明けましておめでとうございます。

 「管球王国」は昨年、通巻第100号を発行することができました。これもひとえに読者のみなさまの厚いご支援の賜物と、心より感謝いたします。

 1995年の創刊当時、増幅素子として真空管を使ったアンプは全盛期を終えて、一部の愛好家による趣味性の高い分野でした。しかし、四半世紀を経たいまではオーディオ全体の中でも重要なポジションを占めるまでに成長しました。

 一方、音楽メディアはアナログレコード、コンパクトディスクからSACDと時代とともに発展して、現在はデジタルファイルが台頭しています。さらにストリーミングによるライヴ配信など、今後ますます多様化していくことと思います。

 真空管アンプ=アナログ再生という時代感を超えて、デジタル音源のハイレゾ再生にあたっては、真空管アンプは非常に有効な役割を果たします。録音のプロの世界では、かねてよりデジタルと真空管の組合せは「聴き応え」のある音質を再現するには必須の存在となっています。

 小誌では真空管の素晴らしさを、これからもオーディオファイルに伝えてゆく所存です。この1月27日に発売予定の103号では、ウェスタン・エレクトリックから復刻されたWE300Bをはじめ、現在生産されている300B真空管を集めて聴き比べを行ないました。ぜひご期待ください。

2022年1月4日

季刊 管球王国 編集長 高橋和彦

 

This article is a sponsored article by
''.