ディーアンドエムホールディングスは、Polk Audio(ポークオーディオ)のスピーカー「Signature Eliteシリーズ」を8月27日に発売する。そのラインナップと型番、税込価格は以下の通りで、全モデルともブラウン、ブラック、ホワイトの3色を準備している。
Signature Eliteシリーズ ラインナップ
●フロアー型スピーカー
ES60 ¥165,000(ペア)
ES55 ¥127,600(ペア)
ES50 ¥96,800(ペア)
●センタースピーカー
ES35 ¥57,200(1台)
ES30 ¥42,900(1台)
●ブックシェル型フスピーカー
ES20 ¥57,200(ペア)
ES15 ¥46,200(ペア)
●サラウンドスピーカー
ES10 ¥37,400(ペア)
同社では、ポークオーディオの「Reserveシリーズ」9モデルを今年6月24日に発売している。今回のSignature Eliteシリーズはそれに続く国内導入第二弾スピーカーで、より手に取りやすい価格設定が注目される。
北米では「Signature(E)シリーズ」が以前から発売されており、現地での売り上げの半分近くを占めるほどの人気モデルだという。今回はそのシリーズがモデルチェンジして日本でも発売されることになる。
Signature Eliteシリーズは、すべての人に音楽、映画、ゲームなどコンテンツの種類を問わずにいい音を提供するために開発された、ハイレゾ対応スピーカー。最近はストリーミングサービスでもハイレゾ音源を楽しめるようになっており、オーディオファンに限らず高音質に触れる機会が増えている。また動画配信サービスでもドルビーアトモスなどの採用が進んでおり、ホームシアターでもスピーカーシステムが使われる機会も多くなっている。
Signature Eliteシリーズはそういった用途で、ユーザーがよりハイクォリティな音に触れられるようにと企画されたラインナップだ。そのため、Signatureシリーズをベースに、同社のエンジニアが培ってきたスピーカー設計技術の成果を駆使して再構築されている。
2.5cmトゥイーターには、「テリレン・ドーム・トゥイーター」を採用。テリレンとは英国ICI社の製造する合成高分子素材で、これにより40kHzまでの帯域をカバー、ハイレゾ対応ストリーミングサービスから最新映画の高品位なサラウンドまで忠実に再生できる。
ミッドレンジ/ウーファーには、「ダイナミック・バランス・ポリプロピレン・ドライバー」を採用。ポリプロピレンにマイカ(雲母の粉)を加えることで、軽量かつ高剛性を実現したSignature Eliteシリーズ専用のドライバーだ。
加えて、すべてのスピーカーには特許を取得した「パワーポート」テクノロジーが採用されている。下向きのポートの出口に円錐状のツールを取り付けることでポートノイズが低減され、透明感が高く、伸びやかな低音再生を実現した。MDFキャビネットの高剛性化とダンピング、内部定在波の抑制も施され、聴感上の色付けを最小限に抑えている。
ここまではベースモデル同様だが、さらに3つの点で進化を果たした。
まずウーファーはより大きな音量とパワーを、より低歪みで再生できるように再設計された。その際にはグリッペル歪分析器を用いて、独自のダイナミック・バランス設計を実施、不要な共振の原因をピンポイントで取り除いている。
エンクロージャーも大きく進化した。従来モデルのエンクロージャーを、レーザー振動計技術を用いて解析し、共振の多い部分について厚みを増すなどの補強を加えることで剛性を高めている。その結果、エンクロージャーによる色づけを抑えることができ、よりクリーンでインパクトのありサウンドを実現したとのことだ。本体重量も増えて、がっしりした造りになっている。
またSignature Eliteは、シリーズを通して音の統一感が得られているのも特長。単体で使ってもいい音を楽しめるが、音色の一環性があるのでサラウンド用としても音場のまとまりが得やすいということだ。8モデルのどれを組み合わせてもSignature Eliteの魅力を備えたサウンドが得られるのもポイントだ。