ヤマハからワイヤレスイヤホンの新製品「TW-E7A」、および「EP-E70A」が9月30日に発売される。価格はオープンで、それぞれの想定市場価格はTW-E7Aが¥24,000前後、EP-E70Aは¥29,800前後となる。

画像: 「EP-E70A」

「EP-E70A」

画像: 「TW-E7A」

「TW-E7A」

 TW-E7Aは完全ワイヤレスタイプのイヤホンで、今年2月の発売予定が、新型コロナウイルス感染拡大によって、今月に延期されたもの。同社ワイヤレスイヤホンのフラッグシップモデルであり、オーディオSoCにはクァルコムの「QCC5124」を採用し、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能や、外音取込み機能(アンビエントサウンド)、aptXコーデックのサポート、そしてヤマハ独自の機能となる「リスニングケア」技術などの搭載が特徴となる。

関連記事
https://online.stereosound.co.jp/_ct/17317579

 一方のEP-E70Aは、EPの型番から分かるように、左右ハウジングのつながったネックバンドタイプの製品であり、昨年11月発表のラインナップには入っていない、完全新規のモデルとなる。

 型番の70から分かるように、完全ワイヤレスタイプE7Aと同じく、同社製品クラスのトップとなるGrade7に分類される製品だ。ヤマハではこれを「Heroプロダクトライン」と称し、「独自の信号処理」「音質」「装着性」「デザイン」といった要素を高次元にまとめ上げて実装。フラッグシップにふさわしい内容に仕立てているという。

 今回のE70Aの開発は、おそらくE7Aよりも後発となるであろうことから、搭載される各種技術もE7Aに対して進化(=アドバンス)したものになっている。

 先述した独自の信号処理については大きく3つのテクノロジーがあり、一つは昨年の発表会でも説明された、音量に合わせて再生音のバランスをとる「リスニングケア」、周囲のノイズを低減する「ANC」、そしてE70Aにのみ搭載される新規の「リスニングオプティマイザー」となる。

 リスニングオプティマイザーとは、その名の通り、リスニング時に、ユーザーの聴こえ方(耳の形状、イヤーチップの装着具合など)をリアルタイムに測定し、ユーザー一人ひとりに最適化(=オプティマイズ)したサウンドを届けて(再生して)くれるものだ。

 これには、ヤマハがこれまでAVアンプで培ってきたDSP技術が投入されており、イヤホンで再生している楽曲(信号)と、再生中に耳の中から戻って来た音を比較し、理想的な周波数特性に自動的に補正を行なうことで、個人個人に最適化したサウンドが楽しめる、というもの。クロススペクトルという手法を使っているそうだ。

 またANCについても、E7Aよりも機能的に進化しているそうで、ハウジングの内側に設置されたマイクが拾った音を、音楽成分とノイズ成分に分け、ノイズ成分に対してのみキャンセリングをかけるものになっているという。

 なお、ヤマハオリジナル機能のリスニングケアについても、E70Aには進化版が搭載されており、コンテンツの情報(ダイナミックレンジなど)を加味したリアルタイム分析を行ない、再生音量に合わせてバランスのとれたサウンドが楽しめるようになる、ということだ。

 ヤマハは、昨年の会見において、新ワイヤレスイヤホンシリーズの投入によって、グローバルで2%のシェア獲得を狙うと発言していたが、国内においては、予定通り発売となった「TW-E3A」「EP-E30A」によって、約2%のシェアは獲得できたそうだ。

TW-E7Aの主な仕様
型式:密閉ダイナミック型
ドライバー:6.2mm
再生周波数帯域:20Hz~20kHz
Bluetooth:V5.0
対応コーデック:SBC、AAC、aptX
Qi充電:対応
再生時間:最大7時間(本体、ノイズキャンセリングオフ)
充電時間:約2時間

EP-E70Aの主な仕様
型式:密閉ダイナミック型
ドライバー:9.2mm
再生周波数帯域:20Hz~20kHz
Bluetooth:V5.0
対応コーデック:SBC、AAC、aptX Adaptive
充電端子:USB Type-C
再生時間:最大約18時間
充電時間:約1.5時間
質量:62g
付属品:USB給電ケーブル、3.5mmステレオミニプラグケーブル(タイプC→3.5mm)、イヤーピース(XS、S、M、L、LL各1ペア)、キャリングケース、航空機用プラグアダプター

This article is a sponsored article by
''.