ナガオカのレコードカートリッジ「MPシリーズ」が、本日発表された公益財団法人日本デザイン振興会の主催する「2021年度グッドデザイン賞」において、「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」を受賞した。

 同カードリッジは、マグネット配置やカンチレバーの特性等の追求により、軽量化を実現したのが特徴。発売は1978年。この技術によって、レコード盤に刻まれた豊かな音声情報を、より正確に読み取り可能となり、以後、現在に至るまで世界中で販売が続く、ロングライフモデルとなった。

 MPシリーズが再現する音色は、発売から50年経過してもなお、世界中の愛好家に支持され続けており、それが今回のロングライフデザイン賞受賞につながった、としている。

ー審査委員の評価ー
レコードの時代は終わった、これからは違うメディアの時代だと誰しもが思った頃もあった。しかし、今のデジタルメディアは便利ではあるが、レコードなどのメディアと比較ができる世代にとって少し物足りなさを感じる部分もあるかもしれない。様々な価値の変化が起きる今、レコードはまた再評価され、多くの人に求められるプロダクトになっている。

NAGAOKAのMPカードリッジは懐かしいだけのものではなく、今の時代に再評価されるべきプロダクトであり、技術であるように思える。今の時代において音楽体験という価値と感動を、人によっては"変わらず"、人によっては"新たに"与えてくれるのは、長年この製品を展開し続けているからこそ、それがロングライフデザインだからこそである。

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