日本電気(以下、NEC)から、業務用ページプリンター MultiWriterシリーズの新製品として、A3用紙対応の「Color MultiWriter 9560C」「Color MultiWriter 9160C」が6月17日に発売される。価格はColor MultiWriter 9560Cが¥288,000(税別)、Color MultiWriter 9160Cは¥250,000(税別)となる。
MultiWriterシリーズは、主に官公庁や企業、教育機関へ向けたネットワークプリントに対応にする、業務用のプリンター専用機。同市場では、A3/A4、カラープリント/モノクロプリントという4つの軸が、商品群構成の肝になるそうで、今回は先月投入した新A4プリンター群(こちらは、カラー/モノクロ対応2機種)に続いて、より大きなサイズのプリントが行なえるA3&カラープリントに対応する2機種が、新発売となる。
新製品2機種の特徴は、印刷時のセキュリティの向上と、モバイル端末からのプリント対応が大きなポイントとなる。官公庁などにおいては、機密情報を扱う基幹系のネットワークと、通常業務のOA系ネットワークというように、分離された複数のネットワークに対応する環境(機器)が求められることもあり、前記2系統へ本機を接続した際に、充分なセキュリティが担保されるよう、ICカードや認証アダプタといったオプションが用意されている。同時に、無線LANへも対応することで(合計2系統の有線ネットワーク、1系統の無線ネットワークの、3系統に対応する)、モバイル端末への対応も果たされている。「AirPrint」や「Print Utility for Android/iOS」を使用して、端末からのダイレクトプリントも可能だ。
また、運用面での特徴としては、印刷速度の向上や、トナーカートリッジの容量アップといった改良も施されており、印刷枚数は9560でカラー最大35枚/分、9160でカラー最大30枚/分を実現している。これに大きく寄与しているのはCPUの強化だ。
トナーカートリッジについては、スタータートナーカートリッジで従来比約2倍、大容量(通常)トナーカートリッジで同約3倍と容量をアップ。大容量品(9560用)では約10000ページの印刷が可能となり、トナー補給の回数を減少させることができる。なお、新モデル用のトナーカートリッジは、旧来品との互換性はないので注意されたい。