ゼンハイザージャパン プロオーディオ事業部から、Neumannブランドのスタジオ用モニタースピーカー「KH 80 DSP」、同サブウーファー「KH 750 DSP」、およびオートマチック・モニター・アライメントシステム「MA 1」をセットにした「Monitor Alignment Kit」が、2022年1月13日に数量限定で発売される。

 Monitor Alignment Kitは、業務用スタジオ向けのモニタースピーカーと、設置場所の音響特性を計測し自動的に補正するオートマチック・モニター・アライメントシステムがセットになったパッケージ。

 そのキットパッケージには、モニタースピーカーKH 80 DSP(ペア)とMA 1をセットにした「Monitor Alignment Kit 2」、サブウーファーKH 750 DSPを加えた「Monitor Alignment Kit 3」、また、既存「KHシリーズ」ユーザー向けの「Monitor Alignment Kit 1」(KH750+MA 1)の3種類をラインナップ。スタジオのシステムにあわせて選べるようにしている。

「Monitor Alignment Kit」パッケージラインナップ
・Monitor Alignment Kit 2 ¥150,000(税別)
・Monitor Alignment Kit 3 ¥346,000(税別)
・Monitor Alignment Kit 1 ¥228,000(税別)

画像1: ゼンハイザージャパン、自動音場補正システムをセットにした、スタジオ用モニタースピーカーキット「Monitor Alignment Kit」を1月に数量限定で発売

「Monitor Alignment Kit」パッケージの主な特徴
<Monitor Alignment Kit 1>(MA 1+KH 750)
オートマチック・モニター・アライメントシステムMA 1とサブウーファー KH 750 DSPをセットにした内容で、DSPを搭載していないNeumannモニタースピーカーを所有するユーザー向けのパッケージ。
適応可能な製品:KH 120、KH 310、KH 420

<Monitor Alignment Kit 2>(MA 1+KH 80 DSP×2)
MA 1と、2ウェイ・ニアフィールド・モニター KH 80 DSP(ペア)のセットで、サブウーファーKH 750 DSPの設置が困難な制作環境に向けたパッケージ。

<Monitor Alignment Kit 3>(MA 1+KH 750 DSP+KH 80 DSP×2)
MA 1とKH 80 DSP(ペア)、サブウーファー KH 750 DSPのセットで、レコーディングスタジオ等、サブウーファーKH 750 DSPの設置が可能な制作環境に向けたパッケージ。

KH 80 DSPの主な特徴
Neumannの哲学をもとに生み出された2ウェイ・ニアフィールド・モニタースピーカー。様々な環境での設置を可能にするコンパクトな筐体に4インチウーファーと1インチソフトドーム型トゥイーター、そして設置環境に合わせた補正を実現するDSPエンジンを搭載。業務用スタジオから自宅スタジオまで、リファレンスレベルのモニターサウンドを実現できる製品。

DSPによる補正のみならずスピーカーそのものも様々な独自技術によって支えられ、高品質のモニターサウンドを提供。例えばトゥイーターは、MMD(The Mathematical Modeled Dispersion Waveguide:楕円形分散ウェーブガイド)によって水平方向の広い指向角と垂直方向の狭い指向角を両立。広いスイートスポットを確保しつつ、コンソール等の反射を抑えることができるとしている。

その他、高音域での低歪率を実現するELFF(Extremely Linear Force Factor)、ダイキャスト・バスケットを備えたロングスロー・バスドライバー、あるいは定在波共振が無いポリカーボネート・複合キャビネットの採用など、Neumann独自の技術が投入されている。

KH 750 DSPの主な特徴
KH 80 DSPなどのNeumannモニタースピーカーを補完する、DSPエンジン搭載の10インチ密閉型サブウーファー。高い剛性を誇る木製キャビネットに、KH 80 DSP同様のELFFを備えたロングスロー・バスドライバーを搭載。Neumannモニタースピーカーの低域を補完することで、小音量でも充実した低音再生を実現するとしている。

また、KH 310などのDSP非搭載Neumannモニタースピーカーにおいては、KH 750 DSPを経由させることで、KH 750 DSPのDSPエンジンによる音場補正が可能になるという。

MA 1の主な特徴
MA 1はシリアルナンバーで管理され個別に調整された測定用マイクと、対応するMac/PC用ソフトウェアで構成されたパッケージ。オーディオインターフェイスを接続したパソコンに測定用マイクを接続し、ソフトウェアから出力される測定用信号を指示に従って測定していくだけで、Neumannモニタースピーカーを最適な特性に自動的に補正することができる。補正後は、スピーカー本体のDSPに補正情報を記憶するため、パソコンを使用しなくても、最適化されたモニター環境の運用が可能となる。

画像4: ゼンハイザージャパン、自動音場補正システムをセットにした、スタジオ用モニタースピーカーキット「Monitor Alignment Kit」を1月に数量限定で発売

ソフトウェアを起動したパソコンは、LANケーブル及びイーサネット・スイッチングハブを用いて、KH 80 DSP、及びKH 750 DSPの背面にあるネットワークコネクターと接続。また、測定用マイクはオーディオインターフェイスのマイク入力に接続することで、ファンタム電源を供給。ソフトウェアの測定用信号がオーディオインターフェイスを介してKH 80 DSPまたはKH 750 DSPから出力され、その音を測定用マイクで収音することで計測を行なう仕組みだ。

ソフトウェアに表示される指示に従ってマイクの場所を移動し測定用信号を収音するだけで、特別な知識がなくても、設置環境にあわせた補正を行なうことが可能。測定後にユーザー向けに10素子のパラメトリックEQが用意されており、自分好みに追加調整も可能という。最終的に、スピーカー本体に補正情報が記憶されるようになる。

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