至高のアナログ・サウンドを聴かせる聖地として、世界中のジャズ・ファンや オーディオ・ファンが集う岩手県一関市の「ジャズ喫茶ベイシー」。
そのマスターの菅原正二が50年にわたってこだわり抜いた唯一無二の音と“ジャズな生き様”を炙り出したドキュメンタリー映画『ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)』(監督:星野哲也)が、9月18日(金)より全国順次公開される。
そして、9月2日には公開に先駆け、同作の公式アルバムとなる『プレイバック・アット・ジャズ喫茶ベイシー』が、SACDハイブリッド盤、およびアナログLPにて、ユニバーサルミュージックから発売される。
ディスクの音源は、映画撮影時に菅原が店内でかけたアナログLPレコードのプレ イバックを、アナログ録音の伝説的名器「ナグラ」のラインアンプを使用し収録したもの。 ベイシーの空気感までもダイレクトに伝える、いまだかつてないサウンドトラックになっているという(一部、映画本編では未使用の音源を含む)。
また、SACDハイブリッド盤には、ボーナス・トラックとして、サックス奏者・坂田明のベイシーにおけるライヴ音源(岩手県内最古のジャズ喫茶「クイン」の店主で 2018年8月に亡くなった佐々木賢一氏に捧げた独奏)と、レコードがかかっていない時の店内のルームトーンを収録。
一方のアナログ盤は、名エンジニアのルディ・ヴァン・ゲルダーと同じ機材(スカリー社製アナログ・カッティング・マシーン)でカッティングを行なったという。
なお、『プレイバック・アット・ジャズ喫茶ベイシー』のSACDハイブリッド盤、およびアナログLPは、弊社Stereo Sound STOREでも販売いたします。映画観劇のお供にぜひ。
また、ベイシーの開店50周年を記念して製作した特集本『ジャズ喫茶ベイシー読本 BASIE 50th Anniversary』も、ストアにて取り扱っています。併せてご覧ください。
https://www.stereosound-store.jp/fs/ssstore/bookshop-ss/3288
『プレイバック・アット・ジャズ喫茶ベイシー』 2020年9月2日発売
レーベル:Universal Music
発売元:ユニバーサルミュージック合同会社
<収録曲>
SA-CDハイブリッド盤
1 エイプリル・イン・パリ / カウント・ベイシー・オーケストラ
Written by Vernon Duke, E.Y. Harburg
アルバム『エイプリル・イン・パリ』(Verve)より
2 バードランド / ハイソサエティ・オーケストラ
Composed by Joe Zawinul
アルバム『ハイ・ウェイ』(Philips)より
3 ワイズ・ワン / ジョン・コルトレーン
Composed by John Coltrane
アルバム『クレッセント』(impulse!)より
4 マイ・フーリッシュ・ハート / ビル・エヴァンス
Written by Victor Young, Ned Washington
アルバム『ワルツ・フォー・デビイ』(Riverside)より
5 ムース・ザ・ムーチ / ザ・グレイト・ジャズ・トリオ
Composed by Charlie Parker
アルバム『アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード』(East Wind)より
6 アイ・コンセントレイト・オン・ユー / 渡辺貞夫 ウィズ・ザ・グレイト・ジャズ・トリオ
Written by Cole Porter アルバム『アイム・オールド・ファッション』(East Wind)より
7 エイプリル・イン・パリ / セロニアス・モンク
Written by Vernon Duke, E.Y. Harburg
アルバム『セロニアス・ヒムセルフ』(Riverside)より
8 ムーン・リヴァー / ルイ・アームストロング
Written by Henry Mancini, Johnny Mercer
アルバム『ハロー・ドリー!』(Kapp)より
BONUS TRACKS
9 ひまわり(愛のテーマ) / 坂田 明
Written by Henry Mancini
坂田 明(as)2018年9月30日、ジャズ喫茶ベイシーにてライヴ録音
10 ジャズ喫茶ベイシー ルームトーン
LPレコード
≪Side A≫
1 ワイズ・ワン / ジョン・コルトレーン
2 マイ・フーリッシュ・ハート / ビル・エヴァンス
3 エイプリル・イン・パリ / セロニアス・モンク
≪Side B≫
1 バードランド / ハイソサエティ・オーケストラ
2 ムース・ザ・ムーチ / ザ・グレイト・ジャズ・トリオ
3 エイプリル・イン・パリ / カウント・ベイシー・オーケストラ
Mastered at STUDIO Dede, Tokyo & Dede AIR Mastering, New York
Remastering Engineer:吉川昭仁(STUDIO Dede)
Cutting Engineer:松下真也(STUDIO Dede)
映画『ジャズ喫茶ベイシー Swiftyの譚詩(Ballad)』
9月18日(金)よりアップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほか 全国順次ロードショー
【作品概要】
その男は、レコードを演奏する。
「確かに便利な世の中になっているようだ 音楽も持ち歩ける時代だ しかし便利を優先して感動を置き忘れてはいないか?」
日本独自の文化であり、世界が注目する“ジャズ喫茶”。岩手県一関市で50年営業を続ける「ベイシー」には、連日マスター・菅原正二が生み出す“音”を求め、日本のみならず世界中からジャズファン・オーディオマニアが訪れる。
より良い音を再現するため、菅原は、開店以来使い続けるJBLのオーディオシステムに日々調整を重ねる。故に、菅原が不在で営業したことは1日たりとも、ない。
そうして生み出された音は、聴く者に、演奏者がその場に現れたかのような錯覚を起こさせる。本作では、菅原がかける名だたるプレイヤーのレコードを、アナログ録音の伝説的名器「ナグラ」で生収録。菅原が再生する極上の音が、「ベイシー」の空気感も含めて収められている。
本作は菅原のインタビューを中心に、渡辺貞夫、坂田明、村上“ポンタ”秀一、ペーター・ブロッツマンなど世界的なミュージシャンによる「ベイシー」での生演奏や、阿部薫、エルヴィン・ジョーンズの貴重な生前のライヴ映像、さらに各界著名人らのインタビューで綴られる。
本作のために、5年にわたりのべ150時間もの映像を撮り続けたのは、本作が初監督となる星野哲也。バーのオーナーであり、クリエイターでもある。親交の深い彼だからこそ捉えられる菅原の素顔が収められている。
菅原正二の考える「ジャズ」、そして「ジャズな人」とは? ジャズ・ファンはもちろん、ジャズを知らずとも、菅原自身の魅力を通して、ジャズ・オーディオの世界に引き込まれていく。
監督:星野哲也
編集:田口拓也
エグゼクティブプロデューサー:亀山千広
プロデューサー:宮川朋之、古郡真也
配給・宣伝:アップリンク
菅原正二、島地勝彦、厚木繁伸、村上“ポンタ”秀一、坂田明、ペーター・ブロッツマン、阿部薫、中平穂積、安藤吉英、磯貝建文、小澤征爾、豊嶋泰嗣、中村誠一、安藤忠雄、鈴木京香、エルヴィン・ジョーンズ、渡辺貞夫(登場順)ほか ジャズな人々
2019/日本/104分/1.85 : 1/DCP
(C)「ジャズ喫茶ベイシー」フィルムパートナーズ
HP:https://www.uplink.co.jp/Basie