HiVi8月号の特集は、3、4月号に続く「オーディオビジュアルのニューノーマル」。
やはり特集の趣旨は2021年のオーディオビジュアル(AV)に必要な要素を再定義すること。前回までで行なったのはインターネット映像ストリーミングサービス(ネット動画)を前提としたAVシステムの検討。そしてそのためのスピーカーやAVセンター(アンプ)の使い方の基礎を振り返りました。
この8月号で検討するのは、ドルビーアトモス再生時に使用する頭上配置のオーベーヘッド(ハイト/トップ)スピーカー調整方法について。4月号でもオーバーヘッドスピーカー設置の基本ポリシーを紹介しましたが、理想通りのスピーカー設置は難しいもの。
ドルビーの推奨からズレた場所にオーバーヘッドスピーカーを設置した場合、サラウンド効果はどう変化するのか? また、次善の策をとる場合は何を基準に判断すればよいのか? それらを紹介します。
もうひとつ、このタイミングでおさえておきたいトピックがあります。それが音楽ストリーミング。すでに映像のストリーミングサービスは趣味のAVのメインストリームにあると言っていいでしょう。それは3月号で紹介した通り。ここでは、Apple Musicがロスレス・ハイレゾデータのストリーミングを開始したことを受けて、そのサービス内容を検証します。
特筆すべきは彼らが「空間オーディオ」と呼ぶ音楽のサラウンドデータを配信開始したこと。ドルビーアトモス再生のためのしっかりとしたシステムがあれば、それらを余すことなく楽しむことができるのです。