Bang & Olufsenとラファの限定モデル「Beoplay E8 Sport Rapha Edition」(¥35,455、税抜)が11月25日に発売された。Bang & Olufsenのスポーツ用モデル「E8 Sport」をベースに、サイクリングウェアのトップブランドRapha(ラファ)とのコラボレーションで完成したワイヤレスイヤフォンとなる。

 Bang & Olufsenについては本サイト読者ならよくご存じだろう。同社は1925年にデンマークで創立したオーディオブランドだ。以来95年間にわたって、美しいサウンド、タイムレスなデザインとクラフトマンシップを備えた製品を送り出している。

 製品のラインナップも多く、ヘッドホンやBluetoothスピーカーから本格アクティブスピーカー、さらには4K有機ELテレビまで揃えている。もちろん今回発売されたワイヤレスイヤフォンも人気のアイテムだ。

画像: 充電ケースは既発売の「E8 Sport」と同じデザインで天面にふたつのロゴがあしらわれている。カラーはブラック

充電ケースは既発売の「E8 Sport」と同じデザインで天面にふたつのロゴがあしらわれている。カラーはブラック

 一方のラファは、2004年にロンドンで設立されたサイクリングウェアのブランドで、落ち着いた色遣いのクラシックジャージで注目を集めた。自転車好きにとっては、ちょっとハイエンドだけどいつか手に入れたい憧れのアイテムとして広い人気を誇っている。

 今回はそのふたつのコラボレーションということで、音楽愛好家はもちろんサイクルスポーツ愛好家にとっても気になる存在なのは間違いない。大学時代(遠い昔です)には登戸から多摩川のサイクリングロードを走って多摩湖までツーリングしてたけど、最近はもっぱら電動アシスト頼みの身としては、さすがにラファのジャージはおこがましいが、イヤフォンなら……と心が動きます。

 ということで、さっそく試聴機を借用して付け心地やサウンドを確認してみることに。デザインはベースモデルのE8 Sport(ブラック)と同じで、表面にゴム素材やシリコンを組み合わせている点も同様。違いはイヤホン本体にピンク色のアルマイト処理が施されたロゴがついていることくらいだ。

画像: 左が「E8 Sport」で、右が「Rapha Edition」。本体仕上げの他に、電源起動時のサウンドがカウベルに変更されているのが主な違いだ

左が「E8 Sport」で、右が「Rapha Edition」。本体仕上げの他に、電源起動時のサウンドがカウベルに変更されているのが主な違いだ

 専用アプリからE8 Sport Rapha Editionを登録し(通信の具合が悪く数回エラーになったが、めげずにトライしたら無事完了した)、iPhoneで音楽を再生する。この状態ではAACコーデックで接続されているはず。ちなみにRapha Editionとはいえ、屋外でイヤホンをつけたまま自転車に乗るわけにはいかないので、今回は自宅内での試聴と近所の公園の散歩中、通勤時の電車やバス内などで色々な楽曲を聴いている。

 さすがにスポーツ用を謳うだけあって、装着感や安定性は高い。最初はMサイズのイヤーチップを取り付けた状態で使ってみたが、ジョギング程度の動き、振動なら落下する心配はまずない。といってウィングが硬すぎて耳が痛いといったこともない。

 さらに付属のComply製イヤーチップ(こちらもMサイズ)に交換してみると、遮音性がさらに改善され、電車やバスの中でも音楽の要素はしっかり聴き取れた。これならボリュウムを上げすぎて耳に負担をかけるといったこともないだろう。

 女性ヴォーカルはつややかで優しいニュアンスで再生され、同時に高域も素直に伸びた心地いい声を楽しめる。一方の男声は胸板が厚く、渋みのある再現となる。他にも電子楽器を多用した楽曲や映画のサントラなどを再生したが、どれもバランスのいい安定した再現で聴かせてくれる。ジャンルを問わず原音に忠実な再現をめざしているが、その中にもB&Oらしい煌びやかな明るい表現も感じられるから面白い。

画像: 左用イヤホンにはラファ、右用にはB&Oのロゴマークを搭載。タッチ操作の機能等は「E8 Sport」と同様だ

左用イヤホンにはラファ、右用にはB&Oのロゴマークを搭載。タッチ操作の機能等は「E8 Sport」と同様だ

 ジョギングやマラソンで音楽を聴きながら走ると、音楽のリズムがペースメーカー的に働いて、音楽を聴いていない時よりもいい結果が出ることもあるという。自転車でも同様で、室内用のローラー台を使ったトレーニングなどでは一定のペースが保てた方がより長い距離を走ることもできる。

 もちろんその際の音がドンシャリだったり、やたらと低音を強調したサウンドではペースを保つどころではない。E8 Sport Rapha Editionはバランスのいい自然な再現を備えており、その意味でもスポーツの友としてぴったりのアイテムになるだろう。

 イヤホン本体はIP57の防塵・防水性能(粉塵が内部に侵入することを防ぎ、水深1mで30分間水没しても内部に浸水しない)を備えているので、スポーツ利用でついた汗汚れなどは、水洗いできるのも嬉しいポイントだ。

 なおE8 Sport Rapha Editionは数量限定とのことで、日本での販売台数もかなり少なめのようだ。12月1日時点ではラファのサイトからの購入も可能なので、気になる方はチェックを。
(取材・文:泉 哲也)

「Beoplay E8 Sport Rapha Edition」の主なスペック

●基本仕様:完全ワイヤレスイヤフォン
●使用ドライバー:5.7mmダイナミック型
●インピーダンス:16Ω
●再生周波数帯域:20Hz〜20kHz
●感度:107dB
●対応コーデック:SBC、AAC、aptX
●防水性能:IP57●連続再生時間:約7時間
●充電時間:約2.5時間(イヤホン)、約2時間(充電ケース、Type-C接続時)
●ワイヤレス充電:Qi対応
●寸法/質量:23×21×25mm/6.4g

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