パナソニックから、HDD/BDレコーダーの新製品として、全自動ディーガのラインナップが一新。新4K放送の全録にも対応する2モデル、通常のHD放送対応が1モデルの、合計3モデルが、3月13日より発売される。型番と価格は下記の通り。
全自動ディーガ新ラインナップ
<新4Kチューナー内蔵>
DMR-4X1000 オープン価格(想定市場価格¥320,000前後)
DMR-4X600 オープン価格(想定市場価格¥180,000前後)
<HD放送対応>
DMR-2X200 オープン価格(想定市場価格¥90,000前後)
今回の全自動ディーガは、前シリーズUBX/BRX xx60シリーズの後継で、先述の通り、新4K衛星放送用のチューナーを内蔵したのが特徴となる(4X1000/4X600の2モデル)。HDD容量は型番から推測できる通り、4X1000はなんと10TB、4X600は6TB、22X200は2TBとなる。2X200はHD(2K)放送専用モデルだ。
DMR-4X1000、DMR-4X600は、新4KチューナーをWで搭載し、同放送の2番組同時録画が可能。全自動録画=チャンネル録画に指定できるのは1chのみとなるが、新4K放送の全録が可能になったのは、いよいよ夏に迫ったオリンピックの視聴・録画に、大いに役立つだろう。
ここでは4X1000をメインに紹介していきたい。まず、通常のチャンネル録画に設定できるのはHD放送の8ch(最大)であり、15倍録画モードに設定すれば最大28日間、7倍録画モードであれば同13日間の全録が可能だ。その際、通常録画は3番組同時が可能で、新4K放送の2番組同時録画もできる。
新4K放送をチャンネル録画するには、別途、追加チャンネルの設定が必要で、この追加チャンネルの組み合わせは、新4K放送(1ch分)、もしくはHD放送(2ch、または1ch分)という形になる。
なお、搭載HDD 10 TBの内訳は、通常録画用が6TB、チャンネル録画用が4TBであり、少し難しいが、追加チャンネルは通常録画領域を使って行なうため、追加チャンネルの録画時間を延ばしたい場合は、領域の再設定が必要になる。それを行なえば、最大5.6TBまでを追加チャンネル用に割り当てることができる(元々のチャンネル録画領域4TBは不変)。ただし、その分通常録画領域が減ることになる(ミニマムで0.4TB)
4X600は、チャンネル録画は最大4ch(HDのみ)、追加チャンネルの設定は、HD放送2ch、もしくは新4K放送1chとなる。HDDの領域は、通常録画用4TB、チャンネル録画用2TBであり、追加チャンネル領域は4X1000同様に通常録画領域を使うので、新4K放送を追加する場合は、通常録画領域の変更を行なえば、録画時間(日数)を増やすことができる。
ちなみに、4X1000と4X600の違いは、HDD容量/チャンネル録画数に加え、4X1000には同社4K Ultra HDブルーレイプレーヤー「DP-UB9000」にも搭載されている「HDRトーンマッピング」、「システムガンマ調整」の2機能の有無も挙げられる。HDRについては、「HDR10」、「HDR10+」に対応する(ドルビービジョンは非対応)。
ところで、機能面では、オリンピックを楽しむための仕掛けも新たに導入されている。開催期間中には、「新着番組」の中にオリンピック/パラリンピック専用の項目(ニュース)が追加され、そこから関連する番組を検索して録画予約したり、あるいはチャンネル録画(全録)した中から一覧表示することも可能になるという。お目当ての競技の検索・録画・視聴に役立つことだろう。
また、Google Homeを使った音声操作にも改良が入り、一旦音声指示した後、30秒(ほど)以内であれば、「OK Google」コマンドを省いての操作も可能になるそうだ。