ORACLE(オラクル)から、名機「PH 1000」を彷彿させる新世代フォノイコライザー「PH200 MK3」(¥363,000、税込、9月発売予定)が発表された。
50年近い歴史を持つ「DELPHI」シリーズで培ってきたアナログ再生のノウハウは、PH 200 MK3の中にも受け継がれた。高精度RIAAカーブとデュアル・モノデザイン、様々なカートリッジに対応するゲイン/インピーダンス切り替えなど、音楽性をスポイルすることなく、音溝からピックアップされた信号を高いクォリティで正確に再現することを念頭に設計されている。
別筐体の電源部はDC15Vをダブル・アウトプットで本体に供給。アルミニウム筐体の本体は、電源基板とセパレートされたデュアル・モノデザインのプリント基板に、L/Rそれぞれのファースト・アンプ・ステージにバーブラウン製オペアンプ「OPA 228P」、そしてセカンド・アンプ・ステージに「OPA 627AP」を採用。抵抗はすべて精度の高さに定評あるデール(DALE)製で構成されている。
RIAAイコライザーカーブは、最大偏差±0.1%の高精度を誇っている。ゲイン切り替えは3段階(41.5/52/62dB)で、負荷インピーダンスはMMカートリッジ用の47kΩと、MCカートリッジ用に5段階(100/200/511/1k/1.5kΩ)のポジションが設けられている。
「PH200 MK3」の主なスペック
●周波数特性:20Hz〜20kHz@±1dB
●全高調波歪:0.05%以下 @20Hz.20kHz
●MC入力ロード・インピーダンス:100Ω/200Ω/511Ω/1kΩ/1.5kΩ
●MM入力ロード・インピーダンス:47kΩ
●入力感度:0.2mV以上
●RIAA標準曲線精度:±0.1dB
●S/N:80dB以上
●寸法/質量:本体=W217×H50×D315mm/2.3kg、電源部=W115×H75×D220mm/1.5kg