昨年創業100周年を迎えたortofon(オルトフォン)から、モノーラル用MCカートリッジ「MC A Mono」、トランス「ST-70」、スピーカーケーブル「Reference SPK-Black Premium」「Reference SPK-Bronze Premium」が発表された。発売時期と価格は下記の通り。


モノーラル用MCカートリッジ「MC A Mono」

トランス「ST-70」

画像: スピーカーケーブル「Reference SPK-Black Premium」(写真・左)、「Reference SPK-Bronze Premium」

スピーカーケーブル「Reference SPK-Black Premium」(写真・左)、「Reference SPK-Bronze Premium」

MC A Mono ¥570,000(税別) 2020年1月発売
ST-70    ¥150,000(税別) 2019年11月発売
Reference SPK-Black Premium 2019年12月発売(受注生産)
 ¥94,000(ペア、2.0m、税別)
 ¥103,000(ペア、2.5m、税別)
 ¥116,000(ペア、3.0m、税別)
Reference SPK-Bronze Premium 2019年12月発売(受注生産)
 ¥78,000(ペア、2.0m、税別)
 ¥86,000(ペア、2.5m、税別)
 ¥94,000(ペア、3.0m、税別)

 MC A Monoは、同社モノーラルカートリッジとしては初めて、SLMと呼ぶ三次元的な立体成型技術を使って作り上げたチタンモノコックボディが特徴の製品。同時に、本体自重は約6gという徹底的な軽量化を施し、さらに軟質素材を組み合わせることで、防振性能も強化している。

 MCコイルには、高純度の6N銅線に金メッキを施した導体「Aucurum」を採用することで、高解像度でワイドレンジなサウンドに、柔らかさも備えたチューニングとしているそう。なお、振動系を支えるダンパーゴムは、高域用、低域用で前後に分割し、間にプラチナディスクをはさむオルトフォン独自の「WRD」システムによって、共振を抑えつつ、高いトラッキング性能を発揮するよう設計されている。

 なお、スタイラス(針)には、上級モデル専用に開発された「オルトフォン・レプリカント1000」を採用。カッティング・ヘッドの針先形状に近いことから盤溝との接触面積が多く、微細な信号も確実にピックアップしてくれるという。

MC A Monoの主な仕様
出力電圧(1kHz,5cm/sec.):0.2mV
周波数帯域(-3dB時):10Hz~50kHz
周波数特性(20Hz-20,000Hz):+2dB/-1dB
トラッキングアビリティー(315Hz、適正針圧下):90μm
水平コンプライアンス:13μm/mN
スタイラスタイプ:Special polished Nude Ortofon Replicant 100
スタイラスチップ半径:r/R 5/100μm
カンチレバー素材:ボロン
適正針圧:2.3g
トラッキング角度:23°
内部インピーダンス:7Ω
推奨負荷インピーダンス:10Ω以上
コイル線材:オーキュラム
カートリッジボディー素材:SLMチタニウム
自重:6g

 スピーカーケーブルのReference SPK-Black/Bronze Premiumは、PCUHD(高純度無酸素銅)、HiFC(高機能純銅)、OFCという3種類の素材を組み合わせた、Premiumという名称の通りの新世代Reference SPKシリーズのフラッグシップモデル。

 上位モデルのBlack Premiumは、先述の素材(導体)をふんだんに使用し、素材(導体)ごとの働きを均一化させることで、バランスの取れたサウンドでありながらも、解像感、パワー感を高い次元で持ち合わせたチューニングとしている。

 端子にはロジウムメッキした真鍮素材(真鍮棒切削加工)を用い、端末処理はYラグとバナナプラグの2種類を揃えている。

 一方、Bronze Premiumは、使用導体や4芯構造は同じながら、導体の太さを2種類に分けて組み合わせることで、シルキーなサウンドに仕立てているという。

Reference SPK-Black Premiumの主な仕様
導体種類:PCUHD、HiFC、OFC
導体面積:2.5mm×4本
ケーブル径:Φ14.5mm
導体抵抗:8mΩ/m
耐電圧:AC500V/1分間
シールド:アルミテープ
端子部導体種類:ロジウムメッキ真鍮材
絶縁材:高弾性エラストマー、ポリエチレン、ポリエステル

Reference SPK-Bronze Premiumの主な仕様
導体種類:PCUHD、HiFC、OFC
導体面積:1.28mm×2本、1.27mm×2本
ケーブル径:Φ13.0mm
導体抵抗:15mΩ/m
耐電圧:AC500V /1分間
シールド:銅編線、0.12㎜×9本を16組
端子部導体種類:金メッキ真鍮材
絶縁材:高弾性エラストマー、ポリエチレン、ポリエステル

 トランスのST-70は、左右チャンネルを独立構造としたデュアル・モノーラル仕様の製品。オルトフォンカートリッジを最適な状態で鳴らしきれるように、スウェーデンのトランス専業メーカー「Lundahl」に特注した専用品を搭載している。

 左右チャンネルそれぞれにあてがわれるトランスは、最短経路でRCA端子と接続。極力信号回路の接点を減らすことで、経年変化の影響を受けにくい構造(設計)としているのも特徴と言えるだろう。

 なお、トランスユニットは、シールド性能の高いμ-metal合金ケースに収納されており、外部からのノイズの影響を受けにくい構造としている。さらに、重量級シャーシによって、重心の低いサウンドも楽しめる、としている。

ST-70の主な仕様
<インピーダンス設定A>時
昇圧比:24dB
対応インピーダンス(推奨カートリッジ内部インピーダンス):5Ω~50Ω
周波数特性(10Hz~100kHz):+/-1dB
推奨負荷抵抗値:47kΩ
推奨負荷容量値:200pF

<インピーダンス設定B>時
※オルトフォンのMCカートリッジ用、工場出荷時標準設定
昇圧比:30dB
対応インピーダンス(推奨カートリッジ内部インピーダンス):10Ω以下
周波数特性(10Hz~80kHz):+/-1dB
推奨負荷抵抗値:47kΩ
推奨負荷容量値:200pF

寸法:W150×H58×D135mm
質量:1.233kg

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