SONOSジャパンは、去る3月に製品発表されたウルトラポータブルスマートスピーカー「SONOS Roam」の日本ローンチイベントをオンラインで開催した。

 Roamの日本での市場想定価格は¥23,800(税込)で、8月20日からsonos.com、ヨドバシカメラ全店、ヨドバシ・ドット・コムで先行予約、8月30日に先行発売される。その他の店舗や販売サイトでは9月30日の発売予定だ。またRoam用のワイヤレスチャージャーも¥6,480(税込)で発売される。

画像1: “控えめに言っても最高のワイヤレススピーカー”「SONOS Roam」の日本発売が決定。音質、機能性、モビリティなどの求められるすべてをコンパクトなサイズに凝縮した

 Roamは、同社のバッテリー内蔵ポータブルスピーカー第二弾で、丸みを帯びた三角柱のフォルムが特長だ。さらにクラスH(これまではクラスD)パワーアンプを2基内蔵し、それぞれのユニットに最適化している。クラスHアンプは入力信号に応じてパワートランジスターに供給する電圧を段階的に切り替える方式なので、小音量時にはバッテリー消費を抑えられるなどのメリットがある。

 再生ソースはBluetoothやWiFi、AirPlay 2(iOS 11.4以降)からの音源に加え、SONOSアプリからSONOS Radioを含む50以上のストリーミングサービスが利用可能で、家庭内から屋外までシームレスに音楽が楽しめるようになっている。

 今回のイベントではまず、日本ローンチに向けたメッセージとして、Sonos最高営業責任者マシュー・シーゲル氏がコメントを届けてくれた。

画像2: “控えめに言っても最高のワイヤレススピーカー”「SONOS Roam」の日本発売が決定。音質、機能性、モビリティなどの求められるすべてをコンパクトなサイズに凝縮した

 マシュー氏によると、SONOSにとって日本はとても重要な地域だという。日本のユーザーは高品質を好む傾向が強いのも特長で、さらに同社では、日本は現在、アナログからストリーミングに急速に移行していると見ているという。

 それは音楽だけでなく、映像でも同様で、家庭でのシアター体験を求める層も増えていると見ているようだ。つまり、家の中が多目的に使われるケースが増えており、様々な場所でいい音が求められるようになるわけで、Roamはそういった使い方にぴったりのアイテムとして提案されている。

 続いてSonos Japanのブランドヒストリー、日本市場のビジネス戦略、Sonos Roamの販売情報について、Sonos Japanカントリー ジェネラル マネージャーの瀬戸和信氏が紹介してくれた。

画像: Sonos Japanカントリー ジェネラル マネージャーの瀬戸和信氏

Sonos Japanカントリー ジェネラル マネージャーの瀬戸和信氏

 SONOSが日本市場に参入して3年が過ぎたが、その間に分かったことが、日本人は音楽が大好きで、何よりも大切に考えている人が多いということだ。特に近年のコロナ禍で、音楽を聴く時間が増えたという例も多い。

 だが、その多くはスマホやYouTubeで音楽を聴いており、いい音楽体験ができていないケースも多いそうだ。瀬戸氏はSONOSなら、そんなユーザーに対しても優れた音楽体験を届けることができると話していた。

 そこにはサブスクリプションの充実が追い風になるそうだ。マシュー氏も触れていたとおり、日本でもアナログからデジタルへの移行が急速で、色々な音楽サブスクリプションサービスも増えている。SONOSのスピーカーは世界中のサブスクリプションサービスを楽しめるので、その用途にも最適ということだろう。

画像3: “控えめに言っても最高のワイヤレススピーカー”「SONOS Roam」の日本発売が決定。音質、機能性、モビリティなどの求められるすべてをコンパクトなサイズに凝縮した

 またSONOSの製品はソフト・機能性がポイントで、中でも「Trueplay」は一度体験すると、その効果に納得するそうだ。この機能は設置場所に応じて最適な音を再現するように調整するものだが、Roamではマイクを内蔵し、置き場所を変えるとそれをセンサーが検知して自動的に測定をやりなおす、「Automatic Trueplay」に進化している。

 Roamは小型ポータブルスピーカーという性格上置き場所を変えることが多いので、こういった自動音場補正機能が内蔵されているのは、常にいい音を楽しめるという意味でもとても重要だ。

 瀬戸氏は「Roamは、控えめに言っても最高のワイヤレススピーカーです」と熱く語って、新製品に対する自信の高さを示していた。

画像4: “控えめに言っても最高のワイヤレススピーカー”「SONOS Roam」の日本発売が決定。音質、機能性、モビリティなどの求められるすべてをコンパクトなサイズに凝縮した

 続いてRoamの商品企画の背景や最新機能について、プロダクト マーケティング マネージャーのハッドレー・シモンズ氏が解説してくれた。

 ハッドレー氏によると、Roamは430gと軽量だということと、縦置き・横置きの両方の使い方ができる点もポイントだという。さらに音質について妥協せず、音響エンジニアを交えて音作り、チューニングを施している。

 本体はIP67の防塵防水仕様で、1mの深さに最大30分沈んでも大丈夫とのこと。連続再生は最大10時間で、ユーザーから充電が面倒という声が多かったことを受け、USB Type-Cとワイヤレスの両方で使えるようにしている。

画像: ダンスアーティストのMiyu氏のパフォーマンスも披露された

ダンスアーティストのMiyu氏のパフォーマンスも披露された

 今回のローンチイベントでは、ゲストとしてダンスアーティストのMiyu氏も登場し、Roamを含めたSONOSスピーカーが並んだ部屋でパフォーマンスを披露してくれた。

 瀬戸氏からダンス中の笑顔を褒められたMiyu氏は、「音楽を感じて踊っていると、自然に笑顔になります。踊っていて楽しそう、ポジティブな気分になるとよく言われます」と話していた。

 さらにRomaをどんなところで使ってみたいかと問われ、「私は色々なところでダンスをしてきました。海外もそうですし、屋外の水辺ということも多いので、そんな場所にも持っていきたいです。Roamはどんな場所でもいい音になるTrueplay機能が凄いと思いました」と実際に使った感想を話してくれた。

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