日本電気(以下、NEC)から、ビジネス&教育向けのノートパソコン「VersaPro」シリーズ、デスクトップパソコン「Mate」シリーズの2021年春モデルが発表された。合計18タイプ58モデルのラインナップとなり、2月8日より順次出荷される。ここではノートタイプの新製品をメインに紹介したい。新製品一覧は下記の通り。
<VersaPro/ノートタイプ>
【モバイルノート】
UltraLite タイプVG ¥344,000(税別)~ 2/8発売
UltraLite タイプVB ¥273,500(税別)~ 2/8発売
UltraLite タイプVC ¥242,000(税別)~ 3月上旬発売
【ビジネスノート】
タイプVM ¥206,500(税別)~ 2/8発売
タイプVD ¥220,000(税別)~ 2/8発売
タイプVX ¥170,500(税別)~ 2/8発売
タイプVA ¥165,000(税別)~ 2/8発売
タイプVE ¥156,500(税別)~ 2/8発売
【タブレットPC】
タイプVS ¥178,500(税別)~ 2/18発売
タイプVU ¥108,000(税別)~ 2/8発売
【ビジネスノート SOHO向け】
タイプVL オープン価格 2/8発売
タイプVF オープン価格 2/8発売
タイプVW オープン価格 2/8発売
今回のラインナップの特徴は、一つがWindows OSが昨秋に行なったアップデート(20H2)に対応したこと、一つがコロナ禍における新しい働き方・新しい日常(ニューノーマル)に適応するために、テレワークやオンライン会議における使い勝手の向上、となる。もちろんそれにはモバイル性能(=持ち運びやすさ)の向上、顔認証などのセキュリティ性能のアップも含まれている。
特に後者のアップデートが今回の新ラインナップの目玉であり、これまで通りの出社、在宅勤務、どちらにおいても利便性を高めることに主眼を置いた改良が行なわれている。
新ラインナップの中でも、新筐体となったタイプVM、タイプVC、タイプVSの3モデルをメインに、注目点を紹介していきたい。
まずは、オンライン会議での“会話”を聴き取りやすくするために、「ミーティング機能」を強化した点が挙げられる。オンライン会議時に参加者ごとに異なる音量(受話音量)を均一化して聞きやすくする「受話音量の均一化機能」として搭載。これは、ヘッドホンを使用している場合でも適用可能となる。この機能は、タイプVM、タイプVCが新対応。
次に、USB Type-C端子の機能も強化され、映像出力(DisplayPort Alt Mode)が可能となったことで、外部モニターへの接続、電源接続などがケーブル1本で行なえるようになった。これはタイプVC、タイプVSが新対応。
![画像: USB Type-Cが映像出力に対応](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2021/02/02/b66096f4cfcc6364a6d86f16db0bb2829ae409e5.jpg)
USB Type-Cが映像出力に対応
例えば、出社時は外部モニターと接続してデスクトップ風に使い、在宅勤務時はノートパソコンだけを持ち帰り(専用AC電源も同梱されており、これを自宅においておけば充電可能。あるいはUSB PD充電器との組み合わせもできる)、作業が続けられることになる、という具合だ。
以下、注目モデルの特徴について紹介したい。
まず、タイプVMは、14インチ液晶を搭載した製品で、大画面と可搬性を両立させたモデルとなる。キーピッチは19.4mmあり、これは15.6インチと同サイズ。質量も約1.43kgにまとめられており、社内、自宅内でのちょっとした持ち運びも簡単に行なえるようになっている。
![画像1: NEC、ビジネス・文教用パソコンの2021年春モデル「VersaPro タイプVM」ほか、全18タイプ58機種を発表。オンライン会議機能を強化し使い勝手を向上させた](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2021/02/02/b75e6b060f8d635f9a606dc9170ab684bcd66ea6.jpg)
![画像: 液晶を開けると、リフトアップヒンジとなり、キーボード面に傾斜がついて入力しやすくなる](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2021/02/02/5ccb343788a12ea4a697557a2f6ed6c8891977e0.jpg)
液晶を開けると、リフトアップヒンジとなり、キーボード面に傾斜がついて入力しやすくなる
内蔵バッテリーの持続時間は、Mサイズで約9時間、Lサイズで約12時間となる。CPUはインテル第11世代品のCore-i5、i3から選択可。Wi-Fi6に対応し、USB端子はすべて本体右側面に配置されている。
![画像2: NEC、ビジネス・文教用パソコンの2021年春モデル「VersaPro タイプVM」ほか、全18タイプ58機種を発表。オンライン会議機能を強化し使い勝手を向上させた](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2021/02/02/f7944d492551460ebb55006037f6c62274509575.jpg)
タイプVCは、モバイル性能を追求した12.5インチ液晶搭載モデル。パネルはフルHD解像度。質量は1kgを切る約947gを実現し、内蔵バッテリーも約11時間の駆動が可能。キーピッチは18.7mmで入力のしやすさも担保している。CPUはインテル第11世代品を搭載し、Core-i7、i5、i3から選択可。Wi-Fi6に対応し、USB Type-C端子は先述の通り映像出力にも対応する。
![画像3: NEC、ビジネス・文教用パソコンの2021年春モデル「VersaPro タイプVM」ほか、全18タイプ58機種を発表。オンライン会議機能を強化し使い勝手を向上させた](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2021/02/02/25d08218069b9bbcf183e790440eb368436c7ce2.jpg)
タイプVSは、2in1のタブレットタイプの製品(画面とキーボードは分離可)。画面サイズは12.3インチでWindows 10Pro OSを搭載する。前モデルよりも小型化&軽量化され、可搬性能もアップ。インテル第11世代CPU(Core-i5、i3から選択可)を搭載し、ビジネス、文教用途、どちらにも対応する。内蔵バッテリーの駆動時間は約18.5時間というロング仕様。Wi-Fi6に対応し、USB Type-Cからは、映像出力も行なえる。
![画像4: NEC、ビジネス・文教用パソコンの2021年春モデル「VersaPro タイプVM」ほか、全18タイプ58機種を発表。オンライン会議機能を強化し使い勝手を向上させた](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783364/rc/2021/02/02/0aaff5589fc0199d27b5a807de1043845e653e11.jpg)