アイレックスは、5月1日よりドイツの高級アナログオーディオブランド「Dereneville」(デーレンビル)の新規取扱いを開始すると発表した。

 Derenevilleは、機械エンジニアのRainer Horstmann(ライナー・ホーストマン)氏により2000年に設立されたドイツのオーディオメーカー、AVDesignHaus社のアナログ製品のブランド名となる。

 ライナー氏は、以前大規模サウンド/ビデオスタジオを所有し、 多くの有名なアーティストと仕事をしていたが、2000年以降レコードプレーヤーの開発に仕事をシフトし始めた。2011年に自走式のリニアトラッキングアームを搭載したレコードプレーヤーシステム「VPM2010」を発表し、当時6000万円という世界最高額のアナログシステムとしてヨーロッパで大きな話題を呼んだ事でも知られている。

 AVDesignHaus社はその後2015年に自走式リニアトラッキングアームを開発・発表し、同時にターンテープシステム「Dereneville Modulaire MKII」を、その翌年に「Dereneville Modulaire MKIII」を発表し、現在は総合アナログシステムメーカーに成長している。

 日本ではまずフォノアップグレードモーターから展開を始めていく予定で、5月1日から以下の3モデルの販売をスタートする。

DMS-5001 ¥860,000
DAE-01SP ¥790,000
DAE-01CL ¥680,000

 フォノモーターはターンテーブルシステムのエンジン部分に相当する重要な部分だ。フォノアップグレードモーターシリーズは、専用に開発されたモーターと筐体、それを制御駆動するプログラムから成り立っている。その主な特徴は以下の通りだ。

●マイクロ精機の1500/5000/8000/RX/BLの各シリーズ(一部を除く)並びに、外部及びインナーモーターと糸、ベルト等でターンテーブルを動かすタイプのターンテーブルシステムにほぼ対応(DMS-5001)
●直径118mmのスリムデザインで、様々なターンテーブルのアップグレードモータとして置き換えが可能(DAE-01 SP/CL)
●回転数はさまざまなターンテーブルシステムに対して的確に設定可能
●起動/停止時にモーターにかかる不要な負荷を排除する為に、起動/停止時の加速度特性をあらゆるシステムで自由に最適化できる
●45mNmという圧倒的なモータートルクと制振性
●最適化された様々な設定のメモリーが可能

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