れたような体験ができるという、有機ELディスプレイの新たな楽しみ方を提案する。

 このglancyにはアンドロイドOSが内蔵されており、世界の名画や、環境動画、自分で撮影した写真などを無線ネットワークを通じてメモリーに保存、スライドショーのように表示できる。画面は縦横どちら向きにも設置可能で、glancyが設置状態を自動判別して映像の向きを調整してくれる。

 JOLEDではglancyの発売と同時に専用のコンテンツ配信サービスとアプリ「J-GAROTM」の提供を開始する予定という。J-GAROTMのサブスクリプションサービスを通して、世界中のアーティストやフォトグラファーとつながり、お気に入りの作品を楽しめる仕組みだ。そこでは現代アートシーンを牽引する新進気鋭アーティストから、本サービス限定公開含む多数の作品が提供される予定だそうだ。

 なおglancyは地デジやBS放送用チューナーは内蔵していないが、2系統のHDMI入力を備えているので、BD/HDDレコーダー等をつなげばテレビ視聴も可能。スピーカーは非内蔵だがBluetooth送信機能を備えているので、市販のBluetoothスピーカーやイヤホンと組み合わせるといいだろう。

 クラウドファンディングは、CAMPFIRE(キャンプファイヤー)のサービスを使っており、期間は2022年2月11日〜3月21日、台数限定の特別リターンが用意されている。なお同社では、今回のクラウドファンディングの成果などを活かし、本商品を4月末に正式に発売する予定とのことだ。

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