テクニクスでは、同社の一体型オーディオシステムOTTAVA f(オッターヴァフォルテ)の新製品「SC-C70MK2」を10月23日に発売する。価格は前モデルから据え置きの¥100,000(税別)。
OTTAVA fは“空間調和するデザインと上質なサウンドが音楽のある暮らしを彩る”をコンセプトにしたシリーズで、初代機の「SC-C70」は2017年に発売された。2.1chスピーカーシステムを備え、オールインワンでCDディスクからUSBメモリー、各種ワイヤレス再生まで対応した製品として好評を博している。
その後継機となるSC-C70MK2は、音質、デザイン、機能のすべてを見直した進化モデルという位置づけだ。
まず音質については、20mmトゥイーターと80mmウーファーを新規に開発し、高解像度でレスポンスのいい音を目指している。トゥイーターはボイスコイルの巻き線をCCA(Copper Clad Aluminum)に変更し、ドームの高さも若干低くかつ軽くしてレスポンスを改善している。さらに前面の音響レンズの形状も見直すことで、自然な音の広がり感を向上させた。
ウーファーの振動板は、マイカを混合した2層素材が使われており、こちらも以前より硬めの素材とすることで反応のいい低音再現を実現した。なお2.1chというスピーカーの構成やアンプなどの再生回路は前モデルを継承している。
部屋の設置場所に合わせて最適な音質を調整してくれる「Space Tune」機能も進化した。これまでは測定にスマホ(iPhone)のマイクを使っていたが、今回はSC-C70MK2本体にマイクを内蔵した。このマイクを活用して自動的に音場を調整する「Space Tune Auto」モードも新規に搭載され、簡単操作でいい音を楽しめるようになっている。なおSpace Tuneの測定自体は1分もかからずに終了する。
再生ソースは、CDやFM/AMラジオに加え、Chromecast built-inとなったことでSpotifyやDeezer、インターネットラジオなどの様々な音楽ストリーミングも楽しめる。AirPlay2、Bluetoothトランスミッター、無線LANなどのネットワーク再生やUSBメモリー、デジタル入力(同軸、光)にも対応する。
ちなみにアナログ入力(3.5mmミニジャック)も搭載済みで、テクニクスのSL-1500Cのようなフォノイコライザーを内蔵したレコードプレーヤーと組み合わせれば、アナログレコードも手軽に楽しめることになる。
続いてデザイン面では、天面にCDドライブを配置したルックスはそのままに、本体カラーをダークシルバーとオールブラックの2色展開にしている。天板にはアルミが使われており、ブラック仕上げはアルマイト処理が施される。
操作用アプリは新たに「Technics Audio Center」が提供されるが、従来の「Technics Music App」からUIも刷新され、ナビゲーションバーの採用やソースのタイル表示など、よりわかりやすく、使いやすく改善されている。
なおテクニクスでは、今回のSC-C70MK2購入者に向けて、オーディオボードプレゼントキャンペーンも予定している。
これは、2020年10月23日から2021年1月19日までのキャンペーン期間中にSC-C70MK2を購入し、愛用者登録して応募した方全員に、テクニクスと有名オーディオボードメーカーが共同開発したC70MK2用のオリジナルオーディオボードがプレゼントされるというものだ。
このボードと組み合わせることで、より腰の据わった音が楽しめるようになる。キャンペーンの応募期間は2021年1月29日17時までなので、SC-C70MK2を購入した方は応募するのをお忘れなく。
「SC-C70MK2」の主なスペック
●スピーカー型式:2ウェイ2スピーカー、密閉型+サブウーファー
●使用ユニット:20mmドーム型トゥイーター、80mmコーン型ウーファー、120mmサブウーファー
●定格出力:30W×2(フロントL/R)、40W(サブウーファー)
●接続端子:デジタル入力2系統(光、同軸)、アナログ入力1系統(3.5mm)、ヘッドホン端子、他
●対応フォーマット(USB Type-A、いずれも最大):384kHz/32ビットWAV/AIFF、384kHz/24ビットFLAC/ALAC、DSD 11.2MHz、他