バルコ

バルコはホール7に中規模のブースを構え、同社が展開する製品群を分かりやすく展示していた。正面にはサイネージ用の大型ディスプレイ――LED製と液晶製――を見せ、来場者の関心を集めていた。LEDモデル「LED XT1.2」は、一枚27インチサイズのモジュールを16枚組み合わせた108インチサイズで展示。画素ピッチは1.2mmと、LEDは高密度に配置されており、明るさは800nits(HDRに対応)というスペックを持つ。

画像: ▲LED式のサイネージ用ディスプレイ「LED XT1.2」

▲LED式のサイネージ用ディスプレイ「LED XT1.2」

画像: ▲写真は「LED XT1.2」のモジュール。これを組み合わせることで大画面を実現する

▲写真は「LED XT1.2」のモジュール。これを組み合わせることで大画面を実現する

一方液晶式の「Unisee700」は、一枚あたり55インチのモジュールを9枚組み合わせて、160インチ相当の画面を構成しており、明るさは500nits、700nitsに切り替え式で対応。もちろんHDR表示も可能となっている。

画像: ▲液晶式のサイネージ用大画面ディスプレイ「Unisee700」

▲液晶式のサイネージ用大画面ディスプレイ「Unisee700」

大型ディスプレイの反対側には、スタジオの背景一面にLEDパネルを敷き詰めた「LEDパネル型バーチャルスタジオ」を構築。グリーンバックの代わりにLEDディスプレイを背景にすることで、収録後の合成処理が不要なうえに、LEDにはさまざまな映像を自由に表示することができるので、収録によりクリエイティビティが発揮できるだろう、としている。ちなみにLEDディスプレイの映像は収録用カメラの動きに連動させることも可能なほか、ディスプレイのない部分(外側)への背景画面の合成(追加)にも対応する。そうした部分は、グローバルでイベントや展示におけるビジュアルクリエイションを行なっているdisguiseとのコラボレーションによって実現しているということだ。

画像: ▲バルコとdisguiseのコラボレーションによるLEDパネル型バーチャルスタジオ

▲バルコとdisguiseのコラボレーションによるLEDパネル型バーチャルスタジオ

バルコといえばプロジェクター。きちんと業務用DLPプロジェクターも展示されていた。写真の「G100-W19」は、G100シリーズの最近機で、今年の第一四半期に登場。型番の通り輝度は19,000ルーメン、パネル解像度はWUXGA(1920×1200)、光源はレーザーであり、光源寿命は約20,000時間というロングライフを誇っている。三板式DLP、XDMシリーズ、XDXシリーズの新製品は、第三四半期の登場がアナウンスされている。

画像: ▲業務用ワンチップDLPプロジェクター「G100-W19」

▲業務用ワンチップDLPプロジェクター「G100-W19」

画像: ▲オンライン会議用の便利アイテム「ClickShare」の実演展示もあり。簡単操作で画面共有が行なえるのが特徴。写真左下の赤い丸の付いたものがパソコンとの接続ユニットで、別に親機(ベースユニット)がセットになっている

▲オンライン会議用の便利アイテム「ClickShare」の実演展示もあり。簡単操作で画面共有が行なえるのが特徴。写真左下の赤い丸の付いたものがパソコンとの接続ユニットで、別に親機(ベースユニット)がセットになっている

タツタ立井電線

ホール7(8102)にブースを構えるタツタ立井電線では、放送局用の12G-SDI同軸ケーブルに注目。導体は太いほうがいいということで、「TCX-5.5CSHV」では1.4mm径の軟銅導を採用。特徴は、その外周を守る絶縁体にあるそうで、発泡の精度をコントロールすることで、伝送のロスを減らすように設計されているそうだ。

画像: ▲4Kシステム用の12G-SDI同軸ケーブル

▲4Kシステム用の12G-SDI同軸ケーブル

一方、ホール5(5203)ブースでは、放送用で培った技術をオーディオ用ケーブルに活かした「TPS7222」「TPS7182」を展示。端末をキャノン端子としたケーブルを用いて、試聴実演も行なっていた。実際に試聴してみると、一般的に使用されている他社のケーブルに比べて、レンジや音場感が広がり、クリアなサウンドとなっていた。ちなみに型番は、プロ用モデルナンバーが「7」。続く「18」「22」は、18番目、22番目の試作機。最後の「2」は2芯という意味だそう。TPS7182なら、プロ用の18番目の試作機の2芯仕様になるそう。

画像: ▲アナログ音声ケーブルTPS7シリーズ

▲アナログ音声ケーブルTPS7シリーズ

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