アクシスから、アメリカDanD’Agostino(ダン・ダゴスティーノ)の最新パワーアンプが2モデル発売される。型番と価格は以下の通り。どちらも2月の発売予定で、シルバーとブラック仕上げをラインナップしている。
●モノーラル・パワーアンプ:MOMENTUMM400MxV ¥15,290,000(ペア、税込)
●ステレオ・パワーアンプ:MOMENTUM S250MxV ¥8,690,000(税込)
今回の新製品2モデルは、超弩級アンプ「Relentless」の開発によって得られた技術が色濃く投影されている。新たなデバイスと回路トポロジーの投入力によって、電源部、入力回路、ドライバー回路、そして出力ステージのすべてにわたって余裕度を大幅にアップさせた。
型番末尾の「MxV」は、MOMENTUM(運動量)を示すMass(質量)×Velocity(速度)という物理法則に由来し、2011年にリリースされた「MOMENTUM」アンプが確率したオーディオデザインにおける究極の進化を象徴している。
両モデルの特徴は以下の通り。
●電源トランスには新しい巻線パターンを採用。以前と同一のフットプリントサイズにして、以前よりも50%以上電流出力を増大させている。この電流出力の増加は、瞬間的な音楽信号のピークにも揺らぐことなく余裕をもって対応でき、アンプ回路の全体により大きなヘッドルームをもたらす。
●入力ステージには、フロントエンドに電力を供給するバイポーラトランジスターに、これまでの10倍の電流と電力を供給できる新たなデバイスを投入力。より広い帯域幅と、より低い歪率特性を実現。
●ドライバーステージと最終段のSEPPパワーステージには、Relentlessに搭載されたバイポーラ・パワートランジスターを新採用。各トランジスターのベースに結合されるコンデンサー/抵抗ネットワークには、超高周波数にも、低インピーダンスのスピーカー負荷にも高い安定性が保たれる特製品を採用した。
●筐体の左右にはアルミに比べて1.7倍もの熱伝導率を有する分厚い銅ブロックのヒートシンクを配置。整然と並ぶ放熱穴は、上下の開口部に対して中央部を一段細く絞り込んだ「ベンチュリ」構造によって、穴を吹き抜ける空気の流れが加速され、効率よく熱を放出力できる。シャーシは、無垢のアルミ・ビレッドからの切削機械加工品。非共振性に優れ、RFI(高周波障害)やEMI(電磁干渉)からの驚異的なシールド性能をもたらす。
●増幅回路はすべてディスクリートで組まれ、トランジスター、抵抗、キャパシターなどの厳選した高品位部品をスルーホール基板にマウント。すべての抵抗は、1%誤差の高品位金属皮膜ユニット。アンプ回路は入力から出力まで全段DC結合。信号経路へのキャパシターの挿入力は一切ない。
MxVパフォーマンスへのアップグレード
アクシスでは、従来モデルからMxVへのアップグレードサービスも開始する。アップグレードは筐体以外のすべてを交換する大規模なもので、これにより最新のMxVと同⼀の仕様・性能を獲得できる。アップデート料金は以下の通り。
M300 →M400MxV ¥5,800,000(ペア)、M400 → M400MxV ¥3,800,000(ペア)
S200 → S250MxV ¥3,100,000、S250→ S250MxV ¥2,100,000
「MOMENTUM M400MxV」の主なスペック
●出力:400W(8Ω)、800W(4Ω)、1600W(2Ω)
●周波数応答:1Hz〜200kHz(-1dB)、20Hz〜20kHz(±0.1dB)
●歪率(400W@8Ω):0.1%@1kHz
●S/N:105dB
●ゲイン:26.5dB
●入力インピーダンス:1MΩ
●出力インピーダンス:0.12Ω
●接続端子:バランス入力1系統(XLR)
●消費電力:690W(最大出力時)、0.5W(スタンバイ時)
●寸法/質量:W318W×H133×D546mm/43kg
「MOMENTUM S250MxV」の主なスペック
●出力:250W×2(8Ω)、500W×2(4Ω)、1000W×2(2Ω)
●周波数応答:1Hz〜200kHz(-1dB)、20Hz〜20kHz(±0.1dB)
●歪率(250W@8Ω):0.1%@1kHz
●S/N:105dB
●ゲイン:26.5dB
●入力インピーダンス:1MΩ
●出力インピーダンス:0.12Ω
●接続端子:バランス入力2系統(XLR)
●消費電力:430W(最大出力時)、0.5W(スタンバイ時)
●寸法/質量:W318W×H133×D546mm/43kg