本日開催されたハーマンインターナショナル「2020年秋冬新製品発表会」の会場中央には、ラグジュアリーオーディオの新製品となる、マークレビンソン「No5105」も展示されていた。No5105は同ブランド5000シリーズ初のアナログターンテーブルで、標準価格は¥650,000(税別)、12月の発売予定だ。

画像1: マークレビンソン5000シリーズにアナログターンテーブル「No5105」が加わる。精密加工された美しいフォルムから、情報量豊かなサウンドを奏でていた

 その第一の特長は、精密加工と上質な仕上げが施されたプラッターとベースにある。プラッターは背面に共鳴吸収材のダンピング処理が施されたビーズプラスト仕上げのソリッドアルミ製で、重さは6.35kg。

 ベース部は50mm厚のアルミブロックから切削加工した素材にブラックアノダイズド処理を加え、さらにヘアライン仕上げを行っている。その脚部はラバーアイソレートされたアルミ切削加工パーツで、安定感のある3点支持が採用された。

 駆動はベルトドライブ方式で、33 1/3回転と45回転に対応。12Vのシンクロナス・フルデジタルモーターを搭載し、モーターを駆動する出力信号は、温度ドリフトをほぼゼロに抑えることで回転速度の安定と低ワウフラッターを実現した。

画像2: マークレビンソン5000シリーズにアナログターンテーブル「No5105」が加わる。精密加工された美しいフォルムから、情報量豊かなサウンドを奏でていた

 トーンアームは高精度ベアリングを採用した10インチ(254mm)のストレートタイプで、ジンバルサポート方式スタティックバランス型が付属。素材はグロスブラック仕上げのカーボンファイバーで、ヘッドシェルにはオリジナルデザインのアルミ製が採用されている。

 なおマークレビンソンの5000シリーズは、SACD/CDプレーヤー「No5101」(¥600,000、税別)が今月発売済みで、来年にはセパレートアンプの「No5206」「No5302」もリリース予定とのことなので、期待したい。

「No5105」の主なスペック

●駆動方式:ベルトドライブ方式
●回転数:33 1/3回転、45回転
●モーター:12Vシンクロナス・フルデジタルモーター
●寸法/質量:W438×H154×D305mm/34kg

ARCAMの新製品3モデルも参考出品

 もうひとつ、今回の展示会で興味深かったのは、ARCAMのアンプやSACDプレーヤーが参考出品されていたことだろう。ラインナップはプリメインアンプの「SA30」とSACD/CDプレーヤー「CDS50」、ストリーミングアンプ「SOLO UNO」というもので、既に本国では発売済みとのことだ。

画像: プリメインアンプの「SA30](左)とSACD/CDプレーヤー「CDS50」(右)

プリメインアンプの「SA30](左)とSACD/CDプレーヤー「CDS50」(右)

 SA30は120W×2のアンプ機能を内蔵しており、5系統のアナログ入力(1系統は切り替えでMM/MC対応のフォノイコとして使用可能)、4系統のデジタル入力も装備、さらにARC対応HDMI入力も1系統搭載している。

 この仕様であればテレビ音声用としても使えるし、アプリでストリーミングサービスも試聴できるので、リビングのオーディオ再生の要にもなるはずだ。ちなみに同社のプリメインアンプにはSA30の弟機としてSA10、SA20もラインナップされている。

 CDS50はSACD/CD/CD-R/CD-RWといったディスクメディアの他にUSB端子からFLAC/WAV/AIFF/OGGなどのファイル再生も可能、DACチップは32ビット対応が搭載されているそうだ。アプリ経由で各種ストリーミングサービスも再生できる。

画像: コンパクトボディに多くの機能を収めた「SOLO UNO」

コンパクトボディに多くの機能を収めた「SOLO UNO」

 SOLO UNOは幅20cm弱の小型ボディに2chアンプとストリーミング再生機能を収めた今時のアイテムだ。LAN端子とUSB Type-A、さらにアナログ入力(3..5mmピンジャック)も搭載しているので、デスクトップオーディオ鑑賞にも最適だ。

 ARCAM新製品の導入時期は未定とのことだが、操作性も良好だし、軽快で心地いい、独得のサウンドを聴かせてくれるモデルなので、早期の発売を期待したいところだ。

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