メディア・インテグレーションから、Focal Professionalのスタジオ用モニタースピーカーALPHA EVOシリーズの新製品となる「ALPHA EVO 50」「ALPHA EVO 65」が8月上旬に発売となる。価格はALPHA EVO 50が¥28,600(税込 予価)、ALPHA EVO 65は¥36,300(税込 予価)。
EVO 50、EVO 65ともにアンプを内蔵したパワードタイプの製品で、同ブランドのモニタースピーカーラインナップの中ではエントリークラスに属し、プロのスタジオ制作環境から、ホーム(スタジオ)までをターゲットに、コンパクトなボディに同社の誇るテクノロジーを凝縮している。どちらもトゥイーターとウーファーの2ウェイの仕様で、型番はウーファー径に由来する。
ハウジングはこれまでのアルファルックを継承しつつ、ホームでも使いやすいようにダウンサイジング。スクエアな形状ながら、エッジに丸みをもたせたモダンなスタイルとし、同時にサイドパネルは剛性を高めた堅牢な作りとしているそうだ。
トゥイーターにはアルミ製のインバーテッド・ドーム型を採用し、その周囲には音の直進性を高める楔形のデザインを投入している。インバーテッド型とすることで振動のコントロール性が増し、同社の目指す低歪の性能を向上させることができたという。
一方、ウーファーには新素材ストレートファイバーを用いることで、軽量でありながら剛性を高くすることができ、音量の大小に関わらずリニアリティに優れたサウンドを実現しているそうだ。
なお、本体下部には正面向きにバスレフポートも設置されており、外側に向かって広がるフレア構造が、歪を低減するように作動し、同社の理想とする低歪性能をサポートしているということだ。実際にその音を聴いてみると、定位感や制動に優れ、低域から高域までつながりのいい、クリアなサウンドが楽しめた。
接続端子は、RCA、XLR、TRSの3系統を備え、幅広い機器との組み合わせに対応するようになっている。周波数特性は、EVO 50は45Hz~22Hz、EVO 65は低域が少し伸びて40Hz~22kHzとなる。クロスオーバーは、実測値で4kHzになるそうだ。
今後のラインナップとして、3ウェイモデルやサブウーファーの発売も予定されている。
ALPHA EVO 50の主な仕様
型式:2ウェイバスレフ型
ユニット:アルミ製インバーテッド・ドーム型ツィーター、5インチストレートファイバー・コーン型ウーファー
周波数特性:45Hz~22kHz
最大音圧レベル:101dB SPL
出力:60W(25W+35W)
接続端子:RCA、XLR、TRS
ALPHA EVO 65の主な仕様
型式:2ウェイバスレフ型
ユニット:アルミ製インバーテッド・ドーム型ツィーター、6.5インチストレートファイバー・コーン型ウーファー
周波数特性:40Hz~22kHz
最大音圧レベル:104dB SPL
出力:85W(30W+55W)
接続端子:RCA、XLR、TRS