エソテリックでは、同社のSACD/CDプレーヤーのKシリーズ発売10周年記念モデルとして、「K-01XD BlackEdition」(¥1,750,000、税別)と「K-03XD BlackEdition」(¥1,100,000、税別)を、それぞれ全世界50台限定で販売する。発売はどちらも12月25日の予定。

 ベースモデルの「K-01」「K-03」は、登場以来その音楽再生能力が高く評価され数多くの賞を受賞、世界中でデジタルプレーヤーのリファレンス機としての地位を不動のものとした。その進化版である「XD」エディションは、「VRDS-ATLAS」スーパーオーディオCDトランスポートメカニズムと、完全自社設計の「MasterSound Discrete DAC」という、フラッグシップモデル「Grandioso」の開発で培った新技術を搭載し、音楽再生能力に更なる磨きをかけている。

画像: 「K-01XD BlackEdition」に搭載される「ATLAS 01」

「K-01XD BlackEdition」に搭載される「ATLAS 01」

 VRDS(Vibration-Free Rigid Disc-Clamping System)は、ESOTERICがこだわり続けてきたSACD/CDトランスポートメカニズムの基幹技術。ディスクをターンテーブルにクランプして回転させ、ディスク自身の回転振動やメカニズムの不要振動を徹底して排除する。また、ターンテーブルでディスクの反りを矯正することで、光学ピックアップとディスクピット面の相対光軸精度を大幅に向上させたことにより、サーボ電流を極小化。これらにより、ディスク読み取りエラーの大幅な減少と優れた音質を実現する。

 K-01XD BlackEditionには、上位モデルと同一の20mm厚ブリッジを採用した「ATLAS 01」を搭載。K-03XD BlackEditionには18mm厚ブリッジの「ATLAS 03」が使われている。両メカニズムともに高い剛性と重量を誇り、音質に影響を及ぼすあらゆる振動を減衰している。

 ディスクリートD/Aコンバーターの「Master Sound Discrete DAC」は、吟味を重ねたディスクリート部品で回路を組み上げることで、集積チップでは実現することのできない音楽の「躍動感」「エネルギー」の完全なる再現を目指した独自回路となる。

 この回路は「Grandioso D1X」に初搭載され、ライブ感溢れるサウンドが高い評価を集めた。今回の新製品には、K1X版のエッセンスを凝縮しつつ、シンプルな回路構成に変更したバージョンを搭載、更なる音の高みへと導いている。

 どちらも、シャーシをブラックのアルミニウム製に変更、クロームメッキ仕上げのトレートップをあしらえ、精悍な新しいフェイスラインが引き立つモデルとしてデザインされている。

画像: 「K-03XD BlackEdition」

「K-03XD BlackEdition」

 両モデルの主な特長は以下の通り。

●強力な電源回路。大容量トロイダルトランスを K-01XD BlackEditionは4基、K-03XD BlackEdition
は2基搭載
●ローフィードバックDCレギュレーター/スーパーキャパシターを搭載
●独自の電流伝送強化型出力バッファー回路、ESOTERIC-HCLD
●高音質な電流伝送方式ES-LINK Analogを装備
●Grandioso Custom VCXO II搭載
●多彩なD/Dコンバート機能(PCMデジタル信号を2/4/8/16倍、最大768kHzまで拡張。PCMからDSDへの変換)
●MQAデコード再生対応

両モデルの主なスペック

●再生可能ディスク:SACD、CD、CD-R/RW
●接続端子:アナログ音声出力2系統(XLR/ESL-A、RCA)、デジタル音声出力1系統(XLR)、デジタル音声入力2系統(同軸、光)、USB Type-B 1系統、クロックシンク入力1系統(BNC、10MHz専用)
●周波数特性(SACD 0dB、DSDF=F2、XLR出力時):5Hz〜70kHz(-3dB)
●S/N:113dB(A-Weight)
●歪率:0.0007%(1kHz)
●消費電力:K-01XD BlackEdition=26W、K-03XD BlackEdition=25W
●外法/質量:W445×H162×D438mm(突起部を含む)/ K-01XD BlackEdition 31kg、K-03XD BlackEdition 28kg

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