ティアックから、先ほど紹介したアナログターンテーブル「TN-5BB」に続いて、フォノイコライザーアンプ「PE-505」も発表された。定価¥168,000(税別)で、8月下旬の発売予定だ。カラリングはブラックとシルバーを準備。
本機は、MCカートリッジのバランス入力に対応した、デュアルモノーラル・完全バランス入出力回路構成のフォノイコライザーアンプとなる。
同社オーディオ技術の粋を集めて開発された製品で、レコード製作者の意図を正確に再現するために、針の微小な信号を、音質を損なうことなく増幅し、正確なRIAAフォノイコライザーにより、原音にいかに近づけるかを追求した製品だ。
高精度のRIAA補正回路の他、DECCA、COLUMBIAの各EQカーブにも対応。また、MC/MMカートリッジの切り替え機能も備えており、レコードやカートリッジに合わせたセッティングが可能となっている。
「PE-505」の主な特長は以下の通り。
●完全差動入出力回路
●偏差±0.05dB以下の高精度RIAA EQ回路
●モノーラルLPや1955年のRIAAカーブ策定の前後に発売されOLD EQでカッティングされたLPの再生用に、DECCA、COLUMBIAのそれぞれ独立したEQ回路を搭載
●MCカートリッジのバランス入力に対応
●MC負荷インピーダンス切り替え(10、22、47、100、220、470、1KΩ)
●MM負荷容量切り替え(0、100、220、330pF)
●MC負荷インピーダンス測定機能(フロントアナログメーターに表示)
●MM/MCゲイン切り替え機能(12dB)
●Subsonic検知機能(フロントアナログメーターに表示)
●Subsonicフィルター機能(17Hz,−24dB/oct.)
●左右チャンネルを合成してモノーラルとして出力するMONO機能
●帯磁したカートリッジを消磁するDEMAG(消磁)機能
「PE-505」の主なスペック
●接続端子:フォノ入力2系統(RCA=MM/MC、XLR=MC)、アナログ出力2系統(RCA、XLR)
●全高調波歪率(定格出力、1kHz、GAIN LOW):RCA(MM)0.002%、RCA(MC)0.02%、XLR(MC)=0.02%
●残留雑音電圧(入力短絡、GAIN LOW、IHF-A):RCA(MM)10μV、RCA(MC)65μV、XLR(MC)85μV
●S/N(入力短絡、定格入力、GAIN LOW、IHF-A):RCA(MM)106dB、XLR(MC)86dB
●RIAA偏差(20〜20kHz):±0.05dB
●チャンネルセパレーション:−90dB以上(MM、10kHz、GAIN LOW)
●入力インピーダンス:MM=47kΩ(負荷容量0、100、220、330pF)、MCアンバランス=10/22/47/100/220/470/1kΩ、MCバランス=10/22/47/100/220/470/1kΩ
●消費電力:14W
●寸法/質量:W290×H84.5×D252.5mm/4.5kg