揃った機材をどう使うか、それこそが趣味としてのAVの本質
本誌3月号では「オーティオビジュアルのニューノーマル」を検討する第一弾企画を実施しました。そこでも記した通り、特集の趣旨は2021年のオーディオビジュアル(AV)に必要な要素を再定義すること。 そこでまず行なったのは、台頭するインターネット映像ストリーミングさービス(ネット動画)を前提としたAVシステムの検討でした。
この4月号は、そこで揃った機材をどう使えばいいのかを検討する、いわば実践編。時代が変わったことでAVの基礎がまったく変わってしまったということはありませんが、AVの起点として、現有システム見直しのきっかけとして、本特集を役立てていただければ幸いです。
サラウンドを実践するとなると、2chスピーカーだけで考えるオーディオシステムとは自ずと勝手が違ってくるもの。特に天井などにスピーカーを設置するドルビーアトモスへの対応を視野に入れるならば、その違いはより大きくなっていく部分もあるでしょう。ここでは普段はあまり正面から解説することのない、HiViの“流儀”を開陳します。
ただし、ここで紹介するのは基本であって、必ずしも“守らなければならない”ことばかりてではありません。必ず守るべきことがあるいっぽうで、“遊び”は常に残されています。3月号では「より高品位再生を目指すのが趣味としてのAV」とも記しましたが、各人の環境に合わせた方法論を見つけ、実践していくことこそ、その本質ではないでしょうか。