ビートルズの名盤「レット・イット・ビー」が生まれる裏側を描いた体験型ドキュメンタリー『ザ・ビートルズ:Get Back』が、11月25日(木)、26日(金)、27日(土)から順次Disney+で配信をスタートする。
2時間×3話の合計6時間にわたる大作で、すべて4K/UHD映像とドルビーアトモス音声で製作されていることも話題だ。そして本日(11月25日)、東京日比谷のTOHOシネマズ日比谷スクリーン5で、「『ザ・ビートルズ:Get Back』スペシャル・エディション最速プレミア上映会」が開催された。
このスペシャル・エディションは、本編を監督したピーター・ジャクソン自身が編集、約100分にまとめたものとなる。今回は事前公募に当選したファンの方々を招いての上映で、配信と同様に4K映像とドルビーアトモスで上映できる場所としてTOHOシネマズ日比谷が選ばれたそうだ。
そして上映前には、ゲストとしてPUFFY(大貫亜美さん、吉村由美さん)を招いたトークショウも開催された。司会はハマ・オカモトさんと中川絵美里さんのふたり。
登壇した4名は全員、本編の舞台となった1969年には生まれていない。しかしもちろんザ・ビートルズの大ファンとのことで、その思い出を語ってくれた。吉村さんは「中学1年生の英語の授業で、先生がラジカセでかけてくれた曲がビートルズでした」と語り、大貫さんは『お父さんがホテルマンで、ジョン・レノンとオノ・ヨーコが来日した時にお世話をしたのです。実はサインを持っています』と予想外のエピソードを披露してくれた。これにはハマ・オカモトさんも仰天、会場もおおいに盛り上がった。
さらにPUFFYが「Lucy InThe Sky With Diamonds」をカバーしていることに話が及ぶと、「アルバムにビートルズの曲を入れたいと思って、ふたりで候補を挙げてみたんです。その中でふたりとも上げた曲が『Lucy In The Sky With Diamonds』でした」と吉村さんが説明してくれた。ちなみに大貫さんはそのことを失念していたようで、「そうだったっけ〜」と語って笑いを誘っていた。
なお今回のスペシャル・エディションでは、「未公開映像、未公開音源の収録」「ルーフトップ・コンサート42分がノーカット完全収録」「会話をAIで復活させた」といった特長があるそうだ。
未公開映像は57時間以上、未公開音源は150時間以上あったとかで、それをピーター・ジャクソンが中心になって3年の時間をかけて復元・編集を行っている。さらにAIによる復元は、もともとのモノーラル録音ではギターの音で聞こえなくなっていた会話を、AIを使って復活させている。
そうして再現された絵と音のクォリティは確かに今までにないもので、ピーター・ジャクソン自身が「想像しなかったような親密さでザ・ビートルズを知ることになる」と語ったほど。4Kとドルビーアトモスの効果もあって、上映後には思わず涙ぐんでいる来場者も見受けられた。
『ザ・ビートルズ:Get Back』は、ビートルズの楽曲しか知らなかった人も楽しめるし、熱心なファンにはさらに新しい発見があることだろう。音楽ファンは、この機会にDisney+デビューも考えてみてはいかがだろう。