ソニーから、首掛け式(ネックバンドタイプ)のワイヤレススピーカーの新製品「SRS-NB10」が、7月30日に発売される。価格はオープンで、想定市場価格は¥15,000前後となる。
SRS-NB10は、左右のハウジングがつながった、いわゆる首掛け式のワイヤレススピーカー。現行「SRS-WS1」の兄弟モデルとなり、周囲の音を確認しながら好きな音楽やテレビ番組を楽しむという使い方に加え、コロナ渦によって広まったテレワークなどのオンライン会議需要にも応える機能を搭載しての登場となる。
SRS-WS1に対し、より長時間の使用でも首・肩への負担を軽減できるように軽量化を進めたこと、マイク機能を搭載したこと、本体のみで使えるようにしたこと(送信機が不要)などが、主な変更点となる。
搭載ユニットはフルレンジで、装着した際にちょうど耳の下に来る位置に内蔵されており、音の耳への到達具合は良好。背面にはパッシブラジエーターも装備しており、低音の再現性にも留意した設計が施されている。
マイクは右のユニットの先端に2つを内蔵し、同社イヤホンなどにも搭載されているボイスピックアップテクノロジーによって、自分の話声を的確に拾い、通信相手に届ける、としている。オンライン会議で便利なマイクオフ(ミュート)は、右ユニットの先端にボタンがあり、ワンタッチでオンオフが可能。オフ時は、通知音が定期的に鳴る(会話を邪魔しない音量にて)ので、消し(ミュート)忘れも減るだろう。
また、SRS-WS1では送信機と充電台がセットになっていたが、本SRS-NB10では、いわゆるワイヤレスヘッドホンと同じ仕様となったので、テレビ(Bluetooth送信対応機)や、ポータブルオーディオプレーヤーと直接、Bluetooth接続して楽しめる(使える)のも注目だろう。8台までの機器をペアリングすることが可能(マルチペアリング機能)で、同時に2台に接続できるマルチポイント機能にも対応している。
内蔵バッテリーの持続時間は約20時間で、10分の充電で60分使える急速充電にも対応する。充電端子はUSB Type-Cだ。注意としては、使いながらの充電には非対応ということ。サイズは、幅191×高さ49×奥行185mm、約113gとなる。
スピーカーユニットが、耳の直下にあることもあり、聴きやすいもの。音は多少軽めな印象もあるが、音場感は広めでイマーシブ具合も充分で、セリフもクリア。通話品質についても、自分の声や相手の声を的確にピックアップしてくれるので、周囲の騒音にかき消されて聞こえにくい、ということはない。